株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(4.14.06)

2006-04-13 22:31:24 | 明日のモニタリング銘柄
今日の後場も手つかずでした。どうも買いに入るタイミングの勘のようなものが狂っております。節目の値段を抜けたときに、さっと買いに入れないのですね。その後少しの押し目をつい待ってしまい、そうこうするうちに上に行ってしまうというパターンが、後場の注目銘柄として挙げた、アウンコンサルティングや日本高純度化学のケースでした。これはいけません。ゴルフのプロがパターのスランプに陥ると、打とうと思っても手が動かず打てなくなるそうですが、それにちょっと似ております。

しかし、こんな反省何の役にも立ちません。明日こそ失敗しないように注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.2459アウンコンサルティング △

 このところの相場は1日上げては翌日下げるという最近の天気にも似た煮え切らない動きです。そこでこの株も今日は上げすぎたと見ての△です。600Kの上には、1月16日の安値の632Kというのがありますが、この30K程の乖離を埋めるのはつらいものがあります。しかし、4月5日の大商いもあります。指数値はその前夜とほぼ並びました。化けるなら明日でしょう。OSCは+5%の49%です。

2.4238ミライアル ▲

 この株の日足を見ると、半導体の市況を反映してか、結構な大波に揺れております。今のところ切り返しの上昇軌道に転じております。25日線きっかりに今日は反発しております。この株、テクニカル条件としては乖離幅にもよく反応しますが、今日で-330円と良好です。シリコンウェハーの容器を作っている会社ですが、製品設計-金型設計・製作-成型まで一貫した工程を持っているのが特長です。たかが容器ですが、半導体製造にとっては欠かせないものです。こういう商品でも特化すれば他社は真似できず世界で生き延びることができることの見本。半導体のない世界は、この世の終わりが来るまで考えることができません。ある意味で、この会社、地球と一心同体なのです。そこが、「ミライアル」と平然と自らを名乗る所以なのです。但し、明日買って未来あるかどうかは知りません。

3.3786テレビ東京ブロードバンド ▲

 このキメラのような名前の株も、OSCが+3%の54%と伸ばし再度直近の高値の1610Kを目指す勢いです。出来高は多くありませんが心配ありません。3月31日にいきなり4541株も出来るほどです。知名度そのものに不安はありません。キメラと称したのは、良くも悪くも世相を反映した、「テレビ」「東京」「ブロードバンド」をくっつけた安易な社名についての揶揄です。このキメラぶりは株主構成に更に徹底されております。テレビ東京と日経は良いとして、NTT東日本、シャープ、ドコモドットコム、ボーダフォン、QUICK、集英社、小学館プロ等々です。これを「情報キメラ」と呼ばずして何と呼べばよいのでしょう。その気になれば、この株を持ち上げて素人投資家に買い上がらせることなど苦もないことです。そのせいか、この株決して仕手化しないよう、つまり目立たぬようにして、変な憶測や誤解を世間から受けないように密かに自制しているのではないかと思われる株の動きです。しかし、そうはいっても、関係者がこらえきれずにひと相場作ることもあるようです。突発的に出来高が3-4日急増しているのがその証拠です。明日以降、この突発的な動きにチョイと乗る作戦で注目。

4.7844マーベラスエンターテインメント △

 4月4日に4000株以上の出来高を伴い結構な高値まで上げました。その時のOSCの41%は抜いてから膠着状態でしたが、今日で+3%の46%と一歩抜け出しました。減益発表を3月17日にしておりますので持ちしは厳禁ですが、また出来高を伴って乱高下するかも知れませんので、一応監視態勢に入っておくといいでしょう。

5.4306バックスグループ △

 筆者が引けに204Kで指していたものの、MMのためもあり出来なかった株です。今日は+1Kに終わっておりますが、OSCが+2%の36%と、この株としては再度の上昇を窺う地点に来ております。まだ落ちきっていない面もあるので、出来高が順調に伸びているかどうかを判断しながら参戦するのが良いかと思います。

6.7261マツダ △

 この会社、昔、三輪自動車を作っていた会社とは全くの別人のようです。この会社の強さの源流はロータリーエンジンの生みの親、たしか山本健一さんだったか、この人にあると見ています。第三者から見ても、ロータリーエンジンでどれだけ苦労があったか想像を絶します。しかし、その苦労したロータリーをRX-8に積むということを行いながら、大胆な車作りへのイメージチェンジを図っていったのです。ヨーロッパで走りが評価されるクルマ作りです。BMWを凌駕することまで目指したと言います。なるほど、そこから繰り出されるアテンザ、アクセラ、ベリーサなど見るとまさにヨーロピアンカーの雰囲気が漂っております。デザインも走りとの共存を狙って徹底的に洗練させております。筆者はその昔、ひと目クルマを見ただけで何処のメーカーの何というクルマか分かりました。それほどクルマについては興味があったということです。メカはとんと駄目でしたが、デザインについては、新車が出た段階でヒットするかどうかを予言し、必ずと言って良いほど当たったものです。今はもう耄碌して駄目ですが。

無駄話はさておいて、OSCが+2%の52%となり一時の調整は完了した感があります。この会社、業績好調なため、めったにOSCが40%台に落ちることはありません。このあたりからの反発が期待できそうですが、筆者はクルマ好きなだけにどうしても私情が入るため、多分買うことはないと思います。国産ならスバルレガシーへの思いが強く、マツダは眼中にないからです。今は穏便なMBのCに乗っております。

7.5448東京鋼鐵 ○

 先日はチョイと早過ぎました。今日でOSCは+11%の51%と明らかに抜けました。出来高もこの3日ほどは多くなっております。600円まで来たので、後は630円から650円あたりまで戻すのみです。RSIも昨日の16%から22%と切り返しました。

8.6908イリソ電子工業 △

 OSCが+6%の58%と切り返しました。明日は4月3日の4640円を抜きにかかる勢いがあれば、3月31日の高値の奪回に向けて動くかも知れません。

9.8699HS証券 ▲ 逆張り注意

 OSCが+3%の42%とコンバージェンスするとともに、指数値が何と156円も上げた3月13日よりも落ちてきました。明日は更に押されたところから反発に乗る手です。RSIも+2%の32%とコンバージェンスしております。会社についてはよくご存じの沖縄で死んだ野口さんがいた会社です。このことが結構深くこの会社を傷つけているようです。ある程度とったら長居は無用です。

10.2389オプト △

 今日の700K割れからの切り返しは凄かったようです。OSCがこれで+4%の56%です。明日は直近高値の731Kを抜き去れば、後は750Kあたりまでは障害物がありません。

11.7972イトーキ ▲

 この株も少し下げても堅実に戻しております。今日で+2%の39%とOSCもコンバージェンスし、RSIも+1%の37%とコンバージェンスです。指数値は4月5日よりも下げました。明日は、少しの押し目から1190円を割らないことを確認の上、買うと良いでしょう

12.2738バルス ▲

 ここのところ揉み合っておりますが、OSCが今日で何と10%も伸ばして53%となりました。この明らかな切り返しで明日は注目下さい。「フランフラン」という浮ついたショップ名を何故付けたのかとともに、何故、今日は前日比ゼロに終わったのか全く不可解です。

13.5727東邦チタ、5726住友チタ 兄弟 △

 この2つまさに兄弟です。同じ製品を扱っているため仕方ありません。両方ともOSCが明らかにここ数日の値から抜け出ましたので、明日は引き続き高値を目指すかどうか注目下さい。しかし、いくら素材関連銘柄と言ってもあまりに高くなりすぎのような気がします。

以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

調子が狂いました

2006-04-13 11:24:10 | 株に出会う
昨日のがんセンターのおばちゃん達の毒気が多分今頃になって回ってきたのでしょう。調子が狂いっぱなしです。おばちゃん達の「お金より何よりも健康が第一」との強固な信念に1日中晒されてしまったため、「何よりもお金が第一」という株式市場のバイオリズムと、一時的な「免疫不全」を起こしてしまったとしか言いようがありません。多分、筆者の中にもおばちゃん達の主張に同調する心が知らずに巣くっていたのでしょう。本当は、お金も健康も両方大事なのにね。そこをあえてお金を切って捨てるおばちゃん達はやはり凄いものがあります。

ところで今日の相場は、寄り高からの急降下&停滞という、極めて勝つのが難しい相場となりました。いくつか手を付けたものの、上がらずに同値降りをしております。

かといって、下で待っている8924リサ・パートナーズ4764デジタルデザインは、そこまでの売り込みも見られず戦果なしです。

そんな中で後場は、逆行高の4973日本高純度化学や、切り返し気配のある2459アウンコンサルティングといった、独自技術で異彩を放っている銘柄あたりに注目してみたいと思います。

またぞろ、8997日本パーキング4809パラカ等の駐車場関連株が囃されておりますが、あまり高値掴みとならないよう注意が必要です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

至福の音楽

2006-04-13 07:00:18 | 折々の随想
株のトレードをやりながら40年来の大好きなバッハを毎日聴いております。ここ数日は、1998年に買ってあったFazil Sayという、多分無名の若手ピアニストが弾くバッハのBWV543(リスト編曲)のFugueの美しさに参っております。

1998年に買ったときは、この曲の美しさを見逃しておりました。このA minorのプレリュードとフーガは元々はオルガン曲ですが、ピアノ演奏の方が数段筆者は好きです。多くのピアニストのこの曲と聴き比べても、音の作り方といい、哀愁感極まる表現力といい、この若者のどこにこのような天上の音楽を奏でる力が隠れていたのか、まさに天からの思わぬ授けものでした。

同様の経験は同じ1998年発売のMichal Masekという、これも若手ピアニストが弾くパルティータ第六番のトッカータの演奏でもしました。有名なグレン・グールドなどの演奏からは見えてこない、新しい音の肌が立ち現れているのにビックリしました。

やはり音楽の世界も若者が切り開いているようです。そういえば、筆者が大好きなカール・リヒターも、1980年にグールドと同じく50歳で心臓発作で死んでおりますが、彼が金字塔のマタイ受難曲のレコーディングをしたのが1958年ですから、多分28歳の頃です。

上の2人の若者も恐らく20代でしょうか。そう思って改めてCDのジャケットで確認しましたら、Sayは1980年アンカラ生まれの27歳、Masekは何と1980年チェコ生まれの18歳でした。

両者とも、ヨーロッパの辺境で生まれているのも面白い現象です。人は、国でも、組織でも、時代でも何でも、「辺境」に位置するものからこそ、新しい何ものかが生まれ出てくると言われます。

こうした至福の音楽を、まだこの年になっても発見するとは、いや、この年まで待たないと発見できないとは、やはり生きていて良かったと実感します。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする