株に出会う

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ストレステスト無事通過儀礼

2009-05-08 11:33:32 | 株に出会う
例のストレステスト、無事通過したそうです。

あのシティでもたったの55億ドルの資本不足です。損失見込みが来年にかけて1047億ドルもあるのにです。

時価評価を緩和した上で、社債などの負債の減価分を、買い戻しもしないのに「利益計上」するという、まさにやりたい放題の会計処理をしているので、さもありなん、という感じですね。

いいとこのボンボンが、したい放題の贅沢三昧で作った巨額の借金を証文にして、縁ある人間を騙してそれを売りつけ、その証文売買で手にしたお金で更なる放蕩に耽ったため、証文の値段が劇的に下がってしまいました。

仕方なくその証文を買った人間は、誰かとんまな人間に売りつけようとするも、そんな不良極まるボンボンの不始末にまみれた証文など、二束三文でしか買い手がいないという現実が明らかになったにもかかわらず、その二束三文の値段と最初の証文の額面金額との差が、何と、今回の1件を招いた元凶たる当のボンボンの「臨時収入」になってしまうというこの怪。

こんなことが、論理的にも、あるいは倫理的にも許される筈もありませんが、一体誰がこんな変なルールを作ったのでしょう。開いた口がふさがらないとはこのことです。

ストレステストとは、本来、どこまで金融機関が正規の業務遂行が出来る体力を有しているのかの、いわば限界テストの筈です。

筋トレで言うと、40キログラムの鉄アレイを昨日までは10回連続で持ち上げることが出来た自称熟年筋肉マンに対して、寄る年波には勝てずに体力の衰えがあるのではと、世間でもっともらしく噂される今日、果たして、現時点でそこまで持ち上げる体力が備わっているのかどうかをテストするようなものですが、鉄アレイの1つを堂々と「鉄から張り子」に変えた上で、まだ40キログラムを持ち上げる体力が残っているので安心だ、と宣言するようなものです。

こういうのを今風に言うと、鳩山大臣も顔負けの「出来レース」と言います。

ここまで書いて、今日はもうタイムリミットの30分になりました。もうこの後のコメントは書く気力も失せております。

市場は危うい状態です。今晩の雇用統計待ちということになっておりますが、ADP雇用統計が露払いをしましたので、若干の改善結果を示すのではないでしょうか。

そうでないと、ここまで盛り上げてきた「官製相場」がおじゃんになってしまいます。

前場は引き続きノートレードです。どうも、警戒心が強く頭をもたげておりますので、身動きが取れません。

出来レースに巻き込まれるのも良いのですが、巨漢の鳩山出来レース大臣に踏みつぶされ、胴元の与謝野男観音大臣も見て見ぬふりをし、気がついたら自分だけ落馬しているのだけは勘弁を。。。
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市場概況(5.7.09)

2009-05-08 06:33:22 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は8日朝の更新

連休明けの5月7日(木)の市場概況です。

◆日経先物:9370円(+340円)、OSC61%(+6%)4月22日の46%から切り返し継続中。指数値倍率:106(-4)
◆日経平均:9386円(+408円)、OCC60%(+9%)4月28日の42%から切り返し継続中。
◆日経平均指数値倍率:107(-4)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:885.93(+39.1) OSC58%(+10%)4月28日の42%から切り返し継続中。
◆マザーズ指数:349.41(+4.53)、OSC58%(+1%)4月30日の53%から一呼吸置いて切り返し開始か?
◆ヘラクレス指数:509.03(+17.52)OSC57%(+13%)4月30日の41%から切り返し中。
◆ドル・円:99.08円(85銭の円安)OSC55%(-1%)4月27日の42%から円安へと切り返し継続中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.97375%(前日比-0.0125%)5月6日現在。
◆日経先物イーブニングセッション:9450円(大証終値比+80円)
◆シカゴ日経先物:9285円(円建て、大証終値比-85円)更新
◆NYダウ:8410ドル(-102ドル)OSC59%(-4%)4月27日の49%からは上げ継続中。更新

後場は13時にかけて篩い落としの動きがあるも、その後は買い方の逆襲があり、結局相場は強いままに終了しております。

ここまで来ると、日経平均の昨年7月24日の高値13603円から今年3月10日のッ安値7021円に対しての38.2%戻しの9535円が視野に入ってきました。

あと150円です。OSCは60%ですので、これが65%程度まで伸ばした翌日には達成しそうな雰囲気です。

そのためには、今週の雇用統計でADP雇用統計並の改善が見られること、また、ストレステストの詳細内容でサプライズがないことが条件ですね。

後場は臍曲がり戦術で、8410セブン銀行や8732マネパを指しておりましたが、わずかなところで約定せず。無理して追いかけるほどセブン銀行やマネパのお世話にはなっていないので、そのままホールドなしです。

米ドルLIBORは1%を切り、まだまだ落ちております。かなり金融面での不安要素は払拭されたようです。これが下げている限りはまだまだ騰勢が続くものと思います。

こうした高値引けの時は利確し、大きく押したところで拾っておく戦法が原則かと。。。

-------8日朝のコメント-------

ダウは昨日の上げを帳消しにしての終了です。注目すべきは米国30年債の利回り上昇(価格低下)です。4.287%ですが、応募倍率も2.14倍で低調な結果となり、前日比0.192%も上昇。これは10日で2%の上昇に相当。これが1年続くと24%の上昇ですから、相当なインフレ水準となります。

英国も中銀の英国債の買い取り枠を500億ポンド追加し、1250億ポンドに拡大することを発表しております。これでポンドも下落。

なお、ECBは政策金利の0.25%利下げを発表し1%としましたが、債券買い入れ総額は600億ユーロとなる予定とのコメントで、市場からは小規模と見られてユーロは底堅く動いております。

いよいよ、英米欧そして日本の中銀による国債買い取り合戦の様相を呈してきております。それだけ、市場には国債の買い手がいないということとなりつつあります。

その結果がどういう結末を招くのかは、各国首脳の「出口戦略」論が盛んに囁かれているとおり、この間の超低金利で割高な国債を購入した投資主体による、損失回避のための急激な投げを政策当局は何としても阻止しなければなりませんが、売れないものは売れません。政策金利と違って当局が管理できるのは、中銀の直接引き受けでの短期の対応しかありませんが、これは暴れる入院患者に一時的な沈静をもたらすための鎮静剤に過ぎません。時間が経てば元に戻ることは、この間の米国10年債の値段の推移を見れば明らかです。

これからの各国の長期金利の動向にはますます注目です。

ところで、待ちに待った?ストレステストの結果が公開されつつあります。来年にかけての対象金融機関の損失総額は6000億ドル。うちシティは1047億ドルの見通しとのこと。
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