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明日のモニタリング銘柄(5.12.09)

2009-05-11 19:09:02 | 明日のモニタリング銘柄
18時過ぎのこの時間、ドル・円は98円を割り込んでおります。今日は為替の円高が悪さをした形です。

それにしては日経平均もプラ転しOSCを62%にまで伸ばしております。今夜のNYダウ次第ですが、ここが頂点となるのか、もう一段の上げを演じるのか、OSC面では上げを示唆しております。

そこで、明日のモニタリング銘柄です。( )内は今日の安値。

【モニタリングA】 買い候補銘柄

1.4689ヤフー(25310円)
 最初の成り売りの嵐からは反発がある変な株。OSC32%(+3%)と理想的。


【モニタリングB】 押し目確認銘柄

1.2670ABCマート(1935円)
 OSC+5%の41%のコンバージェンスからの反転なるか?

2.3632グリー(5230円)
 これで4日連続前日安値割れ。これまで3日連続というのはありましたが、4日は初めて。出来高が増えないことには見切り売りが優勢に。

3.2413ソネット・エムスリー(299K円)
 OSC43%は4月6日以来。280K台突入待ちか。

以上です。チョイと冴えませんね。もう少し出来高が少ないマイナー株で買い時銘柄もあるのですが、決算への反応度合いを見て、当日に絞り込むのが良いのかも知れません。
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余韻くすぶるも抗い難し

2009-05-11 11:40:20 | 株に出会う
遂に発覚しましたね。

ウォール・ストリート・ジャーナルがすっぱ抜きました。例のストレステストなる出来レースがやはり出来レースだったことを。

シティの資本不足額55億ドルというのは、1047億ドルという損失見込みからすると、たったの5%分でしたのでおかしいとは思っておりましたが、当初は350億ドルと試算されていたようです。

今、問われているのは政府の信認です。通貨も国債も何もかも、政府への信認が最後の拠り所ですが、それは、まさか我が国の政府は詐欺師まがいのことはしないだろうという、民衆の藁をもすがる思いでの「信認」です。

百数十人もの検査官を金融機関に送り込み、具体的な資料に基づき真面目に精査した(であろう)という事実を、市場は、IMFの理論的な算出データである2750億ドルから5000億ドルという不足額よりも信憑性が高いと忖度したのです。

それが、検査官が相手の言い分を聞きながら、アメリカが持つ資本注入額の枠内に収まるように、ネゴシエーションをしながら決めていたとは、(それが事実だとしても)決して思いたくもなかったことなのです。

ところが実際は、その政府はシティなど金融機関に足元を見られてしまいました。何故かというと、時価会計基準の緩和や社債などの減価分の利益計上など、元来、そんないい加減なことが許される筈もないことが、前もって政府によって「公認」されてしまうという、「政府の権威の失墜」を逆手に取られていたからです。

要するに、弱みを握っていた金融機関と米国政府は「同じ穴の狢(むじな)」になってしまっていたのです。

この世界は、{腐敗X腐敗=腐敗の2乗}にしかなりません。算術の世界のマイナスXマイナス=プラスには絶対になりません。

そのため、少なくとも形の上では、検査当局は、金融機関との「癒着」と見られる事態は決してあってはなりませんでした。ところが、不幸なことに同じ穴の狢に転落してしまいました。

これは、今回の経済危機を脱する上での最後の砦たる、政府の信認が崩れ去る端緒となるかも知れないという点で、極めて重大かつ深刻な事態と言えます。

もう40分近く過ぎようとしております。今日はこれで打ち止め。前場はノートレードです。

前場のこの値動きが、このいかさま劇の顛末を不安げに見守っている市場関係者の気持ちを代弁しているかのようです。
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