またまた後講釈で恐縮ですが、前場だけで3571万株もの出来高を誇る、6674GSユアサの決算に絡んでの、今日の寄り付きからの乱高下について、少々解説を施してみたいと思います。
決算で大事なのは最終利益ではありません。最終利益は本業以外の要因も含まれてしまいますので、通常は営業利益か経常利益で前期比を判断します。
今日の日経を飾った、前期比2.9倍とやらの最終利益ベースの伸びと言う記事については、従って警戒を要します。
一応、このGSユアサの市場コンセンサス、しかも時期の経常利益予想が、IFIS株予想に出ております。(これはブックマーク参照)
このコンセンサスによれば、来期の経常利益予想は会社予想が50億円となっておりますが、これはコンセンサスを43.2%アンダーするという、良くない結果でした。
従って、本来はこのGSユアサ、寄り付きからの売り優勢で始まるところでした。
ところが、名うての仕掛け人が陣取っているであろうこの株、寄り付きでは何と689円という前日比+15円もの高値で始まっております。
これで空売りを仕掛けていた人間の買い戻しを誘っておりますね。
しかし、ここからはまさにコンセンサス通りに一気に650円近辺まで下落しております。このトリックに引っかかった方が、いわば格好の「相場の餌食」と化した訳です。
玄人筋のひっかけにまんまと引っかかった「おいしい鴨」だったと言う訳ですね。
その後は、やはり今日の空売り筋の買い戻しがありますので、前場は2度ほど分足のボリンジャーバンドを少し下回ったレベルからは反発しております。
ところが、この株のやっかいなところは、3度目の正直がないことです。644円という前場の安値から反発して本来ならボリンジャーの-1δのところで、再度空売りが入るとアマに予想させておいて、それを地合に合わせて抜いていくところが小憎らしいプロの必殺技ですね。
これでたわいもなく、2羽目の鴨料理と相成っております。
この株で遊ぶのは結構ですが、また大損覚悟でデイトレの技を磨くのは結構ですが、その磨いた技とて、他の銘柄では返って邪魔になるぐらいの、かなり込み入った複雑骨折をしそうな値動きをしますので、アマは近寄らない方が無難かと思います。
筆者も何度かこの株に近寄りましたが、運良く勝つことはあっても通算では負けです。普通の神経では必ずやられてしまいます。
ところで、たわいもない話をしたついでに、近所の川の鴨について一言。
桜の咲く頃、近所の川で数10羽以上はいたであろう鴨が突然いなくなりました。実は、この川では鴨の繁殖を生業としている方がいらっしゃったのです。その方がどこかに連れ去ったようです。
なぜ、それを知ったかというと、隣の若者がバイクで川沿いを走っていたら、誰かさんから鴨が驚くので走らないようにと注意されたそうです。それで、これらの鴨は、実は自然に棲息しているのではなく、この方が特定の場所で毎日餌を与え繁殖していることが分かりました。
世の中、このような「利権」に充ち満ちております。まさか公共の川を使って商売として鴨の繁殖をしていたとは、筆者も知りませんでした。
このように、世の中は一瞬にして「鴨」と同様な運命になることがありますので、呉々もご注意を。
株式市場は、鴨料理を「天職」としている方々が多数集う場所ですので、うっかりとアマチュア投資家が陸に上がったきれいな鴨に近づくと、たけしの「家庭の医学」というテレビ番組ではありませんが、大変なことになりますよ。。。
前場は、筆者自身が鴨になるのを警戒するあまり、川縁に近づくのを躊躇し、下で指しすぎノートレードでした。昨日引けからノーポジです。「川に入らずんば鴨を得ず」(新ことわざ)
これが一目で飼育人のいない鴨だと分かる何らかのサインを、後場は何としても見つけねば。。。
決算で大事なのは最終利益ではありません。最終利益は本業以外の要因も含まれてしまいますので、通常は営業利益か経常利益で前期比を判断します。
今日の日経を飾った、前期比2.9倍とやらの最終利益ベースの伸びと言う記事については、従って警戒を要します。
一応、このGSユアサの市場コンセンサス、しかも時期の経常利益予想が、IFIS株予想に出ております。(これはブックマーク参照)
このコンセンサスによれば、来期の経常利益予想は会社予想が50億円となっておりますが、これはコンセンサスを43.2%アンダーするという、良くない結果でした。
従って、本来はこのGSユアサ、寄り付きからの売り優勢で始まるところでした。
ところが、名うての仕掛け人が陣取っているであろうこの株、寄り付きでは何と689円という前日比+15円もの高値で始まっております。
これで空売りを仕掛けていた人間の買い戻しを誘っておりますね。
しかし、ここからはまさにコンセンサス通りに一気に650円近辺まで下落しております。このトリックに引っかかった方が、いわば格好の「相場の餌食」と化した訳です。
玄人筋のひっかけにまんまと引っかかった「おいしい鴨」だったと言う訳ですね。
その後は、やはり今日の空売り筋の買い戻しがありますので、前場は2度ほど分足のボリンジャーバンドを少し下回ったレベルからは反発しております。
ところが、この株のやっかいなところは、3度目の正直がないことです。644円という前場の安値から反発して本来ならボリンジャーの-1δのところで、再度空売りが入るとアマに予想させておいて、それを地合に合わせて抜いていくところが小憎らしいプロの必殺技ですね。
これでたわいもなく、2羽目の鴨料理と相成っております。
この株で遊ぶのは結構ですが、また大損覚悟でデイトレの技を磨くのは結構ですが、その磨いた技とて、他の銘柄では返って邪魔になるぐらいの、かなり込み入った複雑骨折をしそうな値動きをしますので、アマは近寄らない方が無難かと思います。
筆者も何度かこの株に近寄りましたが、運良く勝つことはあっても通算では負けです。普通の神経では必ずやられてしまいます。
ところで、たわいもない話をしたついでに、近所の川の鴨について一言。
桜の咲く頃、近所の川で数10羽以上はいたであろう鴨が突然いなくなりました。実は、この川では鴨の繁殖を生業としている方がいらっしゃったのです。その方がどこかに連れ去ったようです。
なぜ、それを知ったかというと、隣の若者がバイクで川沿いを走っていたら、誰かさんから鴨が驚くので走らないようにと注意されたそうです。それで、これらの鴨は、実は自然に棲息しているのではなく、この方が特定の場所で毎日餌を与え繁殖していることが分かりました。
世の中、このような「利権」に充ち満ちております。まさか公共の川を使って商売として鴨の繁殖をしていたとは、筆者も知りませんでした。
このように、世の中は一瞬にして「鴨」と同様な運命になることがありますので、呉々もご注意を。
株式市場は、鴨料理を「天職」としている方々が多数集う場所ですので、うっかりとアマチュア投資家が陸に上がったきれいな鴨に近づくと、たけしの「家庭の医学」というテレビ番組ではありませんが、大変なことになりますよ。。。
前場は、筆者自身が鴨になるのを警戒するあまり、川縁に近づくのを躊躇し、下で指しすぎノートレードでした。昨日引けからノーポジです。「川に入らずんば鴨を得ず」(新ことわざ)
これが一目で飼育人のいない鴨だと分かる何らかのサインを、後場は何としても見つけねば。。。