株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(5.14.09)

2009-05-13 21:40:29 | 明日のモニタリング銘柄
改めて今日の個別株の値動きを見てみると、稀に見る銘柄毎の浮き沈みのバラツキがあったようです。つまり2極化です。決算結果も影響しております。

それと、上げすぎたものは、当然ながら調整をきちんと喰らっております。

ここまで極端だと、特定の沈んだ銘柄を追っている人と、浮いている銘柄を追っている人では、天と地ほどの相場観の違いがあったものと思います。

さて、明日は今日に引き続いて濃淡のある展開になるのかどうか、モニタリング銘柄です。( )内は今日の安値。

【モニタリングA】 買い候補

1.8732マネーパートナーズ(51100円)
 今日大人しかった株の中で、とりあえず控えめにOSCを上昇させているものの1つ。

【モニタリングB】 反転期待候補

1.7221トヨタ車体(1490円)
 今日さえなかったこの株、まだOSCは+8%の42%です。為替が95円台なら見送りか。

2.2670ABCマート(1920円)
 小売り受難のようですが、1920円少々の底値を固めたか?

3.6594日本電産(5110円)
 4000円台へと突っ込むのか、ここから切り返すのか?

4.7262ダイハツ(881円)
 OSCが+2%の49%は、この株としては低め。

以上です。

モニタリングAは、強気モードで明日も行くなら、今日久々にプラ転した銘柄の連チャンでの上げは期待できるかと思います。
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砂の女

2009-05-13 11:33:42 | 株に出会う
変に印象に残っている、若い頃読んだ安部公房の「砂の女」。カフカの城にも似た不気味な物語。善人の筈の村人から勧められるままに寡婦の住む家に滞在するも、結局は雪かきならぬ砂かきの人手として利用されることになります。

今日の相場は、その砂の家からの脱出を計ろうとするも、その寡婦の深情けにメタメタになって、委細構わず、今のこの状況に安住しがちとなる、その男の心情にいささか似ております。

昨年来、ずっとポジションを持っている方々は、やっとここまで来たのに、ここで脱出してはたまるものかという変な気概を持っております。また、今回の3月10日頃からのラリーに乗り遅れた人間は、何とか少しでも安いところで拾おうと待ちかまえております。

しかしながら、この間のイベントはすべて終わり、もうすぐ初夏です。陽気も良く、砂の女の深情けからは一時でも脱出したくなるのが男の嘘偽らぬ心情かと。

ところが、そこは周りが砂に囲まれたいわば地中の家です。あがけばあがくほど、上から間断なく砂が崩落してきて、益々砂の山に囲まれてしまう始末。

結局は、夜のとばりが降りる頃は、男は観念していつもの寡婦の深情けに身を委ねてしまうと言う構図です。

ここからの脱出は、砂の壁を駆け上がろうたって、いわゆる蟻地獄状態ですからそれは無理です。ここは砂に手を触れずに上にジャンプする技が必要かと。

今日の前場段階で日経平均のOSCは何と+7%もジャンプして68%です。たったの9円ばかりの上昇でこうです。これは絶好の逃げ場を天が提供しているのではないでしょうか。

明日がその絶好の逃げ場ですよと。

多分明日は、その寡婦が何かの用事で出かけるのでしょう。その隙を狙って秘密の穴から逃げ出すという算段ですね。

皆さん、多分最後のもう一噴きを待っているかのようです。何事も「余韻」というものがあり、またその「余韻」が人生をこれ以上ない至福感へと誘い込む、いわば「麻薬」のようなものですからね。

もうそろそろ、こんなくだらない御託を並べるのは止めにしておきます。

まあ、人生は砂の女に捕まった男のようなものだと心得て置いた方が良さそうです。誰でも何かのしがらみにがんじがらめにされているようです。そこから蒸発するように逃げ出すのは実際には簡単でも、その後、果たして村人が受け入れてくれるものなのか?

じり貧となって、最後は食べ物もなく飢え死にするのかも知れません。その覚悟と、地上には天使のような「救い主」が存在するというあてでもない限り、決して早まってはなりませぬ。

持ち越しの9747エフピコは、今日の日経の株式欄に取り上げられておりましたので、しばらく待って-10円で損切りしました。あの欄に取り上げられると駄目です。喩え4000円を目指すとしても、もっと後から安いところを買わなければなりません。

前場は4519中外製薬を1807円で少々仕込みました。

豚インフルエンザと鳥インフルエンザが複合汚染して、新たな強毒性で伝播力の強いインフルエンザに変異する可能性ありとのこと。そうなると、こうした株の「復権」もありかと。

しかし、筆者も短期筋なのに偉そうなことを言うねぇ。自分で自分が恥ずかしくなります。生来の馬鹿は、多数の豚の尻にひかれ「頓死」するか、大量の鳥の糞でもかけられて「憤死」しななきゃ治らないようです。

やはり、砂の女に捕まってひっそりとした生活に戻るべきだろうか?

えっ、もう砂の女に長年捕まり続けているって? やっぱりそうだったのか。。。
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市場概況(5.12.09)

2009-05-13 06:26:22 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は13日朝の更新

後場もギャップダウンからのダラダラ下げが続いた5月12日(火)の市場概況です。

◆日経先物:9320円(-130円)、OSC61%(-2%)4月28日の49%から切り返し継続中。指数値倍率:107(-2)
◆日経平均:9299円(-153円)、OCC61%(-1%)4月28日の42%から切り返し継続中。
◆日経平均指数値倍率:108(+2)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:885.43(-15) OSC61%(-1%)4月28日の42%から切り返し継続中。
◆マザーズ指数:352.07(-2.96)、OSC49%(-4%)4月16日の46%に収斂開始か。
◆ヘラクレス指数:518.29(-6.67)OSC61%(-2%)4月30日の41%から切り返し中。
◆ドル・円:96.54円。(97銭円高)OSC34%(-4%)昨年10月9日の33%以来の低さ。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.92%(前日比-0.0175%)5月11日現在。下落継続中。
◆日経先物イーブニングセッション:9370円(大証終値比+70円)
◆シカゴ日経先物:9285円(円建て、大証終値比-35円)更新
◆NYダウ:8469ドル(+50ドル)OSC61%(+-0)4月27日の49%からまだ上昇中。更新

後場は結局下げ幅を拡大して終わっております。3107ダイワボウがひとり気を吐いておりましたが、これは仕手株の宿命か、昨日高値まで何方さんかが祭り上げておいて、そこからは、いつものようにジリジリと利食いをされておりました。

途中からはOSCも当然に反落していたものの、一発、欲を掻いて節目の値段で筆者も指しておりましたが、その筋の餌食になるのはとんでもないと途中から目覚め、最後の305円の指し値も撤回して降りました。

ずっと頑強だった7947エフピコを、痺れを切らした方の投げが出ると想定し3630円でもう一度引け際に仕込みこれは持ち越し。地味ですが、弁当の容器や食品トレーにリサイクル技術を使って利益を叩きだしている、いわば環境銘柄でもあります。

日経と逆に動くのも気に入っております。出来高が少なく人気がないのが玉に傷。

まだ、今日の動きを見ていると、未練たらたらの下げですね。トドメを刺すような下落一辺倒の動きではありません。またNYダウ次第で明日に切り返したりするポジションのようです。

-------13日朝のコメント-------

12日のダウは少し戻しましたが、ナスダックは-15ポイントです。インテルのCPUの市場シェアが低下したことなどが影響。S&P500は-0.89ポイントですので、全体としては停滞している市場でした。

アメリカの4月の財政収支は-209億ドルとなっておりますが、これは4月としては26年ぶりの赤字だそうです。一方、貿易収支はこのところ輸入不振で減少しておりましたが、2月より16億ドル赤字が増えて276億ドルの赤字でした。少し輸入が増え始めたところです。それでも昨年秋頃の半分以下の赤字幅です。

この26年ぶりの財政赤字に影響されたようで、ドル・円相場が96円台半ばまで落ち円高へと向かっております。

なお、グリーンスパン氏が講演で、住宅市場に改善の兆しが出ていると述べております。これ自体は市場の見方そのものですが、その講演は全米不動産協会でのことでした。住宅バブルを意図的に放置した張本人が、その痛手を大いに受けている筈の不動産協会から招かれて、恐らく多額の講演料を貰っているという、そのことに少々驚きました。

FRB議長時代の彼の年収は確か2500万円程度です。激務の割には相当に少ない金額ですが、リタイアー後のこうした講演料が相当高い筈です。クリントン元大統領で2千万円と言いますから、彼も1千万円はあるのでしょう。これを「楽しみにして」議長を務めていた筈です。

しかし、あの死にそうな風貌からすると、お金は既に目的ではなく、講演等をして何らかの社会的な評価を受け生きている実感を得たいのではないでしょうか。

それに対して、GMの幹部6人がたったの31万5千ドル相当の自社株を売却していたことなど、悲哀感さえ漂います。1人あたりたったの5万ドル程度です。会社が潰れて紙屑になる前に売ったのでしょうが、5万ドル程度ならこれまでの報酬で貯めたお金からすると微々たるものでしょうから、そのまま放置しておいても良かったのにと思いますが、まあ、アメリカの企業幹部はやはりお金第1で会社で働いているようですね。

今朝は、お金を巡る悲喜こもごもの話題を中心に。
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