株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(5.15.09)

2009-05-14 22:35:43 | 明日のモニタリング銘柄
為替は95円半ば。欧州株と米先物はマイナス圏へと冴えません。

今晩のアメリカは新規失業保険申請件数が注目ですが、前月より若干増えて61万件と市場は予想しております。(結果は、63.7万件)

そして明日のアメリカの経済指標は4月の消費者物価指数と鉱工業生産、そして、3月の対米証券投資に、ミシガン大学消費者信頼感指数と、結構盛りだくさんです。

その意味では大きな波乱は今晩のところはなく、明日の結果待ちと言ったところです。

ところでECB副総裁のパパデモスという珍しいお名前の人を始め、欧州の高官から景況感が改善しているとの発言が目白押しに出ておりますが、株式市場の反応はごく一時的でした。

一時はデフォルトが懸念されたオーストリアの中銀総裁のノボトニー氏は、さすがパプスブルグ家伝統の国だけのことはあります。いわく、「我々は新たな芽生えを目にしている。しかし重要なのは現実的なことだ。」一体、何が言いたいのか???

マイナーなところでは、ギリシャの失業率が2月に0.3%改善し9.1%になったとのこと。これ、一体良いのか悪いのか何とも言えませんね。

こうしてみると、欧州人というのは何となく浮世離れしたお方が多いようですね。150年もかけて大聖堂を建築するだけのことはあります。

さて、明日のモニタリング銘柄です。( )内は今日の安値

【決算銘柄から】

1.4091大陽日酸(734円)
 今期、来期ともにコンセンサス上回る。

【モニタリングA】 買い候補銘柄

 特になし。

【モニタリングB】 底値からの反発狙い

1.2670ABCマート(1836円)
 1800円割れがあれば。現在OSC39%で8日の36%から+3%水準。

2.6753シャープ(989円)
 OSCは50%、あと3%ほどの下落があれば。

3.6665エルピーダメモリ(960円)
 OSC43%、30%台への突入待ち。

4.5108ブリヂストン(1343円)
 50円のダイバージェンス。12月期中間見通しは580億円の赤字に注意。

5.6594日本電産(4950円)
 ついに5000円割れ。OSCは42%でこの株の今年1番の低さ。

6.7221トヨタ車体(1380円)
 しつこくフォロー。まだOSC低下し39%。4月30日の33%へと進むか?

7.3715ドワンゴ(156500円)
 OSCは-12%の42%と急落。

以上です。
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テーマの移行期

2009-05-14 11:24:58 | 株に出会う
日米株式市場ともに、今回のラリーの一応の上値の達成感が出ております。

日経平均は9500円、ダウは8500ドル台でした。ダウのコンセンサスは8600ドルあたりでしたので、ひと息届かなかったことになります。

日経平均はほぼフィボナッチ比率通りでした。

相場の関心は、ドルとアメリカ国債(=金利)の帰趨に移っているようです。

ドルインデックスはジリジリと落ちております。

これまではドル不足から海外資産のアメリカへの環流を行っておりドル高を支えておりましたが、ようやく株式市場の切り返しとともに、いわゆるリスク投資が行われるようになり、新興国市場の株式や商品などへドル資金が向かっている段階です。

ところが、アメリカの個人消費にまだ危うさが見られ、オバマ大統領の経済対策の効果は未だ現れず、目先、GMの破綻が秒読みに入っていたり、流れとしては一種の踊り場に入ってきております。

そして、この未曾有の経済対策に必要なドル資金を調達するための米国債の消化度合いと、それを支えるドルの価値をめぐる綱引きが脚光を浴びてきているところです。

従って、ここしばらくは為替の動きや米国債の入札動向に注意が払われる筈です。

いくつかの伏線がすでに現れております。

アメリカの貿易赤字、中国に加えて日本の米国債買いへの不安(民主党のネクストキャビネットの財務大臣のコメントも影響)、そして今年に入ってからの対米証券投資の異変など。

前場は一応の予想通りに、いきなり押されたところからはどうしても切り返しができません。9100円を一旦は割り込む始末です。

持ち越しの玉は適当なところで利確し、現在はノーポジションです。

これからは売りも含めて柔軟にトレードするタイミングに差し掛かっているようです。

売っても大きく損失をこくようなイベントはもう控えておりません。目立つのは弱気材料ばかりですね。

ところでドイツが思い切ったことをやりそうですね。銀行の不良資産を別会社に完全に移すそうです。いわば極楽とんぼの不良息子を綺麗さっぱり勘当し、どこかの少年院へでもお引き取り願い、そこで時間をかけて更正を計るという、もっともな政策です。

アメリカの官民一体の不良資産買い取りファンドより、よほどすっきりしております。この官民ファンドは、銀行が決して時価に相当する低い金額でバーゲンセールをしないのではとの懸念が高まっているようです。

政府と民間の「汚染された欲」をかけ合わせて2で割っても、それは「混沌」という一つ目小僧のような妖怪が生まれるだけです。そこまでこの世の中は、人間どもの思い通りにま~るく収まるような甘いものではないように思えます。
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市場概況(5.13.09)

2009-05-14 07:11:17 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説  赤字部は14日朝の更新

後場はそのまま力尽きると思いきや、意外な粘りを見せた5月13日(水)の市場概況です。1日早く例の「砂の女」が急用でもあって外出したのかも知れません。

◆日経先物:9360円(+40円)、OSC65%(+4%)4月28日の49%から切り返し継続中。指数値倍率:106(-1)
◆日経平均:9340円(+42円)、OCC69%(+8%)4月28日の42%から切り返し継続中。
◆日経平均指数値倍率:107(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:888.75(+3.32) OSC69%(+8%)4月28日の42%から切り返し継続中。
◆マザーズ指数:356.78(+4.71)、OSC63%(+14%)5月12日の49%から切り返しに転じたか?
◆ヘラクレス指数:528.34(+10.05)OSC73%(+12%)4月30日の41%から切り返し中。
◆ドル・円:95.2円。(1円34銭円高)OSC32%(-2%)2008年初頭以降では最低値。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.90563%(前日比-0.01437%)5月12日現在。3月11日から下落継続中。
◆日経先物イーブニングセッション:9310円(大証終値比-50円)
◆シカゴ日経先物:9085円(大証終値比-275円)更新
◆NYダウ:8285ドル(-184ドル)OSC49%(-12%)4月27日の49%に並ぶ大幅ダウン。崖っぷちに。更新

後場は、前場のOSCの突出が示していたように強い動きでした。モニタリング銘柄では9433KDDIがNTTに触発されて跳ね、3743フリービットや2175SMSは高値圏で悠々浮遊状態。7221トヨタ車体はさすがにここまでの円高で沈没。

今日のような円高の日は、幾ら押されていても輸出銘柄に触るのだけは避けなければなりません。

前場に買った中外製薬は、円高も何も関係ありませんが、まさに豚鳥銘柄。花札と同じように豚を掴んだと観念し、早々に+4円で撤退しました。

買い持ち越しは、9438エム・ティ・アイを173700円で、そして、不死鳥の如く後場に買い上がりがあった3632グリーを引け際に5330円で買った2つだけです。

いずれも、NYダウの影響はほとんど受けない内需ネット銘柄です。

ご覧のように各市場のOSCは極端に跳ね上がっております。それは日経平均とTOPIXについては3月30日の大幅な下げのデータが除去された、過去28日間のデータ上の綾ですのであまり深い意味はありません。

このように、どんなテクニカルデータでも、ある期間を区切って算出しますので、こうした歪みを持ってしまうのが弱点です。

しかし、サイクル的には28日というと1ヶ月少々ですので、まずまず相場の日柄調整には妥当するのではないかと思っております。

-------14日朝のコメント-------

アメリカ市場はどうやら1つの峠を越したようです。

4月の小売売上高が前月比-0.4%だっとことでダウもナスダックも大幅な下げです。人口が増えているアメリカでマイナスになるということは、経済が悪化を続けている1つの証拠ですね。貯蓄率も上昇を続けており、人々はクレジット・カードも整理しております。銀行はクレジット・カードに与える与信枠を絞り続けております。

そして何よりも失業率が上昇している訳であり、こうした状況で消費が伸びるというのはなかなか困難かと思います。

ドル・円が節目の96円を割り込むばかりか、4月28日の安値の95.64円をも下回りました。95.5円あたりにストップロス・オーダーをかけていた投資家も多かったようです。

こういう節目にストップ・ロスを入れるのは少々危険ですね。筆者も何度かやられました。テクニカルな節目をわざわざ狙うようにオーバーシュートさせるのが市場の常のようです。

この円高は、小売り不振ばかりか、英フィナンシャルタイムズが「米国はAAAの格付を失うリスクがある」という至極当然のことを報じたことや、GM破綻の確率が高まったことに加え、白川総裁がイギリスで講演し、日本経済は年末に向かって安定し始めると話たことも影響したようです。

欧州市場も大幅安だし、今日の日本市場は果たして寄り付きの特売り攻勢からの反転の力が残っているのかどうか? 少し切り返しては押されといったことを繰り返すのではないかと思います。

日経平均のOSCも69%にまで上昇しておりましたので、ちょうどよい冷やし玉になると思います。
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