テクニカル用語の簡単解説 赤字部は21日朝の更新
後場もほとんど値動きらしい動きがなかった5月20日(水)の市場概況です。
◆日経先物:9330円(+30円)、OSC53%(-4%)5月14日の66%から下落中。指数値倍率:106(-1)
◆日経平均:9345円(+54円)、OCC50%(同値)5月18日の46%から切り返しに転じたか?
◆日経平均指数値倍率:107(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:886.3(+6.54) OSC49%(+1%)5月18日の48%から切り返しに転じたか?
◆マザーズ指数:350.73(-0.7)、OSC46%(-1%)5月13日の63%から下降中。
◆ヘラクレス指数:524.13(+0.7)OSC55%(-2%)5月13日の73%から落下中。
◆ドル・円:94.81円。(1円20銭円高)OSC37%(-3%)5月13日の32%に収斂中。94円が次の攻防線。
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◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.7525%(前日比-0.0325%)5月19日現在。3月11日から下落継続中。
◆日経先物イーブニングセッション:9380円(大証終値比+50円)
◆シカゴ日経先物:9300円(円建て、大証終値比-30円)
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◆NYダウ:8422ドル(-53ドル)OSC47%(-1%)15日の44%からまだ切り返し中。
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後場はほとんど値動きなし。来客中に9984ソフトバンクが1748円で約定。既に、この株引けにかけての手仕舞いのタイミングだったらしく、どうしても1751円から上には行かず。一気売りからの回復過程で+1円で撤退。
惜しかったのは6310井関農機。300円にわずか届かず、その後は305円の高値ブレーク時に、地合に反してあっと言う間の+5円の上昇です。
1つの銘柄に集中していないと、こうした急上昇局面で拾うことはいささか難しいですが、この井関の前場の高値は305円でしたが、2時半頃に一瞬その値段を付けております。300円は無理と途中で判断して、急遽305円ラインで待ち伏せるべきでした。
こうした節目の待ち伏せは、あくまでも上り調子の株に限ります。
-------21日朝のコメント-------
NYダウは小反落ですが、相場の大きな流れは2つあります。
1.原油が昨年11月以来の水準になり62ドル台へ。
2.FOMCでFRBが債券購入拡大を示唆。
この2つでドル安が進み、インフレ懸念が高まっております。(ドル全面安であり、円高ではありません。円はドル以外の通貨に対しては高くなっておりません。)
目先の長期債利回りこそ、10年債で未だ3.234%ですが、こうしたFRBトークをしてもジリジリと上げております。
原油の方は、週間石油在庫統計で-210万バレル、ガソリンも-430万バレルと大幅な減少です。IEAは今後数年間は価格上昇が続くとしております。それは精油所の稼働率がアメリカの現在の稼働率81.8%(前週比-1.9%)に見られるように、ドンドンと落ちているためです。
1週間で1.9%落ちると言うことは、もしこのペースで落ちれば、1年間で稼働率ゼロになってしまう強烈な落ち方です。不景気でメンテナンスも十分にやっていないのではないかと勘ぐりたくなります。
これは新規油田の開発についても言えます。今までの値段では採算に合わず、かつ需要も減退していたので大方はストップしております。ところが、もうすぐ原油生産のピークアウトが迫っております。非OPEC諸国では、ロシアが2010年など、総じて2015年以前にピークアウトするとIEAでも認めております。(ハバートという著名な地質学者は2010年としております。)
OPECのピークアウト時期は、埋蔵推定量を含め、様々な政治的配慮から公にされておりません。
実は、オイル生産がピークアウトする時期がなぜ重要かというと、ピークアウトした後は年に3%、10年で25%も原油生産が減るためです。
このような強烈な生産低下が進むため、世界的に見ると唯一の原油の対抗エネルギーである原子力発電所の増設も間に合いません。(原子力発電は、実は究極のCO2環境対策でもあります。)
いずれ精油所稼働率や原油生産のピークアウトがとりざたされるにつれ、今度こそ、「
地球最後のオイルショック」が襲うに違いありません。
2月中旬まで、バレル35ドルだったことを思い出して下さい。それがたったの3ヶ月で60ドルです。太陽光もバイオマス燃料も風力発電も、石油のコストパーフォーマンスにはとても太刀打ちできない事実を世界は再認識しつつあるのでしょう。