指数値倍率という、筆者独自の簡単なテクニカル指標を付けております。(数字が大きくなるほど相場は下落していることを示します。)
日経平均のこの指標のこれまでの最高値は、3月10日の141ポイントでした。この日、7021円という安値をマークしております。(昨年10月27日の暴落時点でも139ポイントでした。)
この指数値倍率が、5月8日(金)段階で106ポイントまで下がっております。これは昨年の11月5日の105ポイントに次ぐ低い値です。
昨年9月のリーマン・ブラザーズの破綻が起こる前までは、70-80ポイント台でずっと安定しておりました。
それが忘れもしない、リーマン破綻後の週明けの9月16(月)の605円安という大幅下落の時の86ポイントから変調をきたし、10月10日(金)の121ポイントまでのつるべ落とし相場はまさに悪夢の下げでした。
その直後の10月14日(月)に、この指数値ポイントが106をマークしております。この日は歴史的な1171円高という値段を日経平均が付けた時でした。
今、ちょうどその日の値段にまで戻りました。
何を言いたいのかというと、この先更に上げていくためには、9月16日の悪夢のブラックマンデイから10月14日までの1ヶ月間の下げに相当する上げを演じなければならないということになります。
そのためには、更に這い上がるための材料が市場には必要です。
しかし、言うまでもなく全ての上げ材料は出尽くしました。残るは、明確な住宅価格の底の確認によるクレジット市場の復活ですが、これはもう少し先でしょう。早くても夏から秋です。
ここの地図を見ても分かるとおり、未だ西海岸や東海岸部分にガン細胞のような黒い箇所がかなり残っております。全米全体ではこの1年間に14.2%も住宅価格が下がり、7000億ドルを超える含み資産が失われております。そして、21.9%の住宅が含み損を抱える状況です。銀行も一時止めていた差し押さえを急増させ、住宅を叩き売っております。そのため、中古住宅販売も底を打ったかに見えております。
となると、この先更に上げると考えるのは些か無理があると思います。ここは黄金分割比率に準じて、9500円台をピークにして調整に入るのではないでしょうか。日経先物が今、ちょうど9540円です。もう少しでかりそめの頂上ですね。
仮に今の「余熱」で上にオーバーシュートさせるとしても、9900円どころまでが限界かと思いますが、そこまでの到達可能性は低いと見ております。今の余熱なら9600円台がせいぜいで、そこから再度黄金分割の9500円を割り込むのが明らかになった時、市場は売り優勢に変わる可能性が大と見ます。
特に根拠はありませんが、この先、上述したような昨年の大きな谷に対応した、急峻な山道が控えていること、そして、その急峻な山道を登り切るエンジン推力は、今のところなさそうだということを言いたかったのです。
日経平均のこの指標のこれまでの最高値は、3月10日の141ポイントでした。この日、7021円という安値をマークしております。(昨年10月27日の暴落時点でも139ポイントでした。)
この指数値倍率が、5月8日(金)段階で106ポイントまで下がっております。これは昨年の11月5日の105ポイントに次ぐ低い値です。
昨年9月のリーマン・ブラザーズの破綻が起こる前までは、70-80ポイント台でずっと安定しておりました。
それが忘れもしない、リーマン破綻後の週明けの9月16(月)の605円安という大幅下落の時の86ポイントから変調をきたし、10月10日(金)の121ポイントまでのつるべ落とし相場はまさに悪夢の下げでした。
その直後の10月14日(月)に、この指数値ポイントが106をマークしております。この日は歴史的な1171円高という値段を日経平均が付けた時でした。
今、ちょうどその日の値段にまで戻りました。
何を言いたいのかというと、この先更に上げていくためには、9月16日の悪夢のブラックマンデイから10月14日までの1ヶ月間の下げに相当する上げを演じなければならないということになります。
そのためには、更に這い上がるための材料が市場には必要です。
しかし、言うまでもなく全ての上げ材料は出尽くしました。残るは、明確な住宅価格の底の確認によるクレジット市場の復活ですが、これはもう少し先でしょう。早くても夏から秋です。
ここの地図を見ても分かるとおり、未だ西海岸や東海岸部分にガン細胞のような黒い箇所がかなり残っております。全米全体ではこの1年間に14.2%も住宅価格が下がり、7000億ドルを超える含み資産が失われております。そして、21.9%の住宅が含み損を抱える状況です。銀行も一時止めていた差し押さえを急増させ、住宅を叩き売っております。そのため、中古住宅販売も底を打ったかに見えております。
となると、この先更に上げると考えるのは些か無理があると思います。ここは黄金分割比率に準じて、9500円台をピークにして調整に入るのではないでしょうか。日経先物が今、ちょうど9540円です。もう少しでかりそめの頂上ですね。
仮に今の「余熱」で上にオーバーシュートさせるとしても、9900円どころまでが限界かと思いますが、そこまでの到達可能性は低いと見ております。今の余熱なら9600円台がせいぜいで、そこから再度黄金分割の9500円を割り込むのが明らかになった時、市場は売り優勢に変わる可能性が大と見ます。
特に根拠はありませんが、この先、上述したような昨年の大きな谷に対応した、急峻な山道が控えていること、そして、その急峻な山道を登り切るエンジン推力は、今のところなさそうだということを言いたかったのです。