株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(12.27.06)

2006-12-26 20:00:23 | 明日のモニタリング銘柄
いやはや、今日の後場の予想が完全に外れました。今日の日経先物の後場の動きは、フランスのモンサンミッシェルの修道院を遠くから見るとして、その海に浮かぶシルエットの左半分を描いたような「芸術的な美しさ」でした。一体全体、誰が書いたのか?

一方、マザーズ指数の値動きは、前場と後場の最初だけマイナス圏に沈んでおりますので、ちょうど尾長鶏のような形をしております。それも2羽です。こんなことありでしょうか。誰かが下絵を準備したのでしょう。それなら余程の絵心があるだけでなく、その種の才能をお持ちの方々の複数の合作かと思います。

しかし、そのあたり子細の詮索はその道の専門家にお任せするとして、アメリカがこれだけ調整しての上昇です。結局は世界の株価は、下がったものは買われ、買われすぎたものは売られという、単なる循環論に従っているに過ぎないのかも知れません。

筆者は、気がつくと地味系株ばかりを持っておりました。

持ち越しの7972イトーキ。これだけは-17円。今日の1267円割れからの反発局面で買うべきだったとの反省です。その他、6163H&Fを1157円で、野田スクリーンを109Kで、そしても3043モジュレを151Kと152Kで買い、といった具合でした。どれもこれも買ってからはテクニカルには問題ない状態で終了しておりますので、明日も最後の相場の馬鹿力を信じてのホールドです。2489アドウェイズは+5Kで売りました。この株、朝は見せ板などありましたが、ジリジリと引けに高値を付けております。まだ上がるかも知れません。

後場の上昇で、マザーズ指数のOSCは+2%の53%、ヘラクレスは+5%の50%です。まだ過熱感があるような数字ではありませんが、反落に転じてもおかしくない位置取りとも言えます。

さて、そうした中で「掉尾の一振」が3連チャンで今年最後の日まで続くのか、明日の注目銘柄です。どうもこの一振りならぬ3振りは、誰かが週末を挟んで凍り付いた魚を上手に「解凍」したかのようです。と言うことと関係はありませんが、今日の我が家の夕食はその解凍した「刺身」でしたが、また飼い猫が喜ぶかと思いきや、刺身という字を括弧で括ったように、実は本物の刺身ではなくマグロをすりつぶしたものでした。我が家の飽食の猫にとっては魅力のない商品だったらしく、一さじだけお義理で食べて、後はいらないですって!何たる贅沢猫。全く、何事も甘やかすと良くありません。明日の相場にも甘やかされないよう、筆者も心せねばなりません???

テクニカル用語の簡単解説


1.9378ワールドロジ
 昨日のOSC38%から今日の42%への上昇での+3Kが手がかり。明日の押し目買い。200Kまで届けば一旦売り。

2.2448イーコンテクスト
 引けに買い損ねた銘柄です。205Kまで落ちたので灰汁抜けしたかも知れません。指数値がまだ高めでしたので、チョイと油断しておりました。明日はそのまま220Kから230K辺りまでは上昇するのかどうか注目です。OSCはこの株は20日の42%を底にしての切り返しで今日は50%まで上昇です。69%までは12月4日にはマークしておりますが、それ以上を望まない方が良いかと思います。結構派手な動きをする日もあります。

3.4240クラスターテクノロジー
 今日で3日連続60Kを死守。出来高も増えての1500円高です。62K越えなら次の山場は65K辺りとなります。RSIも20%と急落しております。明日はもう一度60Kに近づくようなら。なおOSCが-2%の40%とダウンしてダイバージェンスしておりますので、下降局面でのダイバージェンスは、セオリー通りに一旦上げて始まっても、その後押し目で60K近くまで下げるのかどうかを検証するためにも注目。

4.4764デジタルデザイン(DD)
 この株、膠着しながら落ちない理由があります。結果は年内に出るとは思いますが、まさか土壇場の29日ということはないでしょう。すると明日辺りに結果が出る訳ですが、それは別としても、テクニカルにはいよいよ弓矢を放つ直前まで引かれて来てしまっております。12月15日のOSC35%、終値147K。今日はOSC51%、終値142K。直近の安値の136Kに今日は近づきました。RSIは29%と急落。乖離幅も-5Kです。出来高はほんのわずかの87株。ここまで来て、皆さんほぼ諦めかけております。仮に特損のリカバリーが何もなくても落ちるところまで落ちている株です。

特損の件は発表資料を見ても不明。DDと最終顧客と他に2社(A社、B社とします)が絡んでいるようですが、DDがなぜA社から仕入れた商品の代金をB社に(多分DDのソフトを含めて)請求することになったのか全く分かりません。B社と最終顧客とのビジネスが、B社を窓口とする「架空のSI契約」であってもめているなら、この話は腑に落ちますが、そうなると架空取引を仕掛けたのはB社そのものである筈はなく、B社所属の1社員がA社と結託しての取引の可能性が高いと思われます。確か夏頃のニュースでもそのようなことでした。それに対してB社そのものが何らの道義的責任を踏まえた対応をとるかどうかが焦点でしょう。こんなこと皆分かっている話かな?これだけ考えてもはっきりしないことにあえてリスクをとることはないでしょう。(この株に限りませんが、実際の売買についてはご自分の判断でね。)

5.6787メイコー
 再度直近安値の4960円に近づいてきました。指数値はまだ12月6日よりも250円ほど高め。明日5000円割れからの反転があるかどうか注目。上げる時のパワーは並じゃありません。この株。

6.6324ハーモニック・ドライブ・システムズ
 またこの株反発体勢です。高く始まるようなら押し目待ち。

以上です。前場は沈んでいた銘柄も息を吹き返しております。これによってチャート的にももう一段の上昇が見込めるところまで来ている銘柄が多いようです。これはこれは年末年始相場の見方を改めなければならないかも知れません。

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個別物色あるも下げ基調継続

2006-12-26 11:24:21 | 株に出会う
日経平均は巡航速度の高度に達しておりますので、多少の気象の変化で上下することはあっても、今のところ17000円もキープしており、OSCにしても12月11日の57%を底にして、60%(前日比-1%)と、この年末は少なくとも混乱なく推移しております。

一方新興市場は、朝方は昨日引けの動きを引きずって一旦下げたところからの反発は見られたのですが、その後はジリジリと押されております。マザーズ指数のOSCは-3%の48%、ヘラクレス指数のそれは前日同値の45%です。ヘラクレスは指数そのものは上げておりますが、トレンドとしては下げ継続となっております。

今日は寄り付きで高く始まった2489アドウェイズを210Kで指していたおりましたら、大きな売り板の急な出現で皆さん逃げまどい始め、筆者も最初の大波にあえなくさらわれました。昨日のブログで200Kを割るのを待って買うよう、あれだけ自戒を込めて書いていたのに、することと言えばこの有様です。しかし、この株、売りも買いも結構豪快です。気に入りました。OSCは-2%の26%に落ちてしまいましたが、何とか+1Kの209Kをキープして終わっております。RSIは12%に落ちており、9月26日の9%に次ぐ低い数字です。これらから今日208Kを割り込み更にOSCも昨日より落ちるなら一旦撤退ですが、そうでない限りはホールドとします。地合によっては200K割れからの反発局面での買い増しも予定。

7972イトーキは、GUしての始まりはありませんでした。やはり底から這い上がるのは、既にここまで落ちる過程で皆さんの心が萎えているので結構な力を要するようです。何とか昨日安値の1267円を死守して貰えば、OSCは更に3%コンバージェンスして31%ですので、RSIの2%のコンバージェンス(18%)とともに、そろそろ「救い主」が現れるのではないかと期待しております。

そして、株が難しいと痛感したのは、昨日、筆者の損切りルールに抵触したためやむなく切った6163H&Fです。気がついたら今日は結構上げているではありませんか。しかし、昨日高値の1185円もまだ抜けておりません。本復したと見るのはまだ早計かも知れません。今のところ、OSCは+5%の25%で節目の22日の安値の1150円も上回っておりますので、引けにかけての動き次第では一枚乗る予定です。

その他、今日は不動産関連が良いようですが、4313IXIも気がついたら反発しておりました。この銘柄昨日OSCが久々に38%と落としていたので気にはしておりましたが、11月20日の272Kという安値(OSCは30%)までシンクロするのを待っておりました。一足先に反発したようです。ある意味で早めの反発ですのでその反発力にあまり過度な期待は禁物です。

最後になりましたが、3814アルファックス・フード・システムは、今日の伸びが前場は見られず、やむなく220K前後で五月雨式に手放しました。

後場はさてどうなりますか。昨日は後場途中から上げましたのでそれをつい期待したくなりますが、OSCのトレンドから言う限り、それは少々甘い見方ではないかと思います。市場は気まぐれですので、昨日の再来をそう簡単に許すわけはありません。何しろ「肩すかし」というのが市場の代名詞くらいに考えてちょうど良いようです。そしてこの歳末にもかかわらず、筆者の住む「オセアニア地方」も雨風がこれから強まり大荒れとの予想です。(こんなこと言うのを「日和見主義者」と言います。我が身にピッタリの表現です。)お金持ちの機関投資家は既にお正月気分です。日興の件も何とか年内に幕引きしたいのでしょう。あまり株式市場そのものを波乱に追い込む訳にはいかないと思います。つまり日経や先物は膠着状態でしょうが、その中で新興市場だけが上に跋扈はできないかと。

しかし、筆者の予想は度々外れております。悪しからず。単なる参考意見、いや、単なるつぶやきか愚痴程度に受け止めて頂く方がよろしいかと思います。
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明日の注目銘柄(12.26.06)

2006-12-25 21:16:50 | 明日のモニタリング銘柄
今日こそ新興市場は駄目かと思いきや、またも後場はある程度の切り返しが見られました。先物に引っ張られて日経224平均も大きく下げないものだから、年始相場のこともあり買いが入ってしまうようです。その先物も今日は70円幅のおとなしい値動きでした。

マザーズ指数のOSCは12月13日の44%を底にして、今日は前日比-3%の51%とまだまだ高めです。ヘラクレス指数は1日だけ調整が早く、同じ13日の55%というOSCに対して今日で-8%の45%まで落ちました。明らかに下落基調を示しているのはヘラクレスですが、マザーズもその後を辿っているようです。

持株の6163H&Fは今日も冴えず、損切り条件を満たしましたので1132円で処分し-22円。後場一番で、朝から指していた104Kで出来てしまった4788サイバーコミュニケーションズも、その後の反発が見られず-2Kで損切りました。この株、OSCは何と22%です。もうEトレードのように100K割れを一度は経験する以外にありません。そこまでの地獄は見るでしょう。しかし今から売るのは止めた方が良いかと。反発する時はEトレの例を見るまでもなく結構強いですから。しかし、この株PERがまだ70倍以上です。

3814アルファクス・フード・システムは、狙いがずばり当たって、207Kで買い足しました。そして今日の高値の235Kで一部益出し。残りは持ち越しです。スターマイカも価格の絶対額とPERで昼休みに否定的なコメントを出しましたが、こちらもテクニカルには素直に反応してくれました。但し、筆者はアルファクスの囮(おとり)として見ておりましたので手出しはせず。そして引け際に、底割れながら今日やっとOSCがコンバージェンスした7972イトーキを1288円で試し買いをしました。明日以降切り返すようなら、アルファクス同様に底値を確認しながら買い足す予定。

今日のアルファクスやスターマイカのように、安くなっている銘柄はテクニカル条件さえ整っていれば、きちんと反応はしますので、そうした観点からの明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説


1.3783ナノメディア
 この株、底は抜けておりますが、押されたところが狙い目です。11月13日のOSC30%を基準に考えると、今日の36%で終値が-11Kというのは、まだ調整が足らないようです。指数値面では既に十分な下落ですが、スターマイカのようにじっくりと下落調整が必要かと思います。284Kという11月20日の安値の攻防を意識しておいて下さい。まだRSIも40%と高めです。年末までかかるかも知れません。

2.2489アドウェイズ
 これも逆張り。OSCが何と-7%の28%まで落ちました。しかしこの株の癖で指数値面ではまだ11K分ほども高めです。RSIが27%まで落としてきておりますので、後は200Kを割るのを待ってそこからジリジリと反発に転じるかどうかを、OSCの20%台前半までの下落は覚悟してのウォッチ継続銘柄です。明日がその時かどうかは別ですが、底打ちは間近いと思われます。携帯アフィリエイトビジネスで首位の会社です。このまま200K割れから深海に沈むとも思えません。

3.3043モジュレ
 やっと今日は反発。出来高はまだ少ないのですが、この株は咄嗟に噴きます。明日押すかどうかですが、12月20日のOSC28%を底にして今日は44%と伸ばしての+2Kや評価はできます。出来高に注意しながらウォッチ。今日の141Kが当面の底かどうかの確認が肝要です。筆者は以前から、この株のITサービス企業らしからぬネーミングに少々頭の芯が痺れておりますので、そこは割り引いて頂かないといけません。ここがフランスならもっと人気が出るだろうにね。どうでも良いことですが、仏語の場合は、日本語と違って語尾を上げて発音する筈です。

4.3036アルコニックス
 もう1つ地味系の株。今日も5000円を死守しました。そしてOSCを+3%の43%に上げ、RSIは3日連続31%です。出来高はほとんど脈なしの状態ですが、もうこれ以上は下がらないのかも知れません。鉄鋼銘柄が絶好調の中、年内に最後の花を咲かせて欲しいものです。

5.2383日本エイム
 これも逆張り。まだ落ちきっておりません。OSCは34%と低水準ですが、14日に14Kも上げたしこりがまだ残っているはず。指数値はやっと11月20日を下回りましたが、ここからどこまで下げての反発になるのか注目です。最近、疑似請負契約というのがやり玉に挙がっておりますが、この会社の請負がもしそうだとするとこれは大変。現場を筆者は知らないのでどこまで請負契約本来のやり方で業績を伸ばしてきているのか、そこが実は大変肝要なところです。もし疑似請負で実態が派遣なら、この会社「反社会的」な存在ということにもなります。注意。いずれにしても、筆者個人は派遣会社というのは全く信用しておりません。ひどいピンハネ会社が世の中に沢山あることは知る人ぞ知るです。この会社がそうだとは言っておりませんよ。念のため。ちなみに、以前にも書きましたが5000名を越える社員の年収平均は300万円です。30.6歳。これで結婚できますか?

6.4340シンプレクス・テクノロジー
 ずっと気にかけているこの株。値動きが少なく冴えません。今日でOSCは+1%の32%とコンバージェンスはしましたがマイナス終了です。指数値は去年の9月の分割後の最低値をマークしております。ここまで落ちるなら分割などしなければ良かったのにね。ここまでくると7月19日の58Kという安値が意識されます。そこまで落ちてからの反発力はまだあるとは思います。数日間のスパンで見守ってやらないと、こんな小さな値幅だと誰も寄ってきません。

7.3028アルペン
 今日も落としてOSCは-1%の22%です。指数値が10月30日のそれに並びました。3130円というのが9月にありますが、ここまで落とすことはまずないでしょう。OSCがその場合は10%程度という「非常事態の数字」となります。RSIも20%まで来ました。ここらあたりからの駄目押しで年末から正月にかけては切り返すのではないでしょうか?

以上です。
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掉尾が凍てつく

2006-12-25 11:28:10 | 株に出会う
アメリカが下げても日経が反応しないのは、ようやく資金が日本に回ってきているその腰まで折っては行けないという深謀遠慮でしょうが、新興市場はもとよりそうした世界の大きな相場観には縁遠く、金曜日の後場が最後の「掉尾の一振」であったようです。週末を挟んで、その肝心の「尾っぽ」が凍てついたようです。誰か早く解凍しないことには、後今日を入れて3日です。そのまま越年させて正月に生き返らせようたって、それは医学経済的?な観点からは無理でしょう。

マザーズ指数のOSCは-8%の46%、ヘラクレス指数のそれは-9%の42%と、チョイと落ち方が顕著になってきました。明日までに損切りすれば、税金が返ってくるそうですが、元来今年プラスで推移している方が少ないのに、更にその損失を膨らますようなことをしても、あまり意味がないかと思います。余程来年の「大勝ち」が見えている方は、今年の損失をあえて膨らませておくことは意味がありそうですが、そうでないかぎり、税務申告のためだけに、底値近辺まで来ている株をわざわざ売ることもないでしょうに。

3814アルファックス・フード・システムなどまさにその典型です。まさに上場来安値水準です。今売っている人は、上場後の3日間の安値で拾った方以外には儲けが出ていない筈です。この出来高では上場前から持っていたファンドなどが売っている訳でもあるまいし、よく理解できません。ASPサービスという利益率のいいインターネットビジネスをしている会社としてのPER26倍はそう高くはないと思います。

それに対して、例えば3230スターマイカは、確かに下げておりますが、11月13日には277Kという安値を付けております。上場来安値は189Kです。そこからはまだかなりの高値水準であり、不動産流動化銘柄にしては48倍のPERは買われすぎとも言えます。ここの社長が元いた2337アセットMはたったの15倍です。

そうしたPER妙味から、またまたMM銘柄の6163H&Fをその値動きの激しさ?に魅了されて1155円で買ってしまいました。少しは何か仕掛けないと面白くもありませんので。

しかし、全く意表を突かれてしまいましたが、9813トッキに突然、欲の皮が5センチほども突っ張った「保護救援団体」が現れたようです。もちろん贋の保護団体です。皆さん、この絶滅種をオークションにでも出せば良いお年玉にでもなると思って、この朱鷺株の買いに大挙して押しかけたようです。新しい「繁殖策」の正式発表は12月22日だったのに、どこで皆さん聞きつけてきたのでしょうね。今からノコノコと押しかけても朱鷺(時)ならぬこの絶滅種の争奪戦に巻き込まれ、一羽でも掴んだ方が逃げる時の、その逃げ足の臆面のなさに踏んづけられて、思わぬ怪我をするかも知れません。この毎年の師走によく現れる「エセ救援団体」の騒ぎに対しては、安全なところからの高みの見物が良いかと。

まあ、もう年の瀬です。今更焦ってお小遣いを稼ごうと欲張らずに、持株を見定めながら売りサインが出たら売る、そうでないと持ち越してみるという楽な気持ちで後場に臨みたいと思います。
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明日の注目銘柄(12.25.06)

2006-12-24 00:16:07 | 明日のモニタリング銘柄
浅学のため、株式用語に「掉尾の一振」という言葉があることを最近知りました。釣った魚が最後に尻尾を振るわせることから、年末にかけての相場の上昇を言うようです。

その掉尾の一振が、この波乱含みだった今年の相場の最後の週に見られるかどうか、反省と自戒を交えながらの明日の注目銘柄です。

その前に、新興市場は後場の引けにかけて日経平均に合わせての「掉尾の一振」がありました。お陰で、マザーズ指数のOSCは前日と同値の54%です。ヘラクレス指数はそもそも高めでしたので、-2%の53%ですが、それでも前場よりか伸ばしております。金曜日の前場終了時に「華厳落ち」などと揶揄したのが嘘のような引け際の「一振」でした。それが今年最後の一振か、来週にも続く一振かは、やはり今の状況では、個別銘柄の物色加減によるとでも言っておきたいと思います。東証にしても下げ銘柄はかなり多く、一方では国際優良銘柄に一極集中的な大きなお金の流入が見られます。

筆者の持株は、金曜日の注目銘柄の中から、203Kからの切り返しでOSC指数値、そして乖離幅ともに良好な値を示した3814アルファックス・フード・システムの209K買いだけです。
6163H&Fは-1円で撤退。はぐれ株の4304Eストアーははぐれっぱなしだったので-3Kで撤退でした。あまり特異な株に手出しすべきではないという教訓でした。

テクニカル用語の簡単解説

1.2461ファンコミュニケーションズ
 ここのところ300K割れからは反発を演じておりますが、さて明日はどうなるかです。OSCは19日に39%という値を付けております。22日はまだ44%です。後5%ほどの下落からの切り返しがあるのかどうか、指数値が最低値をマークしていることも合わせて注目です。

2.3783ナノメディア
 同じような状態にあるのがこの株。最近は280K辺りを底にしております。しかし、この株の場合はRSIとの連動性が強くて、10%台にまで降りていないと明白な切り返しはありません。金曜日ではまだ45%です。もう一段の下げを演じてしまうか、それともOSCの直近の最低値である12月8日の37%に近づいてからの反発に転じるのか注目です。なお11月13日にOSCが30%と言う値をマークしております。この後OSCを36%まで上げながら、RSIは逆に15%まで下げたところで284Kという安値を付けております。と言うわけで、なかなかに判定の難しい株ですが、そのあたりの見極めのためにも明日以降も注目です。これまでのトレンドから言うと、280Kを割る水準まで行くかも知れません。

3.8941レイコフ
 不動産系の株がこのところ不調のようです。この株もこのところOSCが30%台という低迷ぶりです。ジリジリと指数値も下げましたが、金曜日はまさに掉尾の一振で177Kまで戻して、OSCも+1%ですが38%と伸ばしての+4K終了です。OSCの40%越えがあれば掉尾の一振の継続かと思います。最後の一振りで「頓死」するのか、年末までは二振でも三振でもするのか注目です。そう言えば、レイコフという名前、どこかロシア海域を主たる住処とする魚類に似ておりませんか?

4.3230スターマイカ
 この株も上げそうで上げません。しかしいよいよ正念場に差し掛かっております。RSIも26%まで急落です。OSCは33%で19日の30%に近づいております。277Kまで落ちれば、更に「底抜け」ですが、そこまではないでしょう。すると、明日の押し目で299K割れが回避でき、OSCも30%前後であれば買いということになりますが、さてどうなることでしょうか。

5.3814アルファックス・フード・システム
 持株なので簡単に。OSC32%→34%でプラス終了した18日と20日を抜いていること。乖離幅-3Kと良好。15日のOSC29%からのダイバージェンスが顕著。指数値は上場来最低値。RSIは10月24日以来の38%と下落。PERは27倍のインターネットASPサービサーで成長性あり。11月13日に大幅増益見通しで上げる。非常に耳障りの良い情報だけを集めるという、行動ファイナンス理論でいう、認知の不協和そのものです。この文章はどうか過小評価下さい。

6.8937Human21
 好決算で12月6日に171円も上げました。その前夜の指数値は既に21日から下回っております。22日の金曜日は久々の出来高を伴い-13円でした。後もうひと下げからの反発は必至かと思われますが、一応の目安としての25MAラインの1762円を割れば買いかも知れません。OSC面では19日の33%を底に42%と上昇中ですが、終値がまだ12円ほど高いのが下げきっていない証拠かと。貸借銘柄であることに注意。

7.4296ゼンテックテクノロジー
 20日にも取り上げたこの難解株。もう一度取り上げます。20日段階では前回のOSCのピーク値である45%を抜いておりませんでした。(43%)、金曜日はその43%に並びつつ終わりにかけて切りかえしての+6Kです。指数値も21日に最低値を付けて金曜日は切りかえしました。明日は少し押したところからの反発に乗るという算段ですが、さてどうなりますか? 何しろ難解株です。

8.9813トッキ
 突然トッキ、トッキとうるさいでしょうが、有機ELの技術を以前から注目しておりました。筆者はこういう技術一筋の会社が実は大好きなんです。22日に有機薄膜太陽電池製造装置の発表がありましたが、株価はほとんど反応せず。しかし、OSCは+2%の41%と出来高が少ないながらも伸ばして、このところのマイナス基調に歯止めがかかった感があります。RSIは何と1%です。そろそろ仕込んで果報は正月にかけて寝て待つという戦法が良いかも知れません。600円に近づけば近づくほど良し。なお、トッキとは特殊機械の略だそうです。この会社今ひとつ危うい印象があるのは、有機ELがまだ花開いていないこともさることながら、この社名から「ッ」という小文字のカタカナの津(社長名が津上です)を取ると、何と、あの日本での絶滅種である「朱鷺」(トキ)になってしまうのです。有機ELという見栄えの良い外観が災いしてか、まさに絶滅の危機に瀕していると言えます。何とか「トキを救う会」でも立ち上げたいところですが、このブログ程度ではそれもままなりません。この年末のお忙しい中、くだらない駄洒落で失礼しました。

9.3727アプリックス
 ACCESSが大幅赤字で倒れましたが、もう1つの新興市場の雄であるこの株、赤字については株価が既に折り込み済みとのことでメリルリンチがなんと目標株価130万円をぶち上げました。OSCは+3%の48%で直近高値の18日のOSCに後1%です。この会社も上げる時は爆発力があります。明日そのパワーが炸裂するかどうか注目です。675Kを楽に越えて上げていくなら買いかと見ております。

10.4331テイクアンドギヴニーズ
 社長のインサイダー疑惑の週刊誌記事が元でここまで下げました。やっとOSCが37%、RSIも13%まで落ちました。容疑が黒なら一緒に地獄に堕ちるだけですが、楽天が同様な記事で一時40Kを割ったのは10月のことでした。そのあたりに気を付けながら明日以降の反発局面に乗る手です。

11.2411ゲンダイエージェンシー
 この株、誰かが無理やり上値を押さえつけているような感があります。OSCは13日に35%を付けていますが、金曜日は62%と伸ばしながら終値ではその時よりもたったの+6Kです。これは特異現象と言えます。このような場合の株価の動向を見守るためにも注目です。

12.4788サイバーコミュニケーションズ
 先日、ここで反発しないともう駄目と書きました。その時はOSCが25%→27%へと反発しての+3K終了でした。その後更に落ちて再度OSCは25%です。そして特筆すべきはRSIは14%と落ちました。もう後がありません。これで明日の押し目からの反発がないようだと、Eトレード証券同様、一旦100K割れも覚悟でしょう。しかし、一昨年の2月からの長い長いデータでは、OSCもRSIも指数値もすべて最低値更新です。株が怖いのはどこが底かが分からないことです。勝手に最低値更新だからといって買いに入ってはなりません。まだ反転のサインは出ていないのです。もし場中にはっきりと出れば、それは10月の底値からの反発の再来となるでしょうが、今は新興市場の地合そのものが当時と違って下落途上です。筆者の予測では100K割れは十分にあり得ます。OSCが20%割れ、RSIも10%割れまでは追い込まれるかと思います。しかし、そこまで売り込みますかねぇ。業績下方修正とバンクの手放しという我が身から出た錆とはいえ、現実は非情ですね。

13.3028アルペン
 もう一度この株に注目。OSCが何と23%にまで落ちました。RSIは28%ですが、この株にしては前代未聞です。株価は比較的安定しているように見えます。3330円という11月20日の安値まで近づけば、幾ら何でもこのOSCです。買い戻しも入るかと。8月の好決算で4000円越えまで行った株です。この冬のかき入れ時に何か異変でもあれば別です。そんなに業績が急変動するような業態でもないと思うのですが。とにかく後少しの下落からの反転に注意。まさか、足を骨折して谷にスキーもろとも滑落中ではありますまい。

14.7972イトーキ
 残念ですが、この株は底割れです。しかし、反発は近いと思われます。OSCは15日以来ずっと落としながら、金曜日で25%となりました。RSIは逆に+1%の17%です。いずれもこの株にしては珍しいことですが、6月の1000円割れからずっと上昇してきただけに、その上げ疲れからの調整局面なのかどうか。いずれにしてもOSCがプラ転して終値もプラ転したタイミングまで待つことです。それが明日になるか明後日になるかは誰にも分かりません。なお、指数値は8月11日のそれよりまだ200円分ほど高めです。次の攻防線は1200円ではないかと思われます。ここさえ抜けなければ、あまりの乖離に買いが入らざるを得ないかと思います。このようにOSCなどのテクニカル指標の弱点はトレンド転換に対してはその見極めが弱いことです。下落しすぎとか上げすぎのサインはでますが、それは特にボックス圏での動きに対しては有効だと言われております。

以上です。週末なのでつい時間をかけすぎました。注目銘柄は上述の通り、明日上がるであろうと見る株ばかりではありません。CCIのようにどこまで落ちるのかを見極めるための注目銘柄もありますので、そのあたりは土曜日のブログも参考にして頂きながら、見て頂ければと思います。再三申しておりますが、筆者の反省と成長の備忘録といった位置づけがこのブログです。
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