引けにかけて落ちると思いきや、意外な健闘を見せて終了した9月18日の市場概況です。
◆日経先物:10340円(-40円)OSC46%(-1%)9月10日の53%からはまだ下落調整中。 指数値倍率:96(同値)
◆日経平均:10371円(-73円)OC50%(+2%)9月16日の45%から切り返したのか、それとも騙しか微妙。
日経平均指数値倍率:97(+1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:939.44(-0.1)OSC49%(+7%)9月11日の55%からまだ下落調整中。前日安値は4日連続でかろうじて防御中。決定的な下落には至っておらず。
◆マザーズ指数:461.56(+4.11)OSC64%(+4%)9月7日の40%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:618.44(-4.25)OSC49%(+2%)9月11日の62%から下落調整中。
◆ドル・円:91.39円(49銭円安)OSC49%(+2%)9月11日の41%から円安へと回復中か?
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◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.29188%(前日比+-0%)9月17日現在。まだまだ下落中だが珍しく停滞。もう底か?
◆米10年債利回り:3.478%(+0.095%)-9月19日NY時間午後3時。
◆日経先物イーブニングセッション:10390円(大証終値比+50円)
◆シカゴ日経先物:10380円(円建て、大証終値比+40円)
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◆NYダウ:9820ドル(+36ドル)OSC68%(同値)切り返し。73%から5%落としても株価は落ちない。
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日経平均もTOPIXもほぼ25日移動平均線の上で止まって、ここから先は連休中の海外市場の動向に影響されてどちらにでも振れるポジションです。
不動産銘柄の多い新興のヘラクレスは明らかに下降トレンド中。
後場は、2440ぐるなびと、某優良新興銘柄で遊びましたが、持ち越す気持ちがなく、薄利撤退でした。ぐるなびは、昨日のモニタリング銘柄で205K~206Kに引きつけてエントリーするように自ら書いたにもかかわらず、実際は、212Kあたりでえんとりーしているのですから、何をか言わんやです。
実はこれが、株トレードを難しくしている心理状態です。
誰しも落ちている株に手を出したくはありません。これが普通の心理状態です。しかしながら、1つだけ過去に学んだ法則があります。誰しもボトムの値段で拾うことは出来ませんが、前日安値を抜く段階とか、25本移動平均線をきちんと越える時とか、前日比でプラスに浮上する段階は、皆さんに節目として意識されております。
ぐるなびで検証してみます。
前日安値は207600円でした。終値は209100円でした。25本移動平均線は5分足で検証。
このぐるなび、前場に一度205Kまで落とされております。しかし、ここでは買えません。買ったとしても13時頃に再度205Kまで落とされておりますので、この過程で薄利で手放すことになっていたと思います。
後場13時にもう一度205K近辺まで押されます。もしこのラインが破られていたら、今日のこの株マイナス圏に沈んだままだったことでしょう。
その後、前日安値と25本移動平均線の両方を抜く段階が絶好の買いタイミングということになります。この段階で先物も切り返していることを確認しなければなりません。
ぐるなびの分足を見ると、207Kあたりからは鰻登りに上昇していることがお分かりかと思います。
次の節目の前日終値もすんなりと抜いて、一度少し戻されますが、ここで踏ん張りましたので、今日の後場はこの株強い勢いを持っていることが全員に確認されましたね。
こうして、後から振り返ると冷静に分析できるのですが、多数の銘柄をあちこちと見ているうちに、どうしての勘だけで適当にエントリーしてしまいます。そして、誰の目にも騰勢が明らかになってしまった212000円あたりでリスクを持ちながらのエントリ-をするという「愚」をいつも犯してしまうのです。
今日はうまく高値更新の前にエントリーできたので利益は乗りましたが、これが裏目に出ることも地合によってはありますね。
こういう節目の値段を常に意識しながら、かつ地合の流れをくみとりながら、きちんとその節目でエントリーをするという作法を徹底的に身につける必要がありそうです。それには、狙いを定めた銘柄について、このような分析を場中に迅速に行うという習慣を身につけることが第1ですが、ついつい、目先の値動きや板の厚みだけを見ているものですから、心理的に流された状態での売買に陥ってしまいます。
連休明けはこうした作法をきちんと守りながらの売買を第1に心がけたいと思っております。
今日は、ぐるなびを素材にして、またまた後講釈を綴ってしまいましたが、多分、皆さん、こんな初歩的なことは先刻ご存じだったことでしょう。長々とお読み頂いた方、どうもお疲れ様でした。また、連休明けにお目にかかりましょう。
-------19日朝のコメント-------
欧州株は英FT以外は小反落。NY株は小反発。シティがP&G他の投資判断を引き上げたのが功を奏したようです。
ポンドの軟調が続いております。筆者も口座を持っているロイズが政府の不良資産保証スキームを申請すると伝わり、金融不安が再燃しそうなためです。英財務省は、あらかじめ金融機関向けの「リビングウィル」(生前遺言)を義務づけ、計画的に金融機関を破綻させることで、金融機関の再編を狙っているとの発言まで飛び出しております。
これはまさに、ICUに入っているまだ息をしている金融機関の患者に、死後の資産分割を滞りなく進めるために遺言書を無理矢理書かせるようなものですが、ここまで事態が悪化しているのか、と改めて感じました。
イギリスは量的緩和を更に進めるとの観測もあり、今や、ポンドキャリートレードまでが囃される始末です。イギリスを見ていると世界の金融情勢の今後が良く見て取れますね。
昨日、アメリカの家計資産が2兆ドルも第二四半期に増えた、その理由について朝の忙しい時間帯に分析をしましたが、何のことはありませんでした。
CNN Moneyがきちんと分析しておりました。
筆者の分析で足らなかったところは、下記の点。
1.株の22%増、投資信託の15%増に加えて、不動産価格が2%増(2006年末以来のこと)となっていることが全体増を構成していること。
2.しかし、2007年第3四半期のピーク(65.3兆ドル)からは、まだ家計資産は18.7%も落ち込んでいること。(現在53.1兆ドル)
3.不動産資産は2006年末の22兆ドルから、まだ18.3兆ドルへと回復したに過ぎないこと。
まあ、こんな分析誰かしていることを確認すべきでした。株とミューチャルファンドが大いに貢献していることは明らかですが、CNNMoneyによると、特に株はごく一部の富裕層への恩恵に留まっているとのこと。ここにも、資産保有高の絶対格差が、資産回復度の格差に直結していることが見えますね。
いずれにしても、一般のアメリカ人にとっては、ピーク時から12兆2千億ドルも資産を減らし、負債はまだ第二四半期では年率で1.7%しか減っておらず、貯蓄率を6%に増やして、26年ぶりの9.7%という高い失業率の波が我が身に迫るのに備えているという状態ですね。
しかし、不動産資産が2%増となったことは、一応、住宅価格の底入れを示す重要な事実ですが、実は今回の住宅問題は、過去に例のないパターンを辿っており、これで安心とは言えない状況です。多分、二番底が来る。その時の世界経済が最大の懸念です。
これについては、長くなりますので、時間があれば連休中にでも書いてみたいと思います。