団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

ヴァンプってなんだ。

2017-01-18 04:28:06 | 日記
 


 去年の12月に三谷幸喜さんの「ありふれた生活」という朝日新聞に連載されている
2000年4月から2001年までのエッセイの中古本を買いました。
買っただけで,昨日まで読んでいませんでした。(苦笑)
いつものパターンです。

ところがとうとうブログのネタがなくなりましたので、やむなく読み始めました。
思っていたように読みやすいです。

 最初の方のページに「初のミュージカル演出は、多難」という項目がありました。

 三谷さんがミュージカルの演出をされていて、音楽監督の服部隆之さんと演出助手の山田和也さんの
会話についていけないという話が書かれています。
山田さんは演出助手と言っても、三谷さんがミュージカル演出家としては心許ないので、
制作側のパルコがサポートとして立てた方で、東宝のミュージカル「ローマの休日」を担当された
演出家です。

 服部さんと山田さんの間ではバンバン専門用語が飛び交います。

 「あそこの『ヴァンプ』、実にワクワクしますね、服部さん」
「嬉しいな、そう言って貰えると」
そんな時、僕は完全においてけぼりだ。
ヴァンプってなんだ。
吸血鬼?たぶん違う。
「DAPUMP」とは関係があるのかないのか。
様々な思いが脳裏をよぎる。
正直に聞いてみようと思うが、そこで心に「待った」が掛かる。
もしもあまりに基本的な単語だったらどうするのだ。
「ヴァンプ知らないの、まじ?」
 演出家としての信頼感をその一言で失うのは実に辛い。
僕だって、初めて組んだテレビのプロデューサーに打ち合わせでいきなり、
「ねえ、ブラウン管って何?」と聞かれたら、その瞬間、仕事をする気がなくなるだろう。

 一方でこんな考え方もある。
「知らないことを素直に知らないと言える格好よさ」
 しかしそこは、同時にこんなダークサイドがあるのも確かだ。
「知らないことを素直に知らないと言うことを、格好いいと思っている男のいやらしさ」
 一体どうすればいいのだ・・・・・。
なんてことを考えているうちに、聞くタイミングはどんどんなくなって行き、
結局その時は聞けずに終わってしまったのでした。

 こんなことで僕にミュージカルの演出は、つとまるのか。
(ちなみに、次の打ち合わせの時、僕は勇気を持ってヴァンプの意味を聞いた。
それは、台詞の間、バックで繰り返す伴奏のことでした)



 私がネットで調べましたら、下記のように解説されていました。

バンプ[vamp]

メロディの導入部分もしくは間奏部分で演奏される、リズム・パターンのみの演奏のこと。

 ネットで調べれば、答えが見つかったようです。
2000年か、個人でネットをしていた方は、そんなに多くなかったかな?

 三谷さんのようなケースは、よくありますよね。
プライドもありますので、あまりに基本的なことはなかなか聞き辛いです。

 前の会社に勤務していたとき、わからない言葉が出てきたとき、私も知ったかぶりしたり、聞き流したりしました。(苦笑)
特にネット用語が飛び交うようになった時、知ったかぶりしました。
ウェブとかルーターとか、人に聞きづらかったです。(苦笑)

 この本を読み始めたばかりですが、なんとか完読できそうです。
ただ当時まだ結婚されていた奥様のことを書かれていますが、仲睦まじくて今は違和感を感じます。










♫ Bobby Solo ♪ Una Lacrima Sul Viso (1964) ♫ Video & Audio Restaurati HD
コメント (14)
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