団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

先に逝ったあんたの両親に会えたら「アッコに死ぬ時のことまで段取りされたぞ」と告げ口していいよ。

2022-12-03 05:10:25 | 日記
 中日新聞の「くらしの作文」に「最後の願い」というタイトルで、79歳の女性が投稿されていました。


 「あと一週間から十日ほどです。覚悟してください」。

 入院生活二カ所を経て、お世話になった施設での夫の主治医からの言葉でした。

 頭をガーンと殴られたようでした。

 その七ヶ月前、脳梗塞で倒れた夫は、リハビリの後、慣れない左手で文字を書いたり、歩行器を使って田んぼ道を歩いたりと努力していました。

 四ヶ月後、ひどい脳出血を起こし、話すことも歩くこともできなくなりました。

 余命宣告を受けてから毎日会いに行っていた私は、本当に別れが近づいていたある日の夕方、「あんた、夜中に私を起こすのはやめて。寒いのはいややで」と、聞こえているのか分からない夫の耳元で言いました。

 施設から危篤を知らせる電話がかかってきました。

 脳梗塞の時は「家に帰りたい」と私を困らせたり、「お父さんには感謝の言葉がないねえ」と娘に言われたりしました。

 頑固な夫でしたが、夜中の呼び出しはやめてという私の勝手な願いを、最後に聞き入れてくれたんだと思いました。

 あんた、ありがとう。

 頑張って生きてくれてありがとう。

 先に逝ったあんたの両親に会えたら「アッコに死ぬ時のことまで段取りされたぞ」と告げ口していいよ。

 私がそっちに行った時には、笑って許してもらうから。

 以上です。


 投稿者さんのご主人に対する愛情に満ち溢れた文章ですね。

>「あんた、夜中に私を起こすのはやめて。寒いのはいややで」と、聞こえているのか分からない夫の耳元で言いました。

 これは聞こえたと思います。
 眠っていても耳は聞こえていますから。
 だから最後に奥様の願いを受け入れられたのでは?
 
>先に逝ったあんたの両親に会えたら「アッコに死ぬ時のことまで段取りされたぞ」と告げ口していいよ。

 これには笑ってしまいました。





スピッツ / チェリー
コメント (4)
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