中日新聞の「くらしの作文」に「苺のショートケーキ」というタイトルで、80歳の女性が投稿されていました。
十一月六日は平成十年に六十六歳で急逝した主人の命日で、誕生日です。
存命なら今年満九十歳です。
二十四年前のあの日、私がスーパーでの仕事を終えて帰宅すると、主人は「少し気分が悪い」と言って横になっていました。
二人で誕生日を祝うつもりで苺のショートケーキを二個買ってきたので、「食べる?」と聞くと「今はいらない」との返事でした。
「じゃあ、私が先に食べるから、そこから見てて。おめでとう!」と言うと「うん」とうなずきました。
それが主人との最後の会話になろうとは・・・。
トイレから戻った後、崩れるように座り込んだので、すぐ救急車を呼びました。
車内でも、病院でも、懸命にマッサージを続けていただきましたが、主人の心臓は二度と動きませんでした。
診断は「急性心不全」でした。
本当にあっという間の出来事でした。
令和二年十一月、家族全員で二十三回忌法要を済ませました。
そして、今年の十一月六日、あの日以来、初めて仏前に苺のショートケーキをお供えしました。
「九十歳おめでとう!」
遺影の主人は若い時のままです。
以上です。
ご主人、誕生日に亡くなられたんだ。
>「じゃあ、私が先に食べるから、そこから見てて。おめでとう!」と言うと「うん」とうなずきました。
残念でしたが、奥様はご主人に「おめでとう!」と言われて、ご主人も「うん」と返答されたので、奥様のお気持ちはご主人に伝わったように思います。
>「九十歳おめでとう!」
遺影の主人は若い時のままです。
六十六歳の遺影なんですね。
事情がちょっと違いますが、うちの親父の遺影も急に亡くなったので若い時の写真しか見つからず、七十四歳で亡くなったのに五十代そこそこの遺影で、何かピンときません。苦笑
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