「柳亭 痴楽はいい男、鶴田浩二や錦之介(中村錦之介)それよりずっ～といい男！」

私が子供の頃、「破壞し尽くされた顔の持ち主」をうたい文句にされていた4代目柳亭 痴楽という落語家さんが見えました。うたい文句通り、顔のでかい、眼の大きな人で珍顏の人でした。
よくラジオから「柳亭 痴楽はいい男、鶴田浩二や錦之介(中村錦之介)それよりずっ～といい男！」と云うフレーズが流れてきて、よく笑ったものでした。

昨日の日経の朝刊の「私の履歴書」を読んでビックリしました。今　書かれている筆者は女優の佐久間良子さんです。この方の若い頃はたいへん美しく、子供心にもきれいな人だなぁと思ったものです。
先程の柳亭 痴楽さんのフレーズにある鶴田浩二さんとの出会いから恋に陥るまでの事が書かれていました。
うろ覚えですが、鶴田浩二さんが東映へ移籍されて最初の相手役が佐久間良子さんであったとのこと。鶴田さんはその当時すでに大スターで顔合わせの時、佐久間さんは大変緊張されていた。鶴田さんは眼光するどい眼で佐久間さんを見るだけで一言も話されず、ずっと佐久間さんは緊張状態が続いていたとのことです。
２作目も共演されたのですが相変わらず話しかけられず、佐久間さんはお付きの方に「もうだめ！」と、半分ノイローゼ状態に陥ってしまわれたとのこと。

ところがある会合で偶然出会われたら、鶴田さんが日頃見せたこともないやさしい顔で話しかけられ、お茶をご一緒し、映画のこと・私生活のこと・人生のことなどを話し会った時には誰にも止められない恋に落ちていたとのことです。
当時　鶴田さん３６歳、佐久間さん２２歳。
佐久間さんが少し触れてみえるように鶴田さんの恋のテクニックだったかも知れない、それに嵌ってしまわれたようだ。

私の叔母さんさんも鶴田さんの大ファンで、私も子供の頃連れられて鶴田さんの映画を観たものです。ほんとうにハンサムでした。今で云う超イケメンですね！
これこそ天下の美男美女の大恋愛です。鶴田さんが故人になられて、佐久間さんもお一人だから書かれたでしょうが、当時世間に知られたら大ニュースになったのではないかと思います。
佐久間さんが別の形で、もっと詳しくいきさつを書かれたら読んでみたいです。

いつまでたっても、私はミーハーですね！