中日新聞の読者投稿欄に「最後まで気遣いあふれ」というタイトルで、77歳の女性が投稿されていました。
平日の午前9時ごろ、友人宅に向かおうと乗った名古屋市営地下鉄東山線の車内は混雑していました。
私が立っていたら、座っていた若い女性が優先席でもないのに「どうぞ」と席を譲ろうとしてきました。
何度も席を立とうとする女性に、私は「ありがとう、大丈夫です。友人に会いに行くだけですから」と丁重に断り続けました。
10分ほどして女性は下車しました。
その際、私に向かって「さっきは失礼なことを言って、すいませんでした」と言ったのです。
そこで私は初めて女性の席に座り「ありがとう」と返しました。
この1件を後で友人に話すと「恥をかかせることになるから、そういうときは座るものよ」と諭され、反省しました。
それにしても、かの女性の優しさに感動しました。
以上です。
>私が立っていたら、座っていた若い女性が優先席でもないのに「どうぞ」と席を譲ろうとしてきました。
何度も席を立とうとする女性に、私は「ありがとう、大丈夫です。友人に会いに行くだけですから」と丁重に断り続けました。
投稿者さん、頑固だなぁ。
目の前にお年寄りが立っていれば、席を譲ろうとしますよね。
勇気を出して席を譲ろうとされているのに、それを何度も断るなんて。
>その際、私に向かって「さっきは失礼なことを言って、すいませんでした」と言ったのです。
その上に、こんな事まで言わせるなんて。
折角の親切が台無しだ、こんな事があると今度は席を譲るのを躊躇してしまうのでは?
私も同じ77歳ですが席を譲ろうとされた方がいたら、ありがたく座らせてもらいます。
60代の時、どう見ても私より年上の方が席を譲ろうとされた時は断りましたが。
この投書文で吉野弘さんの「夕焼け」という詩を思い出しました。
いつものことだが
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが坐った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は坐った。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
又立って
席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘は坐った。
二度あることは と言う通り
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
可哀想に
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュッと噛んで
身体をこわばらせてーー。
僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
何故って
やさしい心の持主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持で
美しい夕焼けも見ないで。
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが坐った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は坐った。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
又立って
席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘は坐った。
二度あることは と言う通り
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
可哀想に
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュッと噛んで
身体をこわばらせてーー。
僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
何故って
やさしい心の持主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持で
美しい夕焼けも見ないで。
ざんげの値打ちもない 北原ミレイ 2008 Mirei Kitahara Zange no Neuchimonai
座らないこういう人おられます 困ったものです。
座らないこういう人おられます。困ったものです。
>masamiさん 詩良かったです。さすがです。
吉野弘さんの「夕焼け」という詩は有名ですから。
娘さんが気の毒でしたね。
やさしい心の持ち主は、こんな目にあうのかな。
>座らないこういう人おられます。困ったものです。
ご自分が相手から見て年寄りに見られているなんて思っていないでしょうね。苦笑
>ボクも「ありがとう」と言って椅子に座ります。
失礼ですが、hide-sanさんは私よりも高齢です。
座られるのが当たり前でしょうね。
私も「ありがとう」と言って、座らせていただきます。