『みんな楽しくHappy♡がいい♪』ブログのきーこさん、
わたしはまたまた、きーこさんの、膨大な時間と労力を費やした文字起こしを、そっくりそのまま転載させていただきます。
ほんっとにごめんなさい!
キーを打つのに必要な腕と指が、少々故障気味なので、そいつを言い訳に、きーこさんに頼らさせていただきます。
そして、これは、わたしの知識不足ゆえの問題なのですが、Ustreamの動画をここに載せることができません。
なので、きーこさんが文字起こししてくださった動画は、きーこさんのブログの画面上で観てください。
すみませんが、よろしくお願いします。
↓以下、転載はじめ
「地元の人々に十分な補償をしたうえで福島第一原発の近所に集めて管理する」仙台赤十字病院岡山博先生9/9「おひさまプロジェクト」発足記者会見 (内容書き出し)
福島第一原子力発電所から、大量に放出された放射能。
各地でそれを焼却した、高濃度に濃縮された焼却灰。
除染のために、はぎ取った土。汚泥。
それらを置いておく場所として、「各都道府県で最終処分場を」と、環境省は言います。
「(本来なら、福島第一原発だが)福島第二原発の広大な敷地へ」と、小出裕章先生はおっしゃいます。
東電の所有物なのだから、東電に返すのが本当だし、東電に責任を取らせるべきだと、私も思います。
一番いい方法は、東電の敷地内に、処分場をつくることだと、私も思っています。
だけど、その量は、ものすごく膨大です。
最初の頃は、「チェルノブイリ原発の近くは、放射能の墓場になっている」との発言があった小出先生も、
とても言いにくそうにしておられていて、最近は、「東電の敷地内へ」という言葉でしか話されていません。
私は、先生でさえもが言えない、最も現実的な方法があると、ずっと思っていたことがあります。
福島第一発電所近くの地域は、もう除染も出来ないし、帰ることは不可能だ、というのが現実です。
膨大な土地が汚染され、これから先、半永久的に住むことも出来ずに、使えなくなる場所があるという事は、信じたくはありませんが、事実です。
放射性物質は、出来るだけ一カ所に集める、という原則から考えて、
私は、高濃度に汚染された原発近くの土地に、どんどん、全国から、焼却灰や汚泥、その他汚染したものを、集めていくしか方法はないだろう、と思っていました。
住んでいらっしゃった方の、お気持ちを考えてなのか、なぜなのか?
「栃木県矢板市に、最終処分場」等のテレビのニュースでも、
誰も、「東電の敷地内へ」や、「原発近くへ」と、一言も発言しない事が、とても不思議でした。
そのことについて、公にハッキリとお話しされた方は、今までいらっしゃらなかったように思います。
今回、仙台赤十字病院の先生が、私がずっと思っていたことを、会見で話して下さいました。
暗黙のうちに了解していて、発言できないタブー、というものがあります。
小出先生さえもが言い淀むほどの、真実です。
とても勇気が必要な発言だと思います。
がれき問題中心の会見ですが、岡山先生の発言を中心に書き出しました。
2012.9.9
震災がれき広域処理に反対する全国組織「おひさまプロジェクト」発足記者会見
会見参加者
九州ひまわりプロジェクト・村上さん(九州)
原 豊典さん(福岡市)
仙台赤十字病院・岡山博先生(宮城県仙台市)
高橋良さん(宮城県仙台市)
秋田大学教育文化学部・村上東教授(秋田市)
こども未来ネット・菅原雪子さん(秋田市)
環境ジャーナリスト・青木泰さん(東京)
06:47
岡山博(日本赤十字病院呼吸内科部長):
仙台赤十字病院の臨床医をやっています、岡山です。
去年の原発事故が起きたその時から、それまでの放射線被ばくに対しての常識、
つまり、大学、学生、あるいは、放射能を使う企業に対して指導してきたことが、全部なくなってしまいました。
・放射能は、出来るだけ被ばくしてはいけない。
・それから、安全な量はない。
・これ位被ばくすると、とても重大だ。
という事がすべてなくなって、全部、
・
「安全」
・「心配するな」
・「放射能の被ばくよりも、心配することの方が有害だ」
と言って、心配する人、真面目に考える人を、馬鹿者扱いしてきました。
そういう中で、
防げるはずの被ばくが防げずに、拡大しました。
私は、政府が説明をしてきたことが、「明らかに人を欺いて嘘を言っている」
この事に対して、発言しなければいけないと思うようになって、発言を始めました。
それからもうひとつ、
がれきに関しては、莫大な量のがれきがありますが、
宮城県・岩手県のがれきを、わざわざ外に運んで処理しなければならない、道理的な理由はありません。
そして、それをまた、焼却する理由もありません。
「ゴミとして扱う」
これはとても残念なことです。
私は、宮城・岩手のがれきは、全部遺品として、全部集めて山積みにする。
それで、岩手県には、場所がありませんから、小さい湾なので、仙台平野のどこかに、海岸に全部山積みにする。
古墳のように山積みにして、地震と津波の記念公園をつくったらいい。
これが一番。
ただ集めて山積みにするだけですから、最もお金がかかりません。
海岸につくるので、トラックで運ばないで、船で運びます。
これは、ものすごいメリットです。
そして、私は出来ればそこに、世界で最高の
『津波・地震の資料館』を作ったらいい(と思っています)。
これは、ゴミとしてではなくて、世界に対して、被災地の誇りとなるようなものが出来ます。
それからもうひとつは、
がれきを集めるという事は、遺品として集めて、遺品として私たちが大切にする。
それをゴミにして、邪魔者扱いをしてばらまくという事は、私は道理的にもやるべきではないし、やる理由もないし、
やらないで、ずっと安く、合理的に始末が出来ると思います。
私が提案していました。
そして、このような会が出来て、繋がることが出来たことを、とても私は喜んでいます。
18:34
原(九州住民ネットワーク)
北九州市で、80トンのがれきを受け入れて、試験焼却をやったんですけれど、
この結果、
私たちが掴んでいるだけで、40件位の健康被害が報告されています。
その症状は様々なものでして、北九州市には、ひと月ほど前に、その報告を出しているんですね。
ところが、
北九州市は、何の調査もしようとしていない。
そこには、北川先生という、医師のコメントも付けているんですけれど。
先日、北九州市の漁協に行きまして、そのことを知らせましたら、
ちょうど目の前に、北九州市の局長とか、水産部長とかが座っていまして、直接話をしたんですけれども、
漁協に行きましたら、組合長が非常に驚いてですね、
「
もう反対は止めようかな、諦めようかな」、というような感じだったのが、
「
ちょっと考え直そうか」、という事になりまして、
市民と一緒に漁協も、「
それを調査してくれ」と、はっきり。
「
調査が終わるまでは、受け入れないようにしてほしい」という要望を、北九州市の方に出しております。
それで、「もっと情報をどんどん持ってきてくれ」と言われていますので、そういう事をやっていきたいと思っています。
その試験焼却の結果、灰が出たんですけれども、
その
灰は、響灘(ひびきなだ)という、北九州市の地区に埋め立てられる予定なんですね。
北九州市は、そういう予定をしているんですけれども、漁協が反対して、それを食い止めてきたんです。
でも
その灰は、本来どこに捨てられるべきかといえばですね、東京電力の敷地に置かれるべきだと。
9月1日に、小出裕章先生を福岡にお呼びして、講演会をやったんですけれども、
小出先生もそのように、「
東京電力に責任を取らせることが重要だ」という事を言われています。
それを、全国的に進めていきたい、と思うんですね。
まずは、北九州市に試験焼却によって生じた灰は、
東京電力の福島第二発電所、広大な敷地があるそうですけれども、そこにもっていくように、北九州市に求めたいと思います。
そういう事を、全国的に呼び掛けていくという事を、私はやりたいと思っています。
みなさん、一緒に、東京電力に責任を取らせるようにしようじゃありませんか。
あまりにもひどいと思います。
村上(九州ひまわりプロジェクト)
北九州市には、80トンの試験焼却灰が、いまだに埋め立てるところが無く、積立基地に置かれたままの状態です。
試験焼却は5月にやりましたが、9月の現在になっても、まだ埋め立てられていません。
21:42
岡山:
放射能は、分子のものの性質ではなくて、原子の性質なので、どのような化学反応をしても、減らすことはできません。
除染活動、放射能を始末する活動というのは、人が出来ることは、移動する事だけです。
だから、除染活動は、どこかを減らしたいと思えば何処かを増やす、という事がセットなのです。
だから、除染活動をやるために、一番初めにやることは、
どこにどのような規模で、どのような形で処分するのかというのを決めて、その処分場をつくることです。
それなしに、処分というのはあり得ない。
これは、世界的な常識です。
ところが、最終処分場と、わざわざ「最終」という言葉を付けて、
最終処分場ではない、中間の仮施設をつくると、このようなことで処分はできません。
初めからこれは、人を欺くものですから、やってはいけません。
だから、すべて集める必要があります。
それで、放射能の処理というのは、
「
人がより影響を受けにくいところに、より安全な形で集めて管理する」というのが
放射能の管理の基本です。
それ以外にはありません。
今までの管理法というのは、
ドラム缶に集めて、何十年も、地下の倉庫に管理する、というのが基本でしたけれども、現在は、量が多すぎてこれはできません。
だから、出来るとすれば、
「福島原発の、陸の傍の、うんと汚染されたところに集めて、山積みにする」
これ以外にありません。
焼却をすると、物は少なくなり、軽くなるけれども、放射能は軽くならないので、そのまま残るので、
数十倍、場合によっては数百倍、濃縮されます。
そうすると、かえって管理が困難になります。
これはやってはいけません。
それから、放射能は集めて管理する、というのが処分ですから、
いろんな場所にもっていく、というのは拡散で、これは、処分とは全く逆のことです。
やってはいけないことです。
という事で、そもそも拡散をしてはいけない。
空気中に拡散、という事もあるし、色々な地方に拡散、という事もあります。
それはやるべきではありません。
一カ所に集めて管理する。
場所は、福島第一原発の近所以外にはありません。
それで、
量が何百万トン、どこまで除染活動を進めるかによっては、何千万トンになります。
それを集めて管理する方法は、山積み以外にはありません。
だから、原発のそばに、全て山積みにします。
福島のがれき、それから津波瓦礫ではなくて、福島県一帯にある放射性物質、これは全部、山積みにします。
それから、全国の除染活動で集まったもの、燃やしたゴミの中で濃縮された放射能、これも全部、福島に集めます。
これは山積みです。
それ以外の方法はないです。
山積みにして、その時の対策というのは、地面に染み込まないことと、空中に風で飛ばないことです。
これは、初めに濡れていた分は、水として出ますけれども、
上にビニールシート、覆い。
そして出来上がってからは、粘土とかコンクリートで覆って、水が沁みとおって行かないようにすれば、
新たな浸出物はできませんから、これは、非常に簡単に管理できます。
それで、何十年、あるいは何百年も管理する。
これ以外に方法はないので、それ以外の方法は全部、人を欺くか、嘘か、あるいは出まかせです。
私は、
福島原発のそばに、最終処分場をつくって、山積みに処分する。
これを、何とかやらなければいけない。
それ以外に方法はない、と考えています。
村上:
福島の処分の問題と、それと同時に、今、福島の人々が棄民されている、今本当に、棄民、本当に棄民させられていると思います、福島の方々。
そういった方々に、避難していただく、保養していただくという事を、同時にやっていきたいと思います。
岡山:
えーっと、その話です。
地元の人の気持ちを考えると、「故郷を捨てろというのは忍びない」という意見があります。
これは、その人たちを可哀想だと思っている人が言うのではなくて、全然思っていない人が、利用して言っているだけだと思っています。
今まで、ダムをつくるにしても、原発をつくるにしても、高速道路をつくるにしても、故郷を捨てた人が山ほどいます。
全部これは、実行してきました。
キチンとお金を払って、その後の生活保障をして、やってきたんです。
まして
今、あれほど汚れた地域で、子どもを安全に育てられない、それから産業が無い、
そこに本当に、それでも帰ってきたい人がどれだけいるか?
少しはいるかもしれないけれど、そんなに多くはない。
それは、
十分な補償をする、という確約をしないからそういうふうに言っているだけで、
私は
それにつけ込んでいる、とても悪質な問題だと思います。
それで、
福島の、特にうんと汚染された地域の人のためにも、あそこに帰らないでいいように、別のところを国と東電が補償して、今後の生活を補償する。
安心して、他に住居が移せるように、それをやるべきだと思います。
それがセットです。
27:32
青木泰(環境ジャーナリスト)
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復興予算は、19兆円ということです。
がれきを広域処理する費用は、完全に無駄使いだし、
人が住むことが出来るまで、線量を落とすことができない、除染費用も無駄だし、
予算の使用内容を、きちんと見直せば、これから先、何十年も帰ることが出来ない地域の住民の方々に、手厚い補償をすることは可能な筈です。
原発の爆発により、飛び出した放射性核種の量は、常識の範囲を超えて大量だし、
今までのように管理することも、現実的には無理でしょう。
これからの日本の国土を考えたうえで、より良い解決策を選ぶとすれば、
完全ではないけれども、この方法しかないのではないかと、私も思っていました。
わたしは、先生のご意見に賛成です。
↑以上、転載おわり
わたしも賛成です!