ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

国の想定は有り得ない絵空事。2日かかっても避難し終えられないことを、あなた方は覚悟してますか?

2014年01月30日 | 日本とわたし
東海第二や浜岡 30キロ圏 避難に2日以上 民間団体試算
【東京新聞】2014年1月19日



原発で重大事故が起きた際、周辺住民をいかに早く避難させられるかが、重要な課題となっている。
交通や環境問題に取り組む民間団体「環境経済研究所」(東京)の上岡直見(かみおかなおみ)代表=法政大学非常勤講師(環境政策)=が、
バスやマイカーで、原発の30キロ圏外に脱出する時間を試算したところ、全ての道路が使えるとの想定でも、
日本原子力発電東海第二原発(茨城県)や中部電力浜岡原発(静岡県)などでは、2日かかっても周辺住民の避難が終わらない
、との結果が出た。
 
原子力規制委員会が定めた避難基準では、原子炉の冷却機能が失われるなどした場合、5キロ圏内では即時避難を開始。
その外側の地域では、数時間は屋内に退避し、毎時0.5ミリシーベルトの放射線量が測定された時点で避難を始め、24時間以内をめどに脱出を終える、としている。
上岡氏は、全国全ての原発30キロ圏で、道路が車をさばく能力(延長距離や車線数)がどれくらいあるかや、バスやマイカーの登録数を調査。
バスの3割、マイカーの半分が避難に使われると仮定し、全ての車が圏外に出る時間を、渋滞予測などで一般的に使われる数式を用いて計算した。
 
試算は、高速道路を含む全ての道路が、地震や津波の被害を受けても通れることを前提にした。
それでも、最短は、関西電力大飯原発(福井県)の8時間だった。
 
周辺の人口が多い原発では、あらためて避難の難しさが判明。
最短の場合でも、最多の約93万人が周辺に住む、東海第二原発で52時間
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で29時間半
浜岡原発は63時間
中国電力島根原発(島根県)では45時間半かかるとの結果が出た。
 
福島第一原発の事故の際は、地震で道路が壊れ、情報が入り乱れ、大渋滞が避難を阻んだ。
重大事故が起これば、国の基準が求めるように、
数時間も屋内にとどまり1年分の被ばく線量限度(1ミリシーベルト)を2時間で浴びるほどの線量が測定されるまで避難を思いとどまらせるのは、非常に難しい
 
上岡氏は、
国が想定するような、整然と段階的に避難することなどあり得ない。
道路が寸断されないという理想的な状況でも、これだけ避難に時間がかかる。
現実には、もっとかかるはずだ
」と指摘している。


↑上記の記事に書かれている現状をさらに、わかりやすく、地図上に示してくださった方がいました。

それがこれです。


原発という、きわめて不完全で危険な物が建てられてしまっている。
その近辺にお暮らしのみなさん、どうか、この地図を、ご自分の住居場所に当てはめて、考えてみてください。
コメント (2)
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『老いる』ということ

2014年01月30日 | 家族とわたし


我が家のちびドン、ショーティは、15才の三毛猫さん。
これまで病気ひとつせず(というか、してたかもしれんけれども無視ってた可能性大……)、元気に暮らしてきてくれた。

ところが、去年の後半あたりから、どうも歩き方がおかしくなり、
ん?と思いながらも、まあこれぐらいの年になったらしゃあないか、などと、いつものようにいい加減にかまえてたら、
突然、まったく意味のない時に、シャ~と威嚇したり、レッスン中に一階に降りてきて、ぐるぐるぐるぐる部屋の中を歩きながら鳴いたり、
夜中に、今までに聞いたことのないような声で鳴き続けたりと、
これまで見たこともない姿を見せるようになった。

もしや、惚けが始まったのか?

そして……年末の、クリスマス前のガブリッ!
あの時わたしは、噛まれた痛みと怒りで、彼女をダダッと追いかけ、慌てて逃げようと階段を駆け上がった彼女は、その時足を踏み外した。
それを見た時、しもたっ!と思たけど、もう後の祭り。
どうか、怪我してませんようにと、心から詫びながら祈った。

ショーティは、生後2週間で家にもらわれて来た時から、文句ったれな仔で、
朝一番から、聞いた瞬間オヨヨと気が萎えるような声で、早よご飯ちょ~だい、お腹減ったがな~と鳴いた。
ただし、すべては人が起きてから、というところはしっかり躾けたので、どれだけ朝寝坊しても、じぃっとそれを部屋のドアの外で待ってる辛坊強さがある。
とにかくようしゃべる仔で、起きてる間中、誰かの顔を見たら鳴く。
その鳴き声が赤ん坊みたいやからと、初めて聞いた人はみな、目をまぁるくしてびっくりする。

その彼女が、ここ数日、まったく鳴かなくなった。
歩き方を見ても、後ろ足がかなりおぼつかない。
そして昨日、全く食べなくなった。
トイレを、2階の洗濯室に置いてあったので、それを1階に移し、すべてを1階で済ませられるようにした。
そのことが理解できないのか、2階の元トイレ場所の近くで、ボォーっと座っているショーティを、旦那が抱きかかえて1階に降ろしたりした。
糖尿病が悪化して、おしっこの量がハンパではなかったのに、1日半以上、おしっこもしていない。
いよいよこれはあかんのとちゃうかと、さすがのわたしも焦った。

いつもやったら特別な時にしかあげんかった焼き海苔やじゃこを、とにかくなんでもええから食べて欲しいと、口元に持っていく。
小袋に入った、ちょいと高価な(というても全然大したもんではない)おやつを、手のひらに乗っけると、2粒ぐらいはカリカリと食べる。
やった!
そのあと、お水も飲み出した。
やったやった!

元気な頃のショーティ。





この数日で、みるみる痩せて、なでると背骨がゴツゴツと当たる。
わたしができることは、手のひらでなでてあげることしかない。
なでて、なでて、なでて……そうしたら、ゴワゴワしてた毛並みがツルツルになった。

旦那とずっと話し合っている。
病院に連れてって、検査を受けるか否か。
検査の結果、いろんな治療や手術が提案されたとして、それを承諾するか否か。
うちは多分、本ニャンにとったら過酷なんかもしれんけれども、その昔、動物病院とかが無かった時代風に、猫と暮らしてる。
老いて、病を得て、死がその結果としてあるなら、それを受け入れる。
そういう考え方は、今のこの、動物病院の充実している現代の常識から考えると、飼い主の怠慢としか思えないと非難されるかもしれんけれども……。
心底嫌いな場所に何度も連れていかれて、恐い目に合って、痛い思いを何度もしてまで、命を永らえたいのか。
わたしの手のひらなんぞ、なんの効果も与えることはできんけれども、なでて、なでて、なでて、その温かみを感じてもらえたら。

今朝は久しぶりに、いつもよりはか細いけれども、何度か鳴き声を聞かせてくれた。
カリカリも10粒ぐらい食べてくれた。
おしっこも2回した。

こうやって、少しずつ、良うなってはまたしんどくなり、またちょっと良うなってはというふうにくり返していくのかなあ。

なあショーティ、あんたはどう思てるの?
コメント (17)
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戦争や被曝で傷つけられた子どもたちに、『チョコ募金』の愛を!

2014年01月30日 | 世界とわたし
友人あゆみちゃんから、すてきなものをいただきました。


これは、六花亭のチョコです。
このかわいい絵が描かれた小さな缶が、生まれたお話を聞いてください。

↓以下、転載はじめ

 
JIM-NETスタッフblog

【チョコ募金】缶の絵を描いてくれたファーティマちゃん 

チョコ募金の缶の絵を描いてくれたのは、ファーティマちゃん(9歳)です。
 

マフムディアというバクダッドから30km離れた町に暮らしています。



マフムディアは、劣化ウラン弾で攻撃された場所です。
街中には、当時劣化ウラン弾で破壊された戦車が、放置してありました。
イラク戦争直後に生まれた彼女は、胎内で被爆した可能性もあり、4歳で白血病になりました。
闘病中に描いた絵は、躍動感に溢れています。
今回のチョコレートには、彼女の絵を全面に使いました。

とっても仲が良い家族です。


↑以上、転載おわり

缶と一緒に入っていたカードには、こんなかわいいアカベコの絵が描かれていました。


チョコ募金のパッケージになっているアカベコの絵をかいてくれたのが、このイマーンちゃん。



↓以下、JIM-NETブログより一部を引用させていただきます。

再発を2回繰り返しているために、助かる可能性は低く、望みは、骨髄移植のみ。



ついにイラク政府の支援でインドで手術をすることになりました。
インドでは4か月間の苦しい治療が待っています。
私たちは、ヨルダンで骨髄移植をして厳しい治療に耐えられずに
いのちを落とした子どもたちをたくさん見てきました。

インドは生活環境も違うから、もっときついかも知れません。
13日の昼過ぎに、イマーン一家は、インドに飛び立ちました。
4か月後、無事に帰ってきてね。
チョコ募金に参加して下さっている皆様、ぜひ、イマーンを応援してください。
チョコ募金は、イマーンちゃんのインドでの生活費の一部にも充てられます。
申し込みはこちらで受け付けています。

チョコ募金のアカベコの絵を描いてくれたイマーンちゃんに、チョコを持って行ったときの写真です。


↑引用おわり


このチョコ募金は、イラク、シリア、福島の、支援活動に使われています。

電話受付
03-3209-0051(平日9時~17時)
チョコ募金サイト 
http://www.jim-net.net/choco/




JIM-NETは、2011年、東日本大震災で被災した石巻、福島で、緊急支援を行いました。

●イラクの子どもたちhが、バグダッドでチャリティコンサート!募金を届けてくれました。
●イラク政府は、8億円の義援金を届けてくれました。
●石巻や福島で使われなかった支援物資を、シリア難民に届ける[絆ぐるぐる]プロジェクト。
●アカベコを買って福島を応援→イラクのがんの子どもたちへ届けます。



あゆみちゃんは、日々、困っている人々を支援しようと、分身の術を使っているのか?と思うぐらいに、あちらこちらへ駆け回っている女性です。
彼女には、暮らしを支えるための仕事もあります。
本当に愛の深い人だと思います。

チョコに添えられていた彼女からの手紙を少し。

『支援をしている人、絵を描いてくれた子どもたち、六花亭、缶を作ってくれる会社、袋詰め作業をするボランティアの方々、
そして買ってくれる方々、食べてくれる方々、皆の愛情がぐるぐる!
チョコを食べるイマーンちゃんの笑顔がかわいくて。
世界中どこでも、みんなチョコが好きなのね』
コメント
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