音友のマギーは、ちょいと名の知れたニュースキャスターさん。
彼女のお父さんが手がけている財団への寄付を募る『キャバレー』ショー(今年で24回目)に行ってきました。
この財団は、マギーとマリアンが幼稚園から高校まで通ったこの学校の大きなサポート役をしているもので、子どもたちの教育環境を良くしていくためにと何十年も活動しています。
今回はこの(↓)、新しいビルの建設費用への募金です。
マギーと知り合ってから後に、気功のクラスメイトのマリアンが、なんとマギーと同級生で、大の親友だということが分かりビックリ!
そしてそのショーが行われるのが、マギーとマリアンが幼稚園児の頃から通っていた、この私立の校舎だと知ってまたまたビックリ!
外から見た限りでは、学校だとは絶対に思えない、まるで博物館のような趣のある建物です。
このドアは図書館、そしてあそこが運動場への通用口と、マリアンはわたしをあちこち案内してくれるのですが、
その間にも、かつての同級生たちが、「ハーイ、マリアン!」と次々に声をかけてくるので、大忙し。
だんだんと人が増えてきました。
生演奏のジャズトリオの音が、とてもまろやかです。
マギーのおとうさんのポートレートの右横に、おかあさんのポートレートが。
こんな胸像が、無事であることが、生徒たちのお行儀の良さを証明していますね。
渡り廊下だってもう、中世っぽい!マリアンは高校生の頃、ロミオとジュリエットにハマっていて、このポーチに出て真似してたそうです。
ショーが始まりますよ~。
ありゃりゃ、ACMAのジャズトリオが前座で演奏してる!
横を見ると、壁にもすてきな装飾♡
マギー登場!
おしゃべりは任せなさぁ~い♪
彼女が所属してきた各局の社標つきのマイク♪
では、マギーを慕う、そしてこの財団の主旨に賛同して、チャリティショーを盛り上げようとやってきた、各局のニュースキャスター仲間の登場です。
彼は、プロの歌手か?と思うほどにうまかったです。笑わせてもらいました。
オークションの内容を、面白可笑しく説明するアナウンサーさんたち。
彼女も上手かった……ほんとにアナウンサーなんでしょうか……。
キャバレーショーには必須の、その場その場の状況に応じて、パラパラとさり気なく、見事な演奏をするジャズピアニスト。
このお二方は、ご夫婦です。
彼もなかなか面白かったのですが、歌詞の内容に政治色が濃過ぎるところが一部あって、ニューヨーカーさんたちにはちょいと不評でした。
我々がドライブする時、いつも大変にお世話になっているAMラジオ1010のアナウンサーさん。こんなべっぴんさんやったんや……。
アナウンサーというよりも、ブロードウェイの役者と言えそうなふたり。
彼は、自分の曲をピアノの弾きながら披露してくれました。
パパの演奏を、うっとりと聞く息子ちゃんたち。
しゃべるのは平気でも、フルートを吹くのはめっちゃ緊張するマギー。
いつもの美女トリオ(右側がクラリネット奏者のサラ、左側はピアニストの……ごめん!名前忘れた!)。
彼女はピアノの先生で、ふたつの癌と闘ってきた、とてもすばらしい精神の持ち主。
息子さんと一緒に、フランクのバイオリンソナタをチェロ用に編曲したものを演奏してくれました。
この曲は、2年前の、突然の雪嵐に見舞われた10月29日に、カーネギーのザンケルホールで、サラと一緒に演奏した思い出深い曲なので、
また少し赴きが違う、表現の仕方もいろいろと違う演奏を聞くことができて、とってもハッピー♪
後ろで、ワワワワ~と、てきと~に歌うアナウンサーさんたち。みんな役者だなあ~。
最後の〆はやっぱりこの人マギー。先日、カーネギーで演奏した曲をもう一度。
と、その前に、アルベルトがマイクを取って、ACMAのコマーシャル。さすが、抜かりがありません。
本当の〆はこの子たちでした♪この学校の生徒たちです。
出演者が一同に集まり、終わりのご挨拶、と思いきや……、
突然、会場から男性が舞台に上がり……かなり調子っ外れの歌でしたが、滔々と愛の言葉を告げ続け、
「Will you marry me?」
えぇ~!!
実は、彼女は、彼がおんぶしている赤ちゃんを生み育てるために、3年間の休職中なのですが、彼とはまだ結婚をしていませんでした。
彼と彼女の間で、涙ぐみながら微笑んでいる女の子は、彼女と前の旦那さんとの間にできた娘さんなのだそうです。
おめでとう!お幸せに!マギーが企てた、粋なハプニングなのでした♪
ショーが終ってから、守衛さんに内緒で、学校の内部見学。
これは、暗くて写せなかったんですが、長い長いらせん階段を見上げて撮りました。
こういうデコレーションを見ると、やっぱり学校なんだ……と思うのですが……。
こっちこっち、とマリアン。
卒業生たちのポートレート。マリアンのを教えてもらったのだけど、本人いわく、自分でも自分だとは思えない……と。
セントラルパークの木々も、やっとやっと萌えてきましたぁ~!
大修理中のセイント・パトリック大聖堂。
こちらは、ミニ修理中の、ビルの先っちょ。
マリアンが、娘さんを迎えにJFKに行くまでに、まだもう少し時間があるので、待ち合わせしてた旦那とグラント・セントラル駅で合流しました。
めっちゃ久しぶりのグランド・セントラル駅。
ここも、ニューヨーク・ペンシルバニア駅同様、ぶっ壊されて改築寸前だったのですが、ケネディ大統領の奥さんジャクリーンが、反対する人たちの先頭に立って、阻止してくれたのだそうな……。
なんて素晴らしいことをしてくれたのでしょう、ありがとう~ジャクリーン!
小腹が減ったので、駅の構内にあるオイスターバーに入りました。
その後、ちょこっと立ち寄った食料品売り場のパン屋さんの天井。
そこのレジで、ちょいとした出来事が。
店員さんと一緒に、とてもなごやかな感じでやってきた中年男性。
手に持っていた品物をレジ台に置き、カバンの中からゴソゴソと財布を出してきたのですが、お金がなにも入っていません。
あれ、どうしたんだろうか……。カードも持っていないしなあ……と独りごちる男性の肩を、ポンポンと軽く叩いて、またじゃあ今度、お金が入ってるかどうか、ちゃんと確認してから来てくださいと言う店員さん。
ところが……その男性が立ち去った後、店員さんの顔つきが変わり、レジの女性になにやら真剣に話をしています。
なにかあったんですか?と聞くと、
いや、今のお客さんはね、コレを万引きしようとしていたので……と店員さん。
え?!そうだったんですか……とわたし。
でも、こういう嗜め方もあるんだな、いいな、と思いました。
まだ、冷たい小雨が降っています。
時間がちょうど合うバスがあったので、ポート・オーソリティーに行くことにしました。
トイレに行って戻ってくると……おいおい……。
今日は一日、同級生ということについて考えていました。
同級生に会おうと思えば会える。
会える場所がある。
子ども時代を過ごした場所が、今もそのまま残っている。
子ども時代を過ごした仲間と、思い出を共有できる。
旦那はそれらのことができる環境を保ち得ている、とても幸運な人です。
たまに、彼の横で、そういうもののほとんどを失ってしまったわたしは、自分がとてもはかない、海の藻くずにでもなったような気になったりします。
思い出というものは、時に切なく、時に厄介で、けれども愛しいものですね。