ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ほたる

2014年07月10日 | ひとりごと
毎日少しずつ、長年連れ添った猫が居なくなったことに、気持ちが慣れてきました。

猫がにっこり笑った顔かたちの、白と藍色のお茶碗は、棺の中に入れたので、ただこの、ぽっかりと穴が空いた台だけが残りました。
新しい水が自動的に足される水入れといっしょに、物置に仕舞おうと思っています。


食欲が失せた彼女に、もうこうなったら、少々体に悪くても、好物だったものを食べさせてやろうと、無駄になることを承知で買ったカリカリ餌。
糖尿や腎不全に苦しむ猫用の、高価な餌と合わせると、とてもたくさん残ってしまいました。
町の動物シェルターに、引き取ってもらえるかどうか、尋ねようと思っています。


彼女が忌み嫌っていた、インシュリンの注射。
いつの間にかこんなにも、使用後の注射器がたまっていました。
これが最後の、注射針切除なんだと思うと、とても寂しくなりました。


昨晩遅くに、一匹の蛍が、部屋の中を飛んでいました。
ピカピカと、きれいな光を発して、窓際に座っているわたしの頭の周りを、行ったり来たり。
ふと、窓のむこうを見ると、ショーティのお墓の上にも、蛍が飛んでいました。
ショーティが、蛍に頼んで、わたしに話しかけてくれているのだなと、あたたかな気持ちになりました。

泣きたいだけ泣いて、1週間近く経ち、あれほど悲しさ一色だった気持ちの波が、ずいぶん穏やかになってきました。
彼女はいっしょにいる。
日に日に強く感じています。

昨日、6才の生徒イーラちゃんが、恥ずかしそうに、カードを手渡してくれました。


『まうみの悲しみが、少しでも早く、癒されますように』

久しぶりに、涙をポロポロ流して泣きました。
コメント (4)
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こんな時だからこそ、“戦場カメラマン”石川文洋さんや、“詩人”宮尾節子さんに会いにいこう!

2014年07月10日 | 日本とわたし
『石川文洋を旅する』という映画を、上地っこさんから教えていただきました。
わたしはこの、石川氏の存在を、詳しく知りませんでした。
今、社会の有り様と、それに深く関わっている自分を、日々見つめ直す毎日が続いている中で、
彼のような人生を歩んでこられた人を旅することは、とても意義があることだと思います。
彼を旅する。
それは、ベトナム、沖縄、そして彼の生い立ちと青春を、彼とともに見つめるということ。
今なお、全く過去になり得ていない、米国の属国としての日本の姿を体現し続けている沖縄を、目をそらさずに見つめるということ。

少し前に、ツィッターで紹介した、宮地さんの詩とともに、紹介させてもらいます。



沖縄、ベトナム、そして沖縄ーー。
青年は、いかにして、戦場カメラマン“石川文洋”となったのか?




■東京都 
ポレポレ東中野
03-3371-0088

6/21(土)~7/18(金)…13:00,18:30
【熱烈反響につき再上映決定!!】
8/9(土)~15(金)…12:30,14:40,16:50
8/16(土)~終了日未定…15:20
◉7/12(土)13:00上映後…「ゆんたく高江」メンバーによる沖縄最新レポート
◉7/13(日)13:00の回上映後…太田昌国さん(評論家)によるトーク


■神奈川県
横浜シネマ・ジャック&ベティ
045-243-9800

8月公開予定


■愛知県
名古屋シネマテーク
052-733-3959

7月19日(土)より
◉7/19(土)10:40,14:30の各回上映後…大宮浩一監督による初日舞台挨拶


■長野県
松本シネマセレクト
0263-98-4928

8月2日(土)のみ10:00~、13:00~
◉12:00より石川文洋さんによる講演会(10:00、13:00の回鑑賞の方いずれも参加できます)


■長野県
長野ロキシー
026-232-3016

8月9日(土)より


■大阪府
第七藝術劇場
06-6302-2073

7月26日(土)より
◉7/26(土)12:30の回上映後…大宮浩一監督による初日舞台挨拶


■兵庫県
神戸アートビレッジセンター
078-512-5500

8月16日(土)より


■福岡県
中洲大洋映画劇場
092-291-4058

6月28日(土)より上映中!!


■沖縄県
桜坂劇場
098-860-9555

6月21日(土)より上映中!!

沖縄市民小劇場あしびなー
098-860-9555

7月18日(金)、7月19日(土)のみ

↑以上、映画紹介の引用おわり


↓以下の詩『明日戦争がはじまる』は、詩人の宮尾節子さんの作品です。
先日この詩と出会い、すぐにツィッターで紹介しました。
上地っこさんが、この詩のことを話してくださったので、またちょっと、宮尾さんの様子を覗きにいってみると、
彼女は、今月の2日に、集団的自衛権などというものが、横暴なやり口で閣議決定された翌日に、
この作品の著作権放棄の宣言をされていました。

その心意気を、わたしたちは受け取り、広げていかなければならないと思います。

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