1) 電動轆轤を中心に陶芸を楽しんでいる方に付いて。
電動轆轤(又は蹴轆轤)などを、3~4年経験した程度人では、まだ独り立ちは出来ていないと
思います。陶芸にどっぷり浸かった生活をしている人(プロの陶芸家を目指している人達など)は、
この程度の経験でも、十分自立する事も 可能でしょうが、趣味として轆轤を回している人では、
まだまだ経験不足なのが一般的です。
・ 土練りや土殺しなどの基本的な事は、ある程度出来る様に成っているはずです。
・ 電動轆轤や蹴轆轤作業は、両手と足の共同作業です。手の方に注意が向き易く、足の方が
疎(おろそか)に成り易いです。
若い方ならば上達は早いのですが、年配者と成ると、極端に上達は遅くなり、指導者なりの手助け
無しに 作品を仕上げる事は、困難になります。
3~4年程度の経験者が、轆轤作業で注意すべき点を挙げるとすると、以下のような事柄があります。
① 電動轆轤の基本事項をマスターする事
基本的な事とは、端的に言うと、土を薄く上方に挽来き上げる事が出来ると言う事です。
当然、振れや歪みガ無く、肉厚も極端な差が無い状態に出来なければなりません。
轆轤作業でこの事が出来れば、ほぼ60~70% マスターしていると見なされると言う人すら、
います。それほど、難しい事とされています。 (勿論形作りも難しい所がありますが)
) 土の量が多ければ、背が高く挽き上げられる事が出来ると思われますが、必ずしも正解では
ありません。量が増えればある程度高く成りますが、限界があり、肉厚だけが厚くなり、
上に伸びることが出来なく成ります。
) 土の種類や、土の硬さにも左右されます。
轆轤作業のし易い土や、轆轤挽きには向かない土もあります。
手に滑らかな目の細かい土は、小さな作品には、作り易い土となる場合もありますが、
大きな作品では、やや粗めの方が、轆轤挽きするのに向いています。
又、軟らかい土は、土が伸びやすく感じますが、背の高い作品には、向きません。
軟らかい土は、伸びる事は伸びるのですが、直ぐに沈んできます。
即ち、直ぐにヘタッテしまいます。
) 常に土の厚みを、指先で確認しながら、轆轤挽きする事。
土を上げる事は、当然土を薄くする事です。それ故、現在どの位の厚みで、挽き上げているかを
指先で感じながら、作業する必要があります。(途中の厚みは、両手の距離を指先で測りながら
測ります。当然、両手がしっかり固定されていなければ、測れません。)
・ 注意する事は、部分的に薄くし過ぎない事です。肉厚を薄くする事は出来ますが、薄くし過ぎた
土を、厚くする事は、はなはだ困難です。
又、薄過ぎる所から、土に撚れが出易く、形作りにも影響が出ます。
両手で挟みつけて、土を薄くしますが、常に力の入れ具合を調整しながら、作業しなければ
なりません。肉厚の部分には力を入れ、薄くなった所は撫ぜる程度に力で通過させます。
当然上に行くほど肉を薄くしますが、下部と上部の肉厚の差が、少ない程上達した事に成ります。
特に轆轤挽きに慣れていない方は、下部が極端に厚く、口縁が極端に薄くなり勝ちです。
・ 注意点として、削り作業で肉が薄く出来るのだから、肉を薄くする必要はないと思う人が
居るかも知れません。確かに肉を薄くする事が出来ますが、削り作業に頼って仕舞う事は、
轆轤作業が疎かになり易いです。又、外形を削る事により、形が変わってしまう事も考えられます。
(但し、磁器の場合は、薄く轆轤挽きする事が困難な為、削り作業で薄くする方法が採られて
います。)
以下次回に続きます。
電動轆轤(又は蹴轆轤)などを、3~4年経験した程度人では、まだ独り立ちは出来ていないと
思います。陶芸にどっぷり浸かった生活をしている人(プロの陶芸家を目指している人達など)は、
この程度の経験でも、十分自立する事も 可能でしょうが、趣味として轆轤を回している人では、
まだまだ経験不足なのが一般的です。
・ 土練りや土殺しなどの基本的な事は、ある程度出来る様に成っているはずです。
・ 電動轆轤や蹴轆轤作業は、両手と足の共同作業です。手の方に注意が向き易く、足の方が
疎(おろそか)に成り易いです。
若い方ならば上達は早いのですが、年配者と成ると、極端に上達は遅くなり、指導者なりの手助け
無しに 作品を仕上げる事は、困難になります。
3~4年程度の経験者が、轆轤作業で注意すべき点を挙げるとすると、以下のような事柄があります。
① 電動轆轤の基本事項をマスターする事
基本的な事とは、端的に言うと、土を薄く上方に挽来き上げる事が出来ると言う事です。
当然、振れや歪みガ無く、肉厚も極端な差が無い状態に出来なければなりません。
轆轤作業でこの事が出来れば、ほぼ60~70% マスターしていると見なされると言う人すら、
います。それほど、難しい事とされています。 (勿論形作りも難しい所がありますが)
) 土の量が多ければ、背が高く挽き上げられる事が出来ると思われますが、必ずしも正解では
ありません。量が増えればある程度高く成りますが、限界があり、肉厚だけが厚くなり、
上に伸びることが出来なく成ります。
) 土の種類や、土の硬さにも左右されます。
轆轤作業のし易い土や、轆轤挽きには向かない土もあります。
手に滑らかな目の細かい土は、小さな作品には、作り易い土となる場合もありますが、
大きな作品では、やや粗めの方が、轆轤挽きするのに向いています。
又、軟らかい土は、土が伸びやすく感じますが、背の高い作品には、向きません。
軟らかい土は、伸びる事は伸びるのですが、直ぐに沈んできます。
即ち、直ぐにヘタッテしまいます。
) 常に土の厚みを、指先で確認しながら、轆轤挽きする事。
土を上げる事は、当然土を薄くする事です。それ故、現在どの位の厚みで、挽き上げているかを
指先で感じながら、作業する必要があります。(途中の厚みは、両手の距離を指先で測りながら
測ります。当然、両手がしっかり固定されていなければ、測れません。)
・ 注意する事は、部分的に薄くし過ぎない事です。肉厚を薄くする事は出来ますが、薄くし過ぎた
土を、厚くする事は、はなはだ困難です。
又、薄過ぎる所から、土に撚れが出易く、形作りにも影響が出ます。
両手で挟みつけて、土を薄くしますが、常に力の入れ具合を調整しながら、作業しなければ
なりません。肉厚の部分には力を入れ、薄くなった所は撫ぜる程度に力で通過させます。
当然上に行くほど肉を薄くしますが、下部と上部の肉厚の差が、少ない程上達した事に成ります。
特に轆轤挽きに慣れていない方は、下部が極端に厚く、口縁が極端に薄くなり勝ちです。
・ 注意点として、削り作業で肉が薄く出来るのだから、肉を薄くする必要はないと思う人が
居るかも知れません。確かに肉を薄くする事が出来ますが、削り作業に頼って仕舞う事は、
轆轤作業が疎かになり易いです。又、外形を削る事により、形が変わってしまう事も考えられます。
(但し、磁器の場合は、薄く轆轤挽きする事が困難な為、削り作業で薄くする方法が採られて
います。)
以下次回に続きます。