1) 土同士をブレンドする。
土をブレンドする場合、少量(1~2Kg程度)ならば手で練る事が可能です。
硬さが似通った数種類の土を、必要な割合の量に分け、重さを秤で測ります。各々の土を、
糸で3~5分割します、分割する数は揃えます。
これらの土を順番に積み上げ、中央を糸で切り二分します。各々を重ね合わせて、更に二分します。
この行為を十回ほど繰り返すと、「千(正確には1024)倍X分割数X粘土の種類」の層になります。
即ち三分割なら二種類で六千層余りとなります。これを菊練をする事により、完全に練り込めます。
練り上がったら、中央に糸を入れ、その切り口を確認します。練が不十分ですと、マーブル模様に
成りますので、再度練ってください。この様にすると、容易に土を均一にブレンドする事が出来まし、
直ぐに使う事が出来ます。 尚、大量にブレンドする場合は、土練機を使う事も考えられます。
大きな塊を闇雲に、練っても中々均一には成りません。
前置きが長くなりましたが、前回の続きを述べます。
③ ご自分で土同士をブレンドする場合
) 土の色を変化させる為にブレンドする場合
土に顔料を混ぜて色を変える話は、次回にお話しますが、ここでは土同士のブレンドの話とします。
赤土は焼成すると黒っぽく成ります。その色の濃さは、含まれている鉄の量などに依存します。
色が濃過ぎる場合など、薄める意味で他の土をブレンドする事もあります。
又、釉の色も土の色を反映しますので、好みの土であっても、釉の関係で他の土と、ブレンドする
事も有ります。
注意: 生の状態の土の色と、焼成後の色は、一致しません。黒い土が黒く焼き上がる土もあれば、
白く焼き上がる土もありますので、焼成後の土の色を確認しておく必要があります。
大抵の陶芸材料店で販売されている土は、焼成後の色見本が置いてあるはずです。
それを参考にして下さい。尚、酸化と還元焼成でも、土の色が若干変わるのが普通です。
) 土同士のブレンドは、好みの土にするのが目的です。
しかし、ブレンドすればすれば、必ず目的通りの土が出来るとは限りません。
又、土をブレンドする事は、その土の持っている、特徴(個性)を薄めたり、無くす働きを
しますので、必ずしも、推奨できるものではありません。
例えば、白い志野の土を、赤土などに混ぜて使うのは、なんとなく「もったいない」感じがします。
本来白い事が特徴の土は、その白さを活かして、作品を作るべきだと考えるからです。
) 作品や作り方によって、土を変えている事と思います。
(但し、信楽の土の様に、どんな作品にも向く万能な土もありますが)
土の種類に拠って、作品の表情も大きく変化しますので、ご自分に合った土を見つけブレンド
する事なく使う事を、勧めます。
2) 土に顔料を練り込む。
以下次回に続きます。
土をブレンドする場合、少量(1~2Kg程度)ならば手で練る事が可能です。
硬さが似通った数種類の土を、必要な割合の量に分け、重さを秤で測ります。各々の土を、
糸で3~5分割します、分割する数は揃えます。
これらの土を順番に積み上げ、中央を糸で切り二分します。各々を重ね合わせて、更に二分します。
この行為を十回ほど繰り返すと、「千(正確には1024)倍X分割数X粘土の種類」の層になります。
即ち三分割なら二種類で六千層余りとなります。これを菊練をする事により、完全に練り込めます。
練り上がったら、中央に糸を入れ、その切り口を確認します。練が不十分ですと、マーブル模様に
成りますので、再度練ってください。この様にすると、容易に土を均一にブレンドする事が出来まし、
直ぐに使う事が出来ます。 尚、大量にブレンドする場合は、土練機を使う事も考えられます。
大きな塊を闇雲に、練っても中々均一には成りません。
前置きが長くなりましたが、前回の続きを述べます。
③ ご自分で土同士をブレンドする場合
) 土の色を変化させる為にブレンドする場合
土に顔料を混ぜて色を変える話は、次回にお話しますが、ここでは土同士のブレンドの話とします。
赤土は焼成すると黒っぽく成ります。その色の濃さは、含まれている鉄の量などに依存します。
色が濃過ぎる場合など、薄める意味で他の土をブレンドする事もあります。
又、釉の色も土の色を反映しますので、好みの土であっても、釉の関係で他の土と、ブレンドする
事も有ります。
注意: 生の状態の土の色と、焼成後の色は、一致しません。黒い土が黒く焼き上がる土もあれば、
白く焼き上がる土もありますので、焼成後の土の色を確認しておく必要があります。
大抵の陶芸材料店で販売されている土は、焼成後の色見本が置いてあるはずです。
それを参考にして下さい。尚、酸化と還元焼成でも、土の色が若干変わるのが普通です。
) 土同士のブレンドは、好みの土にするのが目的です。
しかし、ブレンドすればすれば、必ず目的通りの土が出来るとは限りません。
又、土をブレンドする事は、その土の持っている、特徴(個性)を薄めたり、無くす働きを
しますので、必ずしも、推奨できるものではありません。
例えば、白い志野の土を、赤土などに混ぜて使うのは、なんとなく「もったいない」感じがします。
本来白い事が特徴の土は、その白さを活かして、作品を作るべきだと考えるからです。
) 作品や作り方によって、土を変えている事と思います。
(但し、信楽の土の様に、どんな作品にも向く万能な土もありますが)
土の種類に拠って、作品の表情も大きく変化しますので、ご自分に合った土を見つけブレンド
する事なく使う事を、勧めます。
2) 土に顔料を練り込む。
以下次回に続きます。