3) 土に異物を混入する。
③ 燃える物質を土に練り込み、表面に塗る。
作品の表面を凸凹させたり、火山の溶岩の表面の様に、大小の穴をが開ている様な表現を作る。
) 植物の種や、小さく丸めた紙、プラスチックなど、素焼き程度の温度で燃え尽きるものが
理想ですが、使い方によっては、本焼き程度で燃え尽きる物質でも、使用できます。
) 表面を凸凹させるには、一般に外部から尖った物や「ぎざぎざの石」を押し当てたりします。
しかしこれでは、閉じ込められた細かい空間を、作る事は出来ません。
「ドベ」などに上記、種などを混ぜ込み作品の表面に塗れば、焼成後に不規則な蜂の巣状の
穴を多数作る事が出来ます。(但し、余り大きい閉じた隙間が出来ると、爆発などの危険が
出る恐れがあります。)
) 施釉せずに凸凹の状態でも良いし、釉を掛けても面白です。
釉を掛けると、閉じ込められた空間から気泡が発生します。粘性のある釉では、噴火口の様な
文様が出る事もあります。又、表面まで抜けきらずに、気泡が釉の中に留まる場合もあります。
色々試してみると、思わぬ表情が見られます。
④ 泥漿鋳込み(でいしょういこみ): 石膏型に液体の粘土(泥漿)を流し込んで、作品を作る
方法です。鋳込みの方法には、以下の二つの方法があります。
(流動性を持たせる為に入れる解膠剤(かいこうざい)も、粘土にとっては、異物なものです。)
) 排泥鋳込み(はいでいいこみ): 中空の型に粘土を流し込み、一定時間後に中の粘土を流し
出して、型の内側に残った粘土が作品になります。時間の差によって、肉厚が変化します。
) 圧力鋳込み: 型に作品の肉厚に相当する隙間を設け、そこに泥漿 流し込みますが、
ある程度の圧力をかける必要があります。
いずれの方法でも、粘土を液体状にし、流動性を持たせる為、「解膠剤( かいこうざい)」を
加えます。解膠剤を添加する事により、少量の水で流動性をもたらす為、石膏型を余り濡らす事は
有りませんので、繰り返し型を使う事が出来ます。
) 解膠剤には以下の物質があります。
a) 水ガラス(珪酸ソーダ): 解膠剤の中で一番多く使われています。
b) 炭酸ソーダ : 粉末のものを水に溶かして使います。
c) ヘクサメタリン酸ソーダ: 上記の物質より一般的ではありませんが、効果が強いです。
d) アクリル酸ソーダ: 射込んだ作品は直ぐに強度を持ちますが、可塑性に欠けます。
尚、鋳込み成型については、後日、詳細をお話する機会が有ると思います。
4) 廃物の土の利用。
以下次回に続きます。
③ 燃える物質を土に練り込み、表面に塗る。
作品の表面を凸凹させたり、火山の溶岩の表面の様に、大小の穴をが開ている様な表現を作る。
) 植物の種や、小さく丸めた紙、プラスチックなど、素焼き程度の温度で燃え尽きるものが
理想ですが、使い方によっては、本焼き程度で燃え尽きる物質でも、使用できます。
) 表面を凸凹させるには、一般に外部から尖った物や「ぎざぎざの石」を押し当てたりします。
しかしこれでは、閉じ込められた細かい空間を、作る事は出来ません。
「ドベ」などに上記、種などを混ぜ込み作品の表面に塗れば、焼成後に不規則な蜂の巣状の
穴を多数作る事が出来ます。(但し、余り大きい閉じた隙間が出来ると、爆発などの危険が
出る恐れがあります。)
) 施釉せずに凸凹の状態でも良いし、釉を掛けても面白です。
釉を掛けると、閉じ込められた空間から気泡が発生します。粘性のある釉では、噴火口の様な
文様が出る事もあります。又、表面まで抜けきらずに、気泡が釉の中に留まる場合もあります。
色々試してみると、思わぬ表情が見られます。
④ 泥漿鋳込み(でいしょういこみ): 石膏型に液体の粘土(泥漿)を流し込んで、作品を作る
方法です。鋳込みの方法には、以下の二つの方法があります。
(流動性を持たせる為に入れる解膠剤(かいこうざい)も、粘土にとっては、異物なものです。)
) 排泥鋳込み(はいでいいこみ): 中空の型に粘土を流し込み、一定時間後に中の粘土を流し
出して、型の内側に残った粘土が作品になります。時間の差によって、肉厚が変化します。
) 圧力鋳込み: 型に作品の肉厚に相当する隙間を設け、そこに泥漿 流し込みますが、
ある程度の圧力をかける必要があります。
いずれの方法でも、粘土を液体状にし、流動性を持たせる為、「解膠剤( かいこうざい)」を
加えます。解膠剤を添加する事により、少量の水で流動性をもたらす為、石膏型を余り濡らす事は
有りませんので、繰り返し型を使う事が出来ます。
) 解膠剤には以下の物質があります。
a) 水ガラス(珪酸ソーダ): 解膠剤の中で一番多く使われています。
b) 炭酸ソーダ : 粉末のものを水に溶かして使います。
c) ヘクサメタリン酸ソーダ: 上記の物質より一般的ではありませんが、効果が強いです。
d) アクリル酸ソーダ: 射込んだ作品は直ぐに強度を持ちますが、可塑性に欠けます。
尚、鋳込み成型については、後日、詳細をお話する機会が有ると思います。
4) 廃物の土の利用。
以下次回に続きます。