4) 廃物の土の利用。
① 轆轤作業では、削りの工程がありますので、必ず削りカスが出ます。
これもれっきとした粘土ですので、再生して使う事が出来ます。
但し、常に一種類の土を使っていれば、問題ありませんが、数種類の土を使用すると、どうしても
混じり合ってしまいます。(勿論、削りカスを別々な容器に入れる様にすれば、問題は起こらない
のですが・・)赤土や、顔料を入れた色の付いた土も、混入してしまいます。
白っぽい作品には、仕上げられませんし、下絵付けをする作品や、透明釉を掛ける作品等には、
向きません、しかし、他の釉を掛ける場合には、ほとんど問題ありません。
② 陶芸では、粘土類や釉の付いた手や轆轤、用具類を掃除して洗う必要があります。
) 釉の原料には、多くの金属物質等が含まれており、金属類の中には、有害な物も有りますので、
直接下水道に流す訳にはいきません。少しずつ粘土類が流れ出しても、下水を詰まらせる恐れも
あります。その為、途中に沈殿槽を設け下水(廃液)を貯めて、重い金属や粘土類を沈殿させ、
上澄み液を下水に流す様にします。
③ この沈殿槽は定期的に掃除をする必要があります。ここから取り出したヘドロ状の物質は、
なんらかの処理をする必要があります。
) 乾燥後燃えないゴミとして出す事もできます。
) 乾燥後、不要な容器入れ、本焼きの際に窯で焼き固めてから、燃えないゴミとして出す。
) ヘドロ状の物を、バケツに取り3~6ヶ月放置して置く。
ヘドロの成分は、主に粘土類で、少量の釉が混ざり、その他、石鹸等の有機物質が含まれて
います。数ヶ月放置して置くと、有機物は分解し、臭いもほとんど無くなります。
) 普通の粘土の様に使う。
十分乾燥させたヘドロ状の中に入っている、異物を、土を砕きながら、取り除きます。
髪の毛や小石の他、使用して流してしまった、皮や小物の用具が入っている事も多いです。
これらを取り除いた後、水を少量加えて練ります。
場合によってはこの状態で、寝かせれば更に、使い易くなります。
) 釉の混ざった土は使えるのか? ご心配無用で十分使えます。
私の知人は、わざと粘土に釉を混ぜて、作品を作っている方もいます。
粘土の中にガラス質のものが出来、強度が増すとも言われていますが、真偽のほどは不明です。
・ 粘土も釉も基本的には、ほとんど同じ成分です。釉は熔け易い様に、アルカリ成分が入って
いて、熔ける温度が、粘土より100~150℃程度低くなる様にしてあるだけです。
・ この土には不純物などが多く、土の表面に斑点などが出る場合がありますが、割合趣ある質感に
成る事もあります。(当教室にも、この土で作って見たいという人もいます。)
但し、毎回同じに成る訳ではありませんが、釉も普通に掛ける事が出来ます。
ゴミとして廃棄処分するよりも、活用する事を勧めます。
以上にて、「土を作る」の話を終わります。
次回は違ったテーマでお話します。
① 轆轤作業では、削りの工程がありますので、必ず削りカスが出ます。
これもれっきとした粘土ですので、再生して使う事が出来ます。
但し、常に一種類の土を使っていれば、問題ありませんが、数種類の土を使用すると、どうしても
混じり合ってしまいます。(勿論、削りカスを別々な容器に入れる様にすれば、問題は起こらない
のですが・・)赤土や、顔料を入れた色の付いた土も、混入してしまいます。
白っぽい作品には、仕上げられませんし、下絵付けをする作品や、透明釉を掛ける作品等には、
向きません、しかし、他の釉を掛ける場合には、ほとんど問題ありません。
② 陶芸では、粘土類や釉の付いた手や轆轤、用具類を掃除して洗う必要があります。
) 釉の原料には、多くの金属物質等が含まれており、金属類の中には、有害な物も有りますので、
直接下水道に流す訳にはいきません。少しずつ粘土類が流れ出しても、下水を詰まらせる恐れも
あります。その為、途中に沈殿槽を設け下水(廃液)を貯めて、重い金属や粘土類を沈殿させ、
上澄み液を下水に流す様にします。
③ この沈殿槽は定期的に掃除をする必要があります。ここから取り出したヘドロ状の物質は、
なんらかの処理をする必要があります。
) 乾燥後燃えないゴミとして出す事もできます。
) 乾燥後、不要な容器入れ、本焼きの際に窯で焼き固めてから、燃えないゴミとして出す。
) ヘドロ状の物を、バケツに取り3~6ヶ月放置して置く。
ヘドロの成分は、主に粘土類で、少量の釉が混ざり、その他、石鹸等の有機物質が含まれて
います。数ヶ月放置して置くと、有機物は分解し、臭いもほとんど無くなります。
) 普通の粘土の様に使う。
十分乾燥させたヘドロ状の中に入っている、異物を、土を砕きながら、取り除きます。
髪の毛や小石の他、使用して流してしまった、皮や小物の用具が入っている事も多いです。
これらを取り除いた後、水を少量加えて練ります。
場合によってはこの状態で、寝かせれば更に、使い易くなります。
) 釉の混ざった土は使えるのか? ご心配無用で十分使えます。
私の知人は、わざと粘土に釉を混ぜて、作品を作っている方もいます。
粘土の中にガラス質のものが出来、強度が増すとも言われていますが、真偽のほどは不明です。
・ 粘土も釉も基本的には、ほとんど同じ成分です。釉は熔け易い様に、アルカリ成分が入って
いて、熔ける温度が、粘土より100~150℃程度低くなる様にしてあるだけです。
・ この土には不純物などが多く、土の表面に斑点などが出る場合がありますが、割合趣ある質感に
成る事もあります。(当教室にも、この土で作って見たいという人もいます。)
但し、毎回同じに成る訳ではありませんが、釉も普通に掛ける事が出来ます。
ゴミとして廃棄処分するよりも、活用する事を勧めます。
以上にて、「土を作る」の話を終わります。
次回は違ったテーマでお話します。