わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸入門 中級編9 (最後に)

2011-10-08 22:03:55 | 陶芸入門(初級、中級編)
陶芸を始めて 3~5年程度、楽しんでいる方に。

 ③ バラエティーのある作品を作る事。

   数年陶芸を楽しんでいる程度の技量の方は、電動轆轤や手捻りに関係なく、なるたけ、多くの

   種類の作品を作る事です。ある程度陶芸を続けていると、作る作品が偏ってしまう傾向に成ります。

   作りたい作品を作るのが基本とは言え、同じ様な作品ばかりを作っていると、技術は上達しません。

   出来れば、色々違った作品を作る事です。

  ) 作る作品の形を変える。

     食器類を主に作っている場合には、袋物と呼ばれる花瓶や花生け等作るのも、一つの方法です。

     又は、実用に囚われずに、置物などを作のも、別の視点から作品を見る機会だと思われます。

  ) 大きさを変える

     大きさも、作り易い大きさの物を作る傾向があります。手に載る様な小型の作品から、

     思い切って大物まで、挑戦する事を勧めます。

     従来の土の量よりも、多くても少なくても、手の感覚だけでなく、意識も変わってくる

     ものです。背の高さや横などの方向を大きくした作品も、たまには挑戦して下さい。

     大きな作品を仕上げるには、いつも以上の時間と手間が掛かるはずです。
 
     作品作りの途中では、乾燥具合を確認しながら、作業を進める事も稀ではありません。

     乾燥が甘いと、土は上には伸びず(積めず)、乾燥し過ぎると、繋ぎ目に「ひび」が入ったり

     しますので、何時もよりも慎重に、作業する事に成ります。

  ) 土を変える。

    土には色々な種類があります。細かい土、粗い土、白い土や赤土、ざらざらし砂っぽい土、

    肌触りの良い土、轆轤作業が容易な土、し難い土、釉薬と相性の良い土、悪い土、高価な土

    安価な土、入手困難な土、耐火度のある土や、高温に弱い土など千差万別です。

    勿論市販されている土だけではなく、ご自分が掘り出した土であってかまいません。

    土が違うと作り方にも、影響が出る事があります。どんな土でも対応が出来る様に、

    常日頃より、慣れている事も重要です。

  ) 装飾を変える。 陶芸には、色々な装飾方法があります。

    どんな装飾なのかを、ご自分で一つづつ試す事を勧めます。

    中級者の段階では、色々試す時期だと思います。上級者の成れば、ご自分の進むべき方向が

    なんとなく決まって来る事が多いからです。

    この時期だからこそ色々挑戦して、色々な技術を身につけ、関心がある事柄を見つけて、

    自分の進むべき方向を見つけて下さい。


上級者向けの話が出来る機会があれば、後日お話しするかも知れませんが、以上にて、中級者向けの

話を終わります。

次回より別のテーマでお話する予定です。
 
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