雨が止んで、少し晴れ間も見えてきた。気温はまだ低く、10月ころの気温だ。ツメクサの咲く散歩道を歩くのが楽しい。生活に歩くのを取り入れてから、30年以上が経つ。歩きに関する本を手当たり次第に買った。歩き始めは、毎日続けるにはどうすればよいか。モチベーションをどう保つか。そのために、ウォーキングに関わる本が目につくとすぐに買った。本棚には、歩きに関する本がまだ数十冊が眠っている。
『人はなぜ道に迷うか』山口裕一、『遊々ウォーキング』真鍋博、『医師がすすめるウォーキング』泉嗣彦、『歩く本』伊藤幸司、『デジカメ自然観察の方法』海野和男、『すきっ腹ウォーキング』片岡幸雄、『ウォーキング万歳』、『百歳まで歩く』田中尚喜、『散歩学のすすめ』松永伍一、『ウォーキングの科学』能勢博などなど、数えたてれば切りがない。変わり種に、『アメリカインディアンの教え』というのもある。加藤諦三といえば、ラジオの「テレフォン人生相談」で長年にわたりわたりパーソナリティを勤める心理学者だ。若い時代には、この時間が面白く、11時になるとラジオのスィッチをつけたものだ。今でもラジオで、変わらない声が流れると当時のことが懐かしく思い出される。
加藤はアリゾナのインディアンが60㌔離れたトウモロコシ畑まで、朝走って行って耕し、夕方走って帰って来ると紹介したあと、こんな大事な話を書いている。
「よく疲れるから歩かない、疲れるから走らないといいますが、それは逆のこともいえます。つまり、歩かないから疲れる、走らないから疲れるのです。毎日少しずつでも歩き始めてみれば、自分がどんどん疲れなくなることが分かります。歩けば歩くほど疲れないで歩けるようになるのです。大切なことは歩き続けることです。」
もう何十年も前に読んで、眠っていた言葉に出会うことは貴重である。年だから疲れる、と最近しばしば思うようになった。そう言えば最近少し歩きが減っていた。少し歩きの距離を延ばしてみると、疲れない自分に思いがけず出会った。そして、本のこんな言葉にまた励まされる。
もう一つ、大事な「アメリカインディアンの教え」が書いてある。「身体を動かすと心がきれいにされる」ということだ。身体を動かすことは、心の傷を癒してくれる。学ぶべきは、身体を動かすこと、つまり歩く、走る、戸外で遊ぶ、そして姿勢を正すことで、憂鬱を払い、充実したきれいな心が手に入る。
こんな言葉をもらうと、またブログを
続ける力にになります