
ご近所の家の庭にシュウメイギクがある。一週間ほど前から咲きはじめた。この花が好きで、今日はどんな具合に咲いているか気になった、散歩の足がこの家の方角に向かう。折しも、訃報が続いて入ってきた。葬儀に参列することなどできない人であるが、花が咲いた日にこんな話を聞くのは淋しさが一入である。ついこんな句が頭に浮かぶ。
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず
再び、レイモンド・カーヴァーの短編、『二十二歳の父の肖像』。実はレイモンド・カーヴァーは父の名で、作家は正式にはレイモンド・カーヴァージュニアである。父の想い出が語られる小説だが、作家の死別のシーンはこの短編に、千金の重みを与えている。葬儀を終えて、参列者から「とても哀しいよ」と声をかけられる。
「父の死を知らされてからはじめて私は泣いた。その前には泣くことができなかったのだ。泣くだけの時間的な余裕さえなかった。しかしそのとき突然涙が止まらなくなってしまった。その夏の午後の盛りに私は妻の身体を抱いて泣きつづけた。妻は私を抱きしめて、慰めてくれた。」
今日は朝から気温が上がっている。朝の散歩も、畑の作業も、こんな日はできそうもない。ヘルスケアから月次の歩数が知らされてきた。8月の総歩数は404,576歩。7月は316,354歩であったから28%の増加という結果であった。特別に暑い8月であったが、早朝と薄暮の時間を選んだことがよかったようだ。体重は59㌔あたり、これ以上の体重減は避けていかなければ。
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