常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

二月尽

2025年02月28日 | 日記
生涯最速で二月が終わる。とにかく寒い二月だった。外出は買い物と日課の散歩だけ。家の中で時間を過ごすが意外に忙しい。ハーブやアマリリスの鉢の水やり、洗濯、掃除など日常のこまごまに時間がとられてあっという間に一日が過ぎる。ヒヨドリにリンゴの芯のところを供するとベランダにしきりにやってくる。餌がないと硝子に向かってホバリング、餌を欲しい動きをみせる。3日前から春の陽気がやってきた。あと数日で84歳の誕生日になる。ひ孫の動画がアルバムになってたくさんきた。そこら中を走り回る姿は活気にあふれている。ひ孫からもらう元気。アマプラの映画を見る習慣もできた。2ヶ月に一度キャンバでつくる趣味の会の情報誌も大分馴れてきた。編集をほぼ一日で終わらせ、ラクスルに印刷を発注する。翌々日には印刷物が届く。家にいながらネット印刷を使えるようにもなった。年老いても、今までしなかったことが次々と日課になっていく。その分日々が早く過ぎていくのも致し方がない。
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素晴らしきかな人生

2025年02月27日 | 映画
昨日見た映画、「素晴らしきかな人生」がよかった。一夜明けてもその感動の余韻が朝の顔に残っている。生きることの意味、愛、時間、死へ主人公は手紙を書く。最愛の娘の突然の死によって人生の淵に追いやられた主人公が、この三つのものへ恨みを込めた手紙を書く。会社の同僚たちは、その手紙を盗み、受けった三人に扮する俳優に返事を語る演技をさせる。俳優の言葉に、打ちひしがれた主人公が言葉を取り戻していく。幼い子ども亡くした親たちの集いに出かける主人公が、話せなかった娘の名を口にする。俳優たちが口にした言葉が、主人公の心を動かしていることが観るものに分からせる。そんな細かい演技が素晴らしい。

ジェンスパークで「素晴らしきかな人生」を検索する。aiのサイトを統合した最新の検索サイトだ。


概要

『素晴らしきかな、人生』(英題:Collateral Beauty)は、2016年に公開されたアメリカのドラマ映画です。監督はデヴィッド・フランケルで、主演にはウィル・スミスが起用されています。この映画は、人生の意味や喪失、愛、時間といったテーマを深く掘り下げています。

プロット

物語は、広告代理店の社長ハワード(ウィル・スミス)が、最愛の娘を失ったことによって深い悲しみに沈む姿から始まります。彼は、友人たちに心配されつつも、生きる意欲を失い、仕事にも身が入らなくなってしまいます。友人たちは、彼を助けようとそれぞれに試みをする中、ハワードが書いた3通の手紙に対する答えとして、「愛」「時間」「死」という具象化された存在と対話することになります。この過程を通じて、彼は喪失から立ち直る力を見つけていきます。

キャスト

  • ウィル・スミス(ハワード・インディ)
  • エドワード・ノートン(マイケル)
  • ケイト・ウィンスレット(クレア)
  • ヘレン・ミレン、キーラ・ナイトレイ、ジャシー・ウィンターなど

受賞歴

この映画は、カンヌ映画祭やゴールデングローブ賞にノミネートされましたが、賛否が分かれる評価も受けており、観客や批評家によって評価が分かれました。
このように、『素晴らしきかな、人生』は現代社会における人間の感情と生の意味を探求する作品として、多くの人に影響を与えるものとなっています。

公開と興行収入

この映画は2016年12月にドバイ国際映画祭で初上映された後、2016年12月16日にアメリカ合衆国で一般公開されました。上映時間は97分で、製作費は約3600万ドルでしたが、興行収入は約8822万ドルに達しました123。

テーマとメッセージ

『素晴らしきかな、人生』は、愛、死、時間といった普遍的なテーマを扱っており、主人公ハワードが経験する深い悲しみを通じて、他人との繋がりや感情の重要性を描いています。映画は、クリスマスシーズンを背景にしており、都市の美しい風景が物語の雰囲気を高めています。この作品は観る人々に、愛することの重要性や、人生の意義について考えさせられる内容となっています。

評価と反響

映画は観客から賛否が分かれたものの、ウィル・スミスをはじめとした豪華なキャストと、心に残るストーリーが評価されました。特に、登場人物たちがそれぞれ抱える問題や葛藤が、視聴者に共感を呼ぶ要素となっています。また、映画を通して描かれる心の癒しや成長の過程は、多くの人に感動を与えました。

映画の初めと終わりに、主人公が事務所いっぱいにつくるドミノ倒しが映される。そして俳優が語る言葉「見逃さないで、その先にある幸せのおまけを」。強く印象に残った言葉、「完全に死んでしまうものなんて何もない」。




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冷凍食品

2025年02月23日 | 映画
長期滞在もようやく終わりに近づいてきた。今日はまだ雪空だが、週明けから春の気圧配置になるらしい。立春を過ぎてからの寒気は老いの身に厳しい。電気代が高騰してもエアコンの暖房を消すことができない。野菜や食品の値段が異常に高い。入ってくる収入は決まっているから、高いものには手がでない。勢い値が安定している冷凍食品の購入が増えている。ご飯に混ぜて炊くひよこ豆にグリーンピース。塩サバの冷凍、牡蠣。オクラ、カボチャは熱を通して冷凍になっている。業務スーパーの売り場にはまだ試していない冷凍が山のようにあるが原価の高いものは冷凍になっても高い。公園から拾ってきた銀杏は、鬼皮を除いて大量に冷凍してある。新年になってから買ったものは食品以外にほとんどない。日本のエンゲル係数が高くなっていると言われるが、我が家の係数は恐ろしいことになっていそうだ。

最近みたアマプラの映画。渡辺謙主演「明日の記憶」。広告代理店に勤める50歳の部長が突然若年性アルツハイマーに罹るという話だ。渡辺謙の演技が見ものだ。病気の恐ろしをこれでもかいう具合に演じ切る。娘の結婚式で両家を代表して挨拶することになり、トイレに挨拶の原稿を忘れてきてしまう。何を話すべきか、思い出せない。原稿を忘れたことを告げ、妻の助けを借りながらありのままの感謝の気持ちを表現する。湧き上がる拍手、認知症でもやり抜けた大事な挨拶。この映画を見るものを思わず引き込んでしまう渡辺謙の演技力。森のなかの陶芸窯の廃墟。若い時代に陶芸を教わった場所だ。不思議にこの場所の記憶は残っていたのだ。もう、ここが現実か、病気のための妄想かしっかりと見分けることすら困難なシーン。なぜか、認知症を扱った映画を続けて観ている。それだけ、その世界と無縁ではいられない年代に入っていること故なのか。春隣りの寒い時間が流れていく。
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寒雀

2025年02月21日 | 日記
寒い日が続く。青空の日は、雀たちが鳴きかわしながら木の枝で遊んでいる。近づいてカメラを向けると、ぴたりと鳴くの止め、羽を膨らませおとなしい。一時雀を見なくなったが、最近はあちこちで群れて遊んでいるので繁殖も正常であるらしい。

寒雀一羽こぼれて皆こぼる 佐藤南山寺

越冬ツバメが歌になったことがあるが、鳥に詳しい柴田敏隆氏によると、避寒のために日本に渡ってくるシベリアに住む別種のツバメがいるらしい。寒い冬の日、冬眠しない鳥たちがどうやって寒さをしのぐのか不思議なことだ。木のウロなどに入り、身体を寄せ合って寒さしのぐのだろうか。夜明けとともに餌を探す姿はいかにもけなげだ。
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貴重な晴れ間

2025年02月15日 | 映画
昨日夕方から待ち遠しい晴れとなった。今日はどこを見ても雲一つない青空。明日からまた寒気が居座るらしいから今日の晴れ間は貴重だ。まだ散歩道に雪が残っているが、太陽をいっぱい浴びて風に吹かれながら朝の散歩を楽しんだ。今年の2月は寒い。この次の寒波はそれほどの低温ではないが25日ごろまで続くらしい。だが、春の予感にピクセルのヘルスケアの数値も改善してきた。睡眠スコア81の良好、脳年齢も54歳から60歳台を上下している。一日の過ごし方も、ハーブたちへの水やり、妻の服薬管理、朝散歩、アロマの吸引で一日の元気をもらうなどやるべき事が固まってきた。ブックオフや書店をまわり、気になる本を見つけることも大事な日課。就寝前に妻と見るアマプラ映画。題名を見ながらどれをみるか、一日の最後に決めるのも楽しい。

先日観たのは、田中裕子主演「いつか読書する日」。題名に惹かれてこの映画を選んだ。この主人公は早朝の牛乳配達、自転車をこいで通うスーパーでレジを担当。坂道の多い街を走り回る姿はエネルギーにあふれている。50歳で独身の主人公美奈子には大切に胸しまっている男性がいる。同級生で市役所のこども課に勤務する高梨槐太。画家の息子だ。末期の癌患者である妻がいる。夫の介護をうけるその妻は、夫の心の内を見抜いて、自分の死後美奈子と結婚することを勧める。彼女はその旨を書いた同じ手紙を遺書のように残す。二人はその手紙を読みお互いに心を開く。結婚を暗示しているシーンがあるが、大雨で増水したダムの近くで子どもが溺れたのを見つけた槐太は、増水した川に飛び込む。少年は救急隊に救われるが、助けようとした槐太溺死する。死体となった槐太の顔には微笑が残っていた。

悲しい出来事の後も美奈子の牛乳配達は続く。母のところへ配達して、「これからどうするの」という問いに、美奈子の答えは。「本でも読む」。不思議に元気がもらえる映画だ。田中裕子の演技のたくましさがかいま見える。
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