常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

春を探す

2025年03月02日 | 日記
二日続いた春の陽気。散歩道で春を探しに出かけた。親水公園に毎年咲く紅のマンサクがすっかり満開になっていた。山では黄色の花だが、ここは珍しい紅いマンサクだ。多分の雪が残っている頃に咲き始めたのだろうが、花を見つける頃にはいつも満開になっている。その近くの梅は蕾が大きくなり午後には一輪咲くのかも知れない。雪が融けたばかりの川沿いの神社の広場には、オオイヌノフグリがかわいく咲いていた。日あたりがよいと、待ってましたばかりに花を咲かせる。この花が咲くと、春を実感する。今日のようなポカポカ陽気に咲く懐かしい花だ。

いぬふぐり貧しきものの胸ひらく 水谷晴光

昨日観た映画、「戦場のピアニスト」。改めて戦争の悲惨さを思い知らされる。悲惨さのなかに響き渡るピアノの調べに救われる。先日観た「シンドラーのリスト」にしてもそうだが、世界大戦やドイツの戦争を描いた映画は観るのが重く苦しい。この世界が不安定になっている時期に、こうした悲惨な人間の営みに触れるのは意味のあることだ。ジェンスパークの解説を付記しておく。

映画『戦場のピアニスト』は、2002年に公開され、カンヌ映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞しました。また、アカデミー賞でも7部門にノミネートされ、監督賞、脚色賞、主演男優賞を受賞するなど、高い評価を受けています。
シュピルマンの物語は、彼がナチス占領下のワルシャワで生き延びる過程で、非常に困難な状況に直面する様子を描いています。特に、彼が高級将校ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉に見つかってからの展開が重要で、ホーゼンフェルトが彼を助けるシーンは、戦争の中でも人間の良心が生き残り得ることを示しています。シュピルマンは自身の運と人々の助けによって生き延びますが、同時にその背後には多くの悲劇があることを忘れてはなりません。
この作品は、歴史的な背景が深く反映されており、ワルシャワ・ゲットーの蜂起やユダヤ人の悲劇を描いているため、視覚的にも非常に衝撃的です。ポランスキーは、映画を通じて戦争の非情さを強調しつつ、人間の希望や勇気を描き上げています。音楽を通じてシュピルマンが表現する感情を観客に伝え、観る者に深い感銘を与え続けています。
コメント
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