滝宮天満宮拝殿 両側の2本の梅は、大宰府天満宮から送られたもの
3月3日(日)香川県の梅の名所を訪ねることにしました。ネットで調べると、いずれも高松市内で、栗林公園、滝宮天満宮、香川県園芸総合センターとありました。栗林公園は昨年も行きましたが、1本、1本丁寧に管理された梅の木の花は、とても美しいものでした。昨年より1週間早い今回の訪問、開花状況が気になるところです。
滝宮天満宮と香川県園芸総合センターは初めての訪問です。それぞれの所在地を確認し、まず、滝宮天満宮、次に香川県園芸総合センター、このあと讃岐うどんの名店で休憩を入れ、最後に栗林公園というコースにしました。自宅を9時半に出発し、最初の目的地、滝宮天満宮には1時間半後の11時頃到着しました。
滝宮天満宮の駐車場は、それほど広くありません。10数台がやっとというところでしょうか。駐車場から一段高い天満宮に目をやると、濃い目のピンクの梅が視界に入ります。参門を抜けると境内の両側に梅の木が植えられています。素人のカメラマンを何人か目にしました。こちらには、約250本の梅の木があるそうです。白梅の枝垂れも数本ありました。梅は全体で7分咲き程度でしょうか。見ごろは一週間ほど先のようです。拝殿の前にある二本の梅は大宰府天満宮より寄与された「飛び梅」だそうです。梅の開花状況は、天満宮のホームページでも見ることができます。
天満宮ですから学問の神様、菅原道真を祀っているわけですが、記録によると菅公42歳のときこの地に赴任した記録があるそうです。各地の天満宮でお馴染みの牛の像もありました。お隣の滝宮神社に向かう参道の両脇にも梅の木が植えられていました。こちらはさらに開花が遅いようでした。また、参道にあったマンホールには梅の花がデザインされていました。梅は綾川町の町木のようです。そして、途中で見つけたのが、讃岐うどん発祥の地の石碑です。
今から1200年以上も前に、空海の甥の智泉大徳が、遣唐使として唐に渡った空海から「うどんの祖」を伝授され、故郷である滝宮の両親をもてなしたのが、讃岐にうどんが伝わった最初、と云われているようです。道の駅滝宮には、「うどん会館」もあってこの云われが、町おこしに、ひとやくかっているようです。町内には、讃岐うどんの有名店(山越、松岡など)が多数あります。
拝殿でお祈りをしたあと、社務所で美しい若い巫女さんが、ストーブの前に座ってこけしのようなものに筆で色を付けていました。あれはなんだったのだろうととても気になりました。そして帰る前に、天満宮の横にあったお土産屋さんに寄ってみました。店先の縁台には毛氈が敷かれ、甘酒もいただけるようです。ぽつぽつと客がやってきますが、ここのご主人、入店したすべての客に梅茶をふるまっていました。このサービスがブローのように効いたのか、清水焼の小さな人形を買ってしまいました。それにしても梅の咲くこの時期は、お客も多いでしょうが、普段はどうなのだろう、といらぬ心配をしてしまいます。
滝宮神社をあとにして、次の目的地、香川県園芸総合センターに向かいました。途中の道路の中央分離帯に、梅の木が植えられ、梅の花のピンクの道はとてもきれいで感動しました。以前、小豆島に行ったとき、街路樹にオリーブが植えられていたのを、なぜか思い出しました。(つづく)
境内の紅梅 この日の開花状況は、7分咲きほど