カルスト台地 石灰岩の大きな石がごろごろしています。
山口の旅 3月9日(土)
久しぶりに家族が揃い、山口市の湯田温泉に一泊旅行で出かけることになりました。朝一番に、愛犬を、いつもお世話になっている市内のペット美容室に預けてきました。内弁慶の我が家の愛犬「ムック」ですが、慣れない外泊ではいつも体調を崩してしまいます。一昨年、熊本の旅行で2泊させましたが、そのときは不安で体調を崩し、血便が出てしまいました。ということで泊りの旅行で、一番の心配は、この愛犬のことなのです。
8時過ぎに家を出て、最初に向かったのが、秋吉台サファリパークです。途中、宮島SAで一度、休憩しましたが、山口はなんと遠いことか。お昼のいい時間となりサファリパークに着く前に昼食をとることにしました。行ったのが事前に、食べログで調べておいた秋芳洞前の商店街にある「安冨屋」という観光センターに併設されたレストランでした。
こういうところは、団体向けなので味はどうだろうと思っていましたが、ごぼうチップの入った「ごぼう麺」はなかなかの味でした。TV番組の「はなまるマーケット」でも取り上げられたようで、館内のアナウンスで、「はなまるで紹介された・・・・」と連呼していました。TVの取材は多大な宣伝効果がありますね。さて、ここまで来て秋芳洞に行かないのはもったいない気もしましたが、時間がないので仕方ありません。
秋芳洞から、秋吉台サファリランドに向かう途中にあるのが、カルスト台地の広がるカルストロードです。石灰岩が無数に散らばる風景は、まったくの異次元の世界です。まだ若葉が出ていないこの季節は、爽快さに欠けますが、それでも自然の造形美には感心します。途中、車を停めることができるスペースが3か所ぐらいあって、車から降りて写真を撮る観光客が多く見受けられました。
こうして、サファリランドに着き、マイカーでサファリ内を移動しましたが、少しばかり動物の数が少ないような気がしました。猛獣のエリアでは、サファリパークの監視車がぴたりと猛獣をマークしていました。このあとキリンに餌をやったり、遊園地で遊んでいると、そろそろいい時間となり、本日の宿泊先、湯田温泉に向かいました。
湯田温泉は、330年の歴史を持ち、その泉質の良さに惹かれ、幕末の志士や多くの文化人が訪れました。ただ残念なのは、その立地条件です。山裾、川沿い、海といったものではなく、ずばり町中の一角にあることです。もちろんホテル内には、それなりの庭園などもあるのでしょうが、いかんせん旅の情緒はなかなか感じることができません。私たちが泊ったのは、「ホテル松政」という旅館でした。窓を開けると、眼下には車が行きかう大通り。
正面のカラオケ店は、朝方まで営業していたようで、若者の声がいつまでも聞こえていました。ただ、旅館の温泉とサービスはまぎれもなく一級品。細かい心配りには感心しました。おいしい食事をいただくともう睡魔が襲ってきて、あっという間に一日が終ってしまいました。(つづく)
湯田温泉 ホテルからの一枚