遊歩道はそのまま滝の裏側に通じています。
渓流にかかる小さな橋を渡ったところで、三脚を構え正面から撮影している男性がいました。何かを待っているようでした。おそらく滝から人がいなくなるタイミングを待っているのでしょう。私も以前はそうでしたが、しかし人が写っている方がそのものの大きさや親近感があっていいのではと、最近はそう思うようになりました。遊歩道は滝の後ろ側に通じています。
滝の落差は10~15mとそれほどでもありませんが、幅6mに渡って流れ落ちる様は、どこか優しげで女性的な感じがしました。滝の裏側は、ちょうど突き出た岩屋の真下で、深くえぐられるように、空間があります。それも結構広くて、一番奥まったところには不動明王が祀られていました。霧のような水蒸気が飛んできて湿度は高そうですが気持ちはいいです。少人数ですが、途切れることなく観光客がやってきます。滝壺の前付近ではお弁当を広げるお年寄りのグループがいました。
調べたところ、滝を裏側から見ることのできる、いわゆる「裏見の滝」は、全国に15程あるようです。でもこの岩井滝のように駐車場からさほど遠くない場所にあり、しかも安全に滝の裏側に通じ、その空間はゆったりとして広いというのは、他に例がないようです。
滝を堪能したあと、もう一度、岩井の名水を味わって上齋原をあとにしました。昼食は道の駅「奥津温泉」のバイキングに決めていました。時刻はもうお昼の2時を回っていましたが座席は6割方埋まっていました。このお店は、「おばちゃんの味・温泉亭」といい、以前から利用したいと思っていた店です。奥津渓の紅葉狩りのとき、一度寄ったことがあるのですが、順番待ちの行列に恐れをなしてあきらめていました。営業時間は11:00~15:00(オーダーストップ14:30)料金は内税で1200円、奥津のおばちゃんたちが地元産の食材を中心とした旬の野菜を使って調理した総菜がずらり。納得の味とお値段です。
お腹を満たしたあと、山田養蜂場のみつばち農園に寄ってみました。こちらは初めてでした。ビニールハウスがいくつも並んでいますが、イチゴ狩りはとっくに終わっているし、ブルーベリーには少し早いようでした。せっかくなので‘売店ぶんぶん’でソフトクリームを注文し、蜂の子サプリを購入しました。ほとんど客が見えなかったところに、いきなり大型の観光バスが2台入り、とても賑やかになりました。そしてミツバチ教室のようなものが開かれ、係の人の絶妙な話術に多くの人が聞き入っていました。
これらの団体客は、今はやりのミステリーツアーの一行のようでした。
こうして本日の予定を終了し帰路につきました。裏見のできる岩井滝、おばちゃんの味の温泉亭、そしてみつばち農園、夏限定ですが、なかなか楽しめるコースだと思います。
滝の裏側はこのような広いスペース
裏側から滝を見る
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