未熟なカメラマン さてものひとりごと

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四国霊場第三十一番札所 高知市五台山竹林寺を訪ねて 令和元年8月25日(日)

2019-09-05 21:31:26 | 神社・仏閣
室戸市の吉良川の町並みを訪ねたあと、本日最後の目的地、高知市の五台山竹林寺に向かいました。一般道を走ること68km、時間にして1時間30分を要し随分遠く感じました。
以前、牧野植物園を訪問したとき、駐車場付近で多くのお遍路さんを目にし、場所はわかっていましたが、今回どこから入っていいのかまったくわかりませんでした。
というのも、駐車場から見た建物がとてもきれいな板張りの外観に変わっていたため、気付かなかったのです。



牧野植物園入り口 竹林寺と隣り合わせです。


水鉢にスイレンが咲いていました。


どこかのホテルのようです。


まず、名勝に指定されている書院の日本庭園を見ようと思いました。座敷から眺める日本庭園はとても美しいものでした。作庭は、京都嵐山天龍寺の庭園を作庭した夢窓礎石(国師)ときいてびっくり。資料によりますと、礎石はこの地で2年間修行したそうです。
山裾の斜面をうまく利用して、大小の石を配置した庭園。他に観覧者はなく、床几に座ってとても贅沢な気分に浸っていましたが、突然、背後からどかどかと足音がして一つの集団が入ってきました。
何と、結婚前撮りの一団でした。和装スタイルのカップル、家族、撮影スタッフのようでした。「どうぞ!見てあげてください!美男美女のお二人です」とスタッフのひとり。
ほぼ鑑賞したあとだったので、どうということはありませんでしたが、鑑賞中に来られたらちょっと困るところでした。



書院前の小さな苔庭 状態から最近造り直されたものでしょうか。


書院の玄関を入ると左手にご覧のような景色が飛び込んできます。


座敷から見る名勝庭園


池や井戸もありました。


若い女性のお遍路さん

このあと、宝物館の重要文化財に指定されている17体の仏像を拝見したあと、本堂方面に向かいました。
このときお遍路姿の若い女性二人に遭遇しました。とても軽快に歩き、あっという間にすれ違いましたが、なんてかっこいいのだろう!と思いました。
山門は、国の重要文化財に指定されています。重厚で大きく立派、歴史を感じさせる風格のある建物です。山門の向こうに古い石段が続いているのが見え、どこか京都にいるような錯覚を覚えます。お寺をあとにするところでしょうか。一人のお遍路さんが深々と頭を垂れていたのが印象的でした。道の両側にはカエデが茂り、紅葉の頃は美しいだろうなと感じました。
山門を抜け、さらに進むと、正面に立派な五重塔が見えてきました。この塔があるのと無いのとでは境内の趣が随分変わってきます。現在の五重塔は、昭和55年に再建されたものだそうですが、朱色が映えて、とても美しく感じました。
そして、最後に本堂にお参りです。文殊菩薩を本尊に祀ることから文殊堂とも呼ばれ、日本三文殊のひとつとか。(諸説あるようです)ちょうど右手に軽トラが1台停まっており、撮影的にはとても残念でした。
この竹林寺、境内のどこを見ても、とてもきれいに整備され清掃も行き届いています。お陰で、とても清々しい時間を過ごすことができました。千年以上の歴史がありながら、新しいものを躊躇せず受け入れ、現代人をも意識した寺院の経営の在り方をどこか感じることができたような気がしました。



奥に虚空蔵菩薩堂


美しい山門


カエデに覆われています。


苔で覆われた境内


五重塔が絵になりますね。


本堂(文殊堂)右端に軽トラが停まっていました。


この階段、近年作られたものでしょうか。


内側から見上げたところです。


五重塔の別カットです。


秋の紅葉は美しいでしょうね。

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