未熟なカメラマン さてものひとりごと

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九州の旅 2日目 くじゅう花公園 大分県竹田市久住高原 平成29年5月28日(日)

2017-06-11 15:52:54 | 公園

くじゅう花公園 入園口

そば街道の人気そば店「吾亦紅(われもこう)」を出発し、次に向かったのがくじゅう花公園です。時間にして約30分ほどでしたが、昨年の熊本地震の影響で何箇所か片道交互通行のところがありました。

くじゅう花公園は、8年ぶり2回目の訪問です。前回、それほど観光客は多くない印象があったのですが、この日の駐車場はほぼ満車でした。入園料は1300円でしたが、JAFカードの割引が効き1,000円でラッキーでした。
受付のゲートを過ぎると、すぐに南米の軽快なラテン音楽が聞こえてきました。生バンドの演奏の最中でした。こういう音楽を聴くと気分も明るくなりますね。
園内はとても広く、やや傾斜した土地にテーマ別に花が植えられています。私がよく訪ねている、鳥取県の「とっとり花回廊」や、広島県庄原市の「国営備北丘陵公園」とは違った趣や美しさがあります。



テラコッタの庭


美しい園内


クレマチスがきれいに咲いていました。






とても美しいツルバラです。





一番の特徴は、借景に九重連山が控えていることではないでしょうか。
この季節、私の一番のお気に入りは、「春彩の畑」ですが、逸る心を抑えて、まずは、入園口右側の久住ガーデンを観察です。白がテーマの庭で、白い花がこんなにあったのかという驚きと、白い花の美しさを再認識した思いです。

そして、いよいよみはらしの丘の「春彩の畑」です。11種類の春の花の寄せ植えですが、その配色が素晴らしく、これぞ「くじゅう花公園」といった感じで、これだけの規模の寄せ植えは他の花の公園では見た記憶がありません。



春彩の畑の見事な寄せ植え




四季彩の丘では、ナデシコ、ポピー、そよ風の丘ではネモフィラが見ごろを迎えていました。最後に、温室アンティルでいろんなベゴニアを観察したあと、ちょうど行われていたジャズの演奏を聴きながら、花公園をあとにすることにしました。



四季彩の丘のポピーが見ごろでした。


ネモフィラはやや見ごろを過ぎていました。


温室の白い花


ジャズ演奏に見送られてくじゅう花公園をあとにしました。

この花公園、秋には、渡りをする蝶、アサギマダラが観察できると聞いてとても驚きでした。私も人生、3回ほど見た記憶がありますが、あの優雅な姿と空高く飛び上がる舞には特に惹かれるものがありました。

次に向かったのが、本日最終の目的地、そして宿泊先でもある由布院です。

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九州の旅2日目 日本を代表する裏見の滝 鍋ヶ滝 熊本県小国町 平成29年5月28日(日)

2017-06-09 00:51:32 | 

満車状態の駐車場


きれいに整備された遊歩道


木立の中を歩く


山鹿市で予定の時間を1時間ほどオーバーしたため、少しあせっていました。次に向かったのが、小国町の鍋ヶ滝です。
一般的に知られておらず、旅行情報誌にも紹介されていませんが、ネットで観光地を調べているとき見つけました。
近年、お茶のCMで知られ、一部の間では有名になりました。

この滝は、いわゆる裏見の滝で、滝を裏側から見ることができるのです。ナビで名前を検索してもヒットしませんが、国道387号線(日田街道)の滝への入り口にある坂本善三美術館にセットして進むと難なく行き着くことができます。
国道沿いの鍋ヶ滝の案内板は小さく、見落としやすいので注意が必要です。滝までの途中、車を交わせないような狭いところが数箇所ありますが、比較的見通しがよいのでさほど苦になりません。

滝に着くまで、あまり車は目にしませんでしたが、駐車場に着いてびっくり。第1、第2駐車場はいっぱい。おまけに道路の脇にも車があふれていました。
若いカップルが目立ちましたが、なんと西欧人のグループもいました。入場料は200円でした。
駐車場から滝までは、専用の遊歩道が整備されていて、雨でも降らなければ靴を汚すこともありません。ここが他の滝とは違うところです。
遊歩道を下ると、右方向から滝の音が聞こえてきます。



若者の姿が目立ちます。


滝の横からの撮影です。外人さんもびっくりの様子。


裏側から見るとまるで水のカーテンのようです。



裏側はまるで洞窟のようです。


反対側から見る滝

さらに進むと、滝の全景が見えてきました。落差はそれほどでもありませんが、幅は20m近くあります。真正面から撮影しようと滝つぼに近いところに三脚を構えました。そしていよいよ滝の裏側へ。奥行きは広くまるで洞窟のようです。天井からぽつんぽつんと雨だれが落ちてきます。
岡山県北にも岩井滝という裏見の滝がありますが、幅は倍以上あるでしょう。まるで水のカーテンのようです。想像以上のスケールの大きさに、「来てよかった」とうれしく思いました。まさに日本を代表する裏見の滝といってもいいでしょう。
カメラの設定を変えながら、何枚も撮影したあと鍋ヶ滝をあとにしました。




そばの名店「吾亦紅(われもこう)」


茅葺のバスの停留所


賑わう店内


コシのあるそば


お昼はそば街道のそばと決めていました。いろいろ調べたあげく「吾亦紅」というお店にしました。鍋ヶ滝から15分ほどで到着しましたが、人気店らしく20分ほど待たされました。
この街道筋にはいろいろお店があるので食べ比べてみるのもいいでしょう。こうしてお腹を満たし、続いて向かったのが、くじゅう花公園です。
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九州の旅 2日目 山鹿灯籠民芸館 熊本県山鹿市 平成29年5月28日(日)

2017-06-08 00:37:33 | 古い町並み

豊前街道、ところどころに古い町屋が残っています。

八千代座を見学したあと、町筋を下り次に向かったのが山鹿灯籠民芸館でした。八千代座の受付でセット券を購入していたのですが、実は当初から訪ねたいと思っていたのです。
浴衣姿の女性が頭にかぶって踊る、千人灯籠おどりの金色の灯籠にはとても惹かれるものがありました。
さて民芸館の概観はとても重厚で存在感のある建物です。
資料によりますと、もともと、旧安田銀行の建物でしたが、そののち肥後銀行で使用され、その後、市に寄贈されたもののようです。



館内の様子

館内ではスタッフの一人がずっと案内役で付いていただきました。建物内の骨格部分は、立派な鉄骨で補強されていましたが、聞くところによると昨年の3月に耐震工事が完了しており、幸いにも4月の熊本大地震では被害が出なかったそうです。
頭にかぶる金色の灯籠の重さは金具をつけてもわずか200g弱と信じられないような軽さで、灯籠師と呼ばれる人が、こうぞを原料とする和紙と少量の糊だけで作成するのだそうです。
山鹿灯籠の歴史は古く遥か室町時代から受け継がれている伝統の技です。古来、山鹿のまちびと達が市内の大宮神社へ奉納したもので、長い歴史の中で職人たちが様々な作品を作るようになったようです。神殿造り・城造り・座敷造り・矢壺・鳥籠・千人灯籠踊りで有名な金灯籠(かなとうろう)をはじめとした見事な作品が展示されていました。(HPより)
あの八千代座にもたびたび出演する坂東玉三郎寄贈のものもありました。










金灯籠


パーツの数々

燈籠もさることながら私の一番のお気に入りは、細い目の美しい美人のポスターです。熊本県出身のイラストレーター、鶴田一郎氏より寄贈されたもので、今年で何と29作目となるそうです。
妖艶さも感じられる一枚一枚がどれも素晴らしい作品です。原画がこちらに展示されていました。






別館では、灯籠師による灯籠作成の実演を見ることができます。パーツを少しずつ作っていくのですが、気の遠くなるような作業です。こちらでは本物の灯籠に触ることもできます。建物の隅に灯籠がひとつヒモでぶら下がっており、その下に人がスタンバイし高さを調整して頭に載せ、撮影ができるというしくみです。うまく考えたものです。

記念にひとつ買いたいと思いましたが、あの金燈籠は販売されていませんでした。千人踊りで使用する金灯籠は保存会から貸し出し、踊りが終わったあと、修復が行われ、また翌年使用されます。一人前の灯籠師になるには最低10年はかかるとのことでしたが、若い後継者もいらっしゃるようで安心しました。


(詳細はこちら→http://yamaga-tanbou.jp/about/toromatsuri/で)
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九州の旅 2日目 八千代座 熊本県山鹿市  平成29年5月28日(日)

2017-06-06 00:32:00 | 古い町並み
柳川市を朝8時に出発し、向かったのが豊前街道、山鹿市です。久しぶりに古い町並みを散策したいと思ったのです。最初に訪れたのが芝居小屋で有名な「八千代座」です。ナビで目的地近くの駐車場を探していると、市役所と思われる広い駐車場を発見。当日、何か催しが行われるようで職員と思われる方に、「八千代座に行きたいのですが、駐車場はありますか?」と尋ねると、「少しの時間ならこちらに停められてもいいですよ。」との親切なお言葉。おまけに道案内までしていただいて恐縮でした。



道路の向かい側にある資料館(夢小蔵)建築は八千代座よりも古い明治20年


2階には、小道具類が所狭しと並んでいます。


天井画の原画です。


歌舞伎でしょうか、立体感のある切り絵です。


何度も公演した坂東玉三郎のポスター

数分歩くと、八千代座に到着。素晴らしい外観です。芝居小屋というと、香川県金比羅の金丸座、広島県上下町の翁座、愛媛県の内子座など内部を見学したことがありますが、九州の芝居小屋は初めてでした。堂々とした風格とレトロ感が何ともいえません。道の反対側の資料館(夢小蔵)に受付があり、そこにはいろんな資料が展示されていました。
私は、灯篭民芸館とのセット券を買いました。頭に金色の灯篭を載せて踊る千人灯籠踊りには、独特の情緒があって惹かれます。案内係の女性の方に導かれ靴を脱いでいよいよ八千代座内部へ入ります。



八千代座の外観、明治43年竣工し、昭和63年国重要文化財に指定。


説明する女性スタッフ。八千代座の歴史と苦労話を名調子で聞かせてくれます。

目の前におなじみの升席がありました。声の通った係りの女性の方が、建物の歴史などをおもしろおかしく説明していただきました。一時は天井に穴が開き、見物客は傘を差して見物したこともあったとか。住民や有志の尽力で、よみがえり国の重要文化財に指定されたのです。それにしても八千代座の一番の魅力は、天井のシャンデリアと極彩色のあざやかな広告画ではないでしょうか。現存するほかの芝居小屋には見られないそうです。



2階下手桟敷席


極彩色の天井画、八千代座特有のものです。


奈落の廻り舞台装置


それほど広くはないのですが、定員は700人というから驚きです。舞台側に回って説明を受けたあと、地下の奈落も拝見。想像以上の狭さに役者さんも大変だと思いました。一般にも開放されているので、カラオケでも使用できるとのこと。スケジュールを確認すると、次の公演は10月に市川海老蔵とありました。催し物があると内部の見学はできないので、事前に確認が必要です。

このあと町筋を少し下り向かったのが山鹿燈籠民芸館です。



最後に2階から全景を撮影
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九州の旅 1日目 柳川の川下り 福岡県柳川市 平成29年5月27日(土)

2017-06-03 11:32:24 | 観光名所
娘の引越しに合わせ、九州(福岡~熊本~大分)を旅してきました。一番の目的は、由布院温泉での骨休めです。井原を午前8時前に出発し、何とか目的地の大牟田市に午後2時ごろ到着。娘と別れたあと、向かったのがお隣の町、柳川市です。「かんぽの宿柳川」を予約していました。
柳川は水郷の町、掘割を巡る川下りが有名です。午後3時半ごろ、宿に着きチェックインしたあと、受付で、すぐに川下りの申し込みをしました。
当初予定していたのは、別の業者でしたが、宿の提携先業者(城門観光)が安いうえに専用の車が迎えに来てくれるというので、そちらにしたのです。



柳川藩立花氏御花の西洋館


両岸の新緑には癒されます。


水門(右側)幅が狭いので船頭さんの腕の見せ所です。


かんぽの宿の前はとても広いです。


本日の宿泊先、かんぽの宿が見えてきました。

受付で待っているとすぐに業者のマイクロバスが迎えにきてくれました。細い道を進むと4、5分ほどで業者の本社前、待ち合わせの場所に到着です。ちょうど目の前に柳川藩主立花邸御花の白い洋館が見えていました。少しの待ち時間でしたが、業者の若い男の人が美人の奥さんの話をいろいろ聞かせてくれたので逆に楽しい時間が過ごせました。

他のお客さんと合流し、バスで70分コースの乗船場所に向かいます。舟はドンコと呼ばれる和船です。船頭は長い竿を巧みに使って舟を操ります。
この船頭さんがなかなかの唄上手で、その自慢ののどを聞きながら舟はゆっくり掘割を進みます。乗客の中には、北海道や東京、千葉の方もいて驚きました。他の舟には、東南アジアからと思われる外国人が目立ち、ここも例外ではないようでした。
柳川は、一帯に堀が張り巡らされてその総延長は、実に470キロに及ぶそうです。川下りは、往復や周遊ではなく基本行ったきりなので、帰りの注意が必要です。我々はタクシー代わりにそのまま宿まで川を下って送ってもらうことができラッキーでした。
業者の人は大変です。舟を出発点まで同じように竿を使って戻さなくてはならないのです。

「堀」は貯水池として生活用水、農業用水として大切に利用されてきました。水はどちらかというとよどんでいて、決してきれいではありませんが、ほとんど波がないため、両岸に生える木々を映しこんで、とても印象深い景色になっています。
木々の若葉が川面に垂れ下がり、花菖蒲、アジサイ、サツキなども咲いていて彩を添えています。しかし、ヘビが首をもたげて泳いでいたのにはびっくりしました。

低い橋の下を通過するとき、声が反響するので、船頭さんはここぞとばかり自慢ののどを聞かせます。千葉から来たという隣のご夫人は、「いい船頭さんに出会えてよかった」と感激の様子でした。機会があれば、ほかの季節にまた訪ねたい柳川です。
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