ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

祇園祭の宵山。蟷螂やまのおみくじ、北観音山の見学、南観音山のあばれ観音

2013-07-18 | 祭事・神事・風習

いよいよ祇園祭も山鉾巡行の前日、宵山を迎えました。その日、ミモロは「いろいろまだ見たいものがたくさんあるのー」と、昼間から、深夜まで大忙しの1日を過ごします。

まず、訪れたのは、今年、厄除けちまきづくりをお手伝いした「蟷螂山(トウロウヤマ)」。
カマキリが屋根に乗っている山です。「ここにおみくじがあるんだよー」と、大きなカマキリが、ハンドルを回すと、おみくじの番号を運んでくれるというもの。

「わー大吉だー」と、カマキリのおみくじに大喜びのミモロです。

次ぎに向かったのは、「北観音山」。

山がよく見える会所も2階を案内してくださったのは、50年近く、山鉾の修理、組み立てなどをさまざまな作業を担う作事方の笠山清美さんです。
「松を立てるの大変じゃありませんか?」と、先日見た松が気になるミモロ。「毎回やってますから…。軸をしっかりさせれば、大丈夫…。今年は、曳き初めが雨になって、苦労しました…」。会所の2階から、下を眺めながら過ごすひと時…「こういう時間っていいなぁー」と思うミモロでした。

「あ、もう「大船鉾」にお手伝いにゆく時間だー。もっとここにいたいけど…どうもありがとうございました」とお礼を言って、同じ新町通りを南下して、「大船鉾」へ。「さあ、今日も頑張るぞー」
ミモロの担当時間は、16時から22時。平日といえども宵山は、大勢の人が次々訪れ、ミモロたちは、ちまきを袋に入れたり、おつりを渡したり大忙し。目の前の屋台からは、ベビーカステラの甘い匂いや鮎の塩焼きの香ばしい匂いが、作業するミモロの鼻を刺激します。

夜には、頼もしい小さなお手伝いも・・・・「ちまきどうですかー」と声を揃えて、行き交う人に呼びかけます。


今夜は宵山。22時をすぎても、人の流れは途絶えません。ミモロが、お手伝いを終えて、その人の波の中、向かったのは「南観音山」。

昼間に訪れた「北観音山」と同じ通りに並ぶ山です。この夜は、「あばれ観音」というちょっと変わった神事が行われます。「北観音山」は、男の観音様。そして「南観音山」は女の観音様です。「あばれ観音」は、女の観音様を、明日の山鉾巡行に備え、疲れさせておとなしくさせるためとか、男の観音様への恋心を鎮めるためとか言われる神事です。

「観音様が通りますから、下がって下さい」と男衆が道をガード。
「えー何が始まるの?」とミモロは、ソワソワ。いよいよ観音様の登場です
現れたのは、すっぽり布をかぶされ、黄色い帯でグルグル巻きにされた観音様。「えーこのお姿、なんか可哀想…」と、観音様に同情的。男衆に担がれたグルグル巻きの観音様は、見物人の歓声を浴びながら、前後左右に激しく輿をふすぶられ、「北観音山」と「南観音山」との間や、「南観音山」の周囲を勢いよく回ります。
「あれじゃ、観音様気持ち悪くなっちゃうかも…明日はグッタリだねー」とミモロ。やがて、観音様は会所に戻り、やっとグルグル巻きを解かれ、山の中へと納まります。

「よかったねー落ち着かれて…」と、山を見上げるお友達。でも、ミモロは、なんか納得がいかない様子。

どうしたの?「だって、女の観音様だけ、あんな目に会うなんて、可哀想…」と。でも、これが昔からの風習。現代の感覚で、理解しようとするのは無理。それより、明日の山鉾巡行の無事を祈りましょう。

宵山の日、ミモロは、いろいろな方と出会いました。どの方も祇園祭を盛り上げ、支えるみなさんです。


さぁいよいよ明日は、山鉾巡行の日。すでに深夜0時をまわり、さすがのミモロも目がトロンと…。「眠くなっちゃったー。もう歩けない…ムニャムニャ…」。タクシーに乗るやいなや、もう夢の中…。よくがんっばったねーミモロ。


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コメント (7)
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