西陣辺りを自転車で走っていたミモロ。「あ、ここに骨董屋さんがある~のぞいてみよう~」と、自転車から降りて、ちょっとお店に立ち寄ることに…。

ここは、「こっとうギャラリー 婆佐羅」というお店。店内には、食器をはじめ、大きな壺や茶道具などいろいろな種類の骨董品が…。

「あの~ちょっと見てもいいですか?」とミモロ。「はい、どうぞ、ゆっくり見て行ってください~」とご店主の堀川さん。

なんでも、骨董店をはじめてすでに15年。ここにお店を出して5年ほどになるそう。京都生まれの堀川さん、幼いころから骨董などが身近にある環境で育ち、上質の品を見極める確かな眼をお持ちです。
「わ~素敵な器がいろいろある~」と古伊万里の器に夢中。

「う!なんか安い~」と、表示価格を見て驚きます。「あ、今は、それからさらに30%引きにしてます」との声に、ますます目を輝かすミモロ。

店の奥に進むと、そこには、雛人形が…「今は、雛祭りの時期ですから…」と。

このお店があるのは、「西陣千両ヶ辻」の通り沿い。「今年は雛祭りはやらないそうなので、せめてうちでは雛人形を見てもらえたら…」という思いで飾られているそう。また、古いおうちで飾られなくなった雛人形なども持ち込まれることがあるのだそう。
非売品のものも多く、この器も…「こういうのいいなぁ~ミモロにぴったりサイズだと思うけど…」え~そこに盛るご飯の量でいいの?

「それはダメ~足りない…」と。
他にも小さな食器がいろいろ。本当に精工に出来ている品々で、職人さんの技と熱意に驚きます。

「あれ?この長持ちなんだろ?」とミモロが興味を抱いたのは、蒔絵が見事な長持です。

「どうぞ開けて、中のもの見てください~」と堀内さん。さっそくミモロは、蓋を開けます。
中には、雛人形の衣装が…

さらに中には、束帯も収まっています。

全部出してみると…内裏雛の衣装で、唐衣のほかに赤い袴や裳、束帯などが…。

いろいろな雛道具の中で、衣装を見るのは希なこと。そもそも雛人形は、着せ替えができないもの。これらの衣装は、ひな壇に飾るために作られたと思われます。また、古いものは、布の経年劣化が避けられず、ボロボロになってしまい、そのため、古い雛道具は蒔絵の品や器など、布製のものを見ることはないのです。
「あのね~ミモロ、十二単作って頂いたの~去年は、着てたんだよ~」とミモロ。
「え~すごいですね~自分の十二単持ってる人って皇族の方くらいじゃないですか?」「そう…?」と鼻を膨らませるミモロ。
「あの~羽織ってもいいですか?」とミモロ。「はい、どうぞ~」

「なかなかお似合いですね~」と堀内さん。「まぁ、着馴れてるんで~」とミモロ。
束帯も着てみました。「う~これもピッタリ!」確かに首回りはフィットしています。

長持中には、なぜか枕も入っていました。それを見たミモロ…「これ、こうやって昔は使る絵見たことある~」と。

枕をして、唐衣をかけて寝姿に…。確かに、それに似た感じの絵、ありますね~
ミモロは、再び、丁寧に衣装を長持ちに納めます。「お雛様、見せてくれてありがとうございました」

思わず雛祭りらしい体験をさせていただいたミモロです。
「あ、メダカがいる~」大きな染付の器には、ブルーのメダカが泳いでいます。

「ミモロの飼ってたメダカ、死んじゃったの~ここの子元気でいいね~」と。
繁殖して子メダカもいるのだそう。ちなみに今、ミモロは、金魚と鯉を飼っています。
さぁ、そろそろお暇しましょ。
「ヤダ~まだ、見る~」と、結局1時間くらいお邪魔したミモロです。

本当に、いい品が手軽な価格で購入できるお店‥。骨董好きの知る人ぞ知るお店なのです。
*「こっとうギャラリー 婆佐羅」京都市上京区大宮中立売上ル糸屋町198-5 ☎090-9986-9281 11:00~18:00 不定休
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