「さぁ、準備完了~」7月21日の朝10時。ミモロは、新町通に建つ「大船鉾」でボランティア活動をします。
祇園祭も後半になり、前祭の山鉾は姿を消し、後祭の山鉾が新町通を中心に建っています。
ミモロが、毎年ボランティアをしているのは、今年、黄金の龍頭が船の形の鉾の舳先を飾った「大船鉾」です。
今年は、コロナの感染対策のため、山鉾巡行は行われませんが、山鉾をそれぞれの会所前に建てることになりました。
会所や仮設テントでは、お守りや厄除け粽などが例年通りに授与されています。
「ミモロちゃんは、南側のテントの担当です」と、ボランティアを束ねる「NPO法人 京都の文化観光を考える会 都草」の方に言われ、大学の課外授業のひとつとして参加する「平安女学院」のみなさんといっしょに南テントで働きます。
「ミモロちゃんは、ベテランだから、学生さんにいろいろ教えてあげてくださいね~」「は~い、任せて!」
「あのね~授与品の価格は、厄除け粽なら800円お納めください~っていうの。お支払いくださいって言っちゃだめだよ」と体は小さいけど、ボランティア活動の先輩として…。
「はい、わかりました」ととても素直な学生さんたち。
ミモロが担当する南テントには、厄除け粽のほか、「大船鉾」オリジナル手ぬぐいや扇子、団扇、絵葉書などが並べられています。
この日の気温は、なんと36度超え。家からここに到着するまでに、暑さでフラフラになりそうでした。テントは、幸い強い日差しを遮り、扇風機なども備えられていますが、それでも、浴衣にマスク姿なので、座っているだけで、ジワ~と汗がにじみ出ます。
「ミモロちゃん、大丈夫…早めに水分補給してね~塩味のキャンディも食べて…」と、ボ~っとするミモロを周囲の人たちが気遣ってくれました。
「うん、大丈夫だよ~」というと、テントの前を通る人に「厄除け粽、どうですか~」と京都弁のイントネーションで呼びかけます。
「あ、ミモロちゃん~頑張ってるね~」と何人かお友達が…
外出するだけで、熱中症の危険がある日中。京都では、まん延防止重点措置も解除されていますが、外出自粛は進んでいるので、参拝者は、かなり少なめ。
「いつもより、かなり暇だね~ここでコロナ感染拡大したら大変だから…まぁ、蜜にならないしね~」と。
でも、そんな状況でも、最近、知り合いになったミモロのブログのファンの方々も、わざわざ会いに来てくださいました。「うれしいね~」と笑顔になるミモロです。
さて、しばらくして、ミモロは「ちょっと鉾に乗ってもいいですか?」と、スタッフのまとめ役の方にお願いして、持ち場を他の人に頼み、鉾に乗ることに…。
「大船鉾」では、500円を納めれば、人数制限をしながらも、一般の人でも鉾に乗れることになりました。
「ミモロちゃんは、スタッフだからどうぞ~」「ありがとう~」とミモロは、会所の2階へ。
そこには、龍頭と交代で鉾の舳先を飾る江戸時代の大金幣が…
「これも迫力あるんだよね~」幕末「蛤御門の変」で鉾のほどんどを焼失した「大船鉾」。その折に、焼失を免れた貴重な品のひとつです。
壁には、懸想品もいろいろ展示されています。
また鉾のご神体である神功皇后のお姿も奥に祀られているのです。
「今年は、鉾が動かないから、お乗りにはならないんだって…」
まるで大きな船に乗るような感覚になる「大船鉾」。
ここには、通常、約40人の囃子方が乗り込み、巡行の折に、様々な祇園囃子を奏でます。
今年は、人数を制限しながらも、夕方5時には、祇園ばやしが四条町に響くことに。
「わ~黄金の龍頭の背中だ~」
大きな龍の背中がすぐそばに…「これに乗って、お空飛びたいね~」とミモロの頭には、「ネバーエンディングストーリー」のシーンが浮かんでいるようです。
再び、テントに戻ったミモロ。「厄除け粽どうですか~」と、コロナ収束を願う厄除け粽の授与に励みました。
22日の午後14時ごろまで、ミモロは「大船鉾」でご奉仕をしています。
なお、「大船鉾」は、23日夜19時までは、参拝が可能です。
24日は、かなり早めに解体されてしまうので…。
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