「こういう掛け軸いいなぁ~」とミモロが気に入っている作品は、「どろろ×松風村雨」。

表具師の井上雅博さんが、さまざまなアーティストとコラボした現代の表具表現を見ることができるのが、8月29日まで京都岡崎の「京都伝統産業ミュージアム」で開催されている特別企画展「スペース・マウンティング」なのです。

手塚プロダクションの「百鬼丸どろろ」が敵を迎え撃つ姿で、その背景は、若き酒井抱一が学んだ浮世絵の手法で墨を基調にしたもの。
これは、絵師の方が、描いた作品なのだそう。そして裂地が作品をいっそう引き締めています。
いろいろな作品が展示されている会場。

ミモロは、一つ一つの作品をゆっくりと見てゆきます。
入口にあったのは、「鉄掛け軸」で、軸装が鉄でできていて、壁画と合わせ、空間を持たせることで立体的になっています。

「あ、長艸繍巧房とのコラボだ~」と、ミモロのことを可愛がってくださる長艸先生の作品に、足を止めます。


ここで注目は、表具のまわりの部分の中まわしで、柄継ぎというむずかしい技法が使われていること。「描き表具」の刺繍版を実現した作品。
「あ、これは、千利休さんじゃない?」

講談社モーニングとのコラボ作品で、「へうげもの」という漫画の1シーンのデータを染料で昇華転写。
「いろんな技術が使われているんだ~」と、作品を生み出す技術の新たな展開に驚きます。
加藤泉さんの作品も、実際に見ると、迫力を感じます。

先ほど、素晴らしい書のパフォーマンスを披露してくださった書家の万美さんの作品も。

「酔」という文字から、ワインを連想し、ブドウ模様の裂地を取り合わせた掛け軸。
「いろんなところ見ないと、表装をした人の思いがわからないね~」とジロジロ。
「大きな鯉…」とミモロがそばで拝見したのは、京唐紙を貼り込んだ木板に、レーザーカットで鯉を表現した作品。浮いているので、影もでき、それも作品の一部になっています。

会場では、伝統の表具の技を解説する映像を見ることができます。

全部で30点が展示されて、それぞれの作品の解説を見ながら鑑賞すると面白さもいっそう。

ぜひ、じっくり新たな表装の世界をお楽しみください。

「京都伝統産業ミュージアム」では、京都の伝統工芸の職人さんの実演も行われています。
この日は、「紋章工芸」というさまざまな紋を描く職人さんが作業を披露。

「よかったら、お名前書きますよ~」と言ってくださったので、「あの~ミモロってひらがなで書いてください」とお願いしました。

名前を書いてくださったのは、小さな団扇。「わ~これ、浴衣着る時に持つ!うれしい」と大喜びのミモロでした。

「どうもありがとうございます」とお礼を言って、団扇をパタパタさせながらミュージアムをあとにしたミモロです。
*「京都伝統産業ミュージアム」の詳しい情報はホームページで
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