ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロのサルめぐり。「八坂庚申堂」。2月8日は、「庚申まいり」の日。サルの形のコンニャク焚きも

2016-02-09 | 祭事・神事・風習

「今年は、申年だから、初庚申の日に、お参りに行こう~」と、ミモロが出かけたのは、東山の「八坂の塔」のそばにある「八坂庚申堂」です。
  
節分から初めての庚申の日。年に6回ある庚申日には、ここ「八坂庚申堂」では、護摩法要、ご祈祷、コンニャク焚きなどが行われます。

ここ「八坂庚申堂」は、日本最古の庚申堂のひとつで、創建は、1000年以上前だそう。ご本尊は、青面金剛という仏様で、飛鳥時代に渡来し、秦氏の守り本尊として信仰された仏様です。平安時代に、修験者の浄蔵貴所が、それまで貴族したお詣りできなかった青面金剛を、あらゆる人が拝めるようにと建立したのが、ここだとか。


庚申の日には、本堂では、その日3回、護摩法要が行われ、ミモロがお詣りに来たときは、読経の声が境内に響いていました。本堂は、江戸時代の再建で傍らに梅もほころびかけています。
 

庚申日は、体内にいる三尺の虫が、寝ている間に抜け出して、寿命をつかさどる天帝に、その人の悪い行動を告げ口し、悪いことをした人の寿命を縮めるのだそう。青面金剛は、その三尺の虫を食べてしまわれるので、人々は拝み、寿命を永らえることをお願いしたのだそう。そのため、昔は、この日は、徹夜で、お祈りしたり、寝ないで宴を催したりしたとか。

ミモロは、大丈夫?悪いことしてない?「うん、大丈夫だと思うよ~。悪いこと…う~食べ過ぎるくらいかな…」まぁ、ミモロは大丈夫そう。

「ここには、おサルさんがたくさんいるよ~」と、ミモロ。「庚申堂」という名の通り、境内のいたるところにサルの姿。
お堂に下がるのは、「くくり猿」。手足を縛られ動けない状態です。好き勝手に動き回る猿は、欲望を表し、それを抑える姿が、この「くくり猿」です。ミモロは、「お腹いっぱいでも、おいしそうなものがあると、つい食べてしまう食欲が収まりますように…」とお願いしました。

本堂の前のお線香をともす鉢を支えるのは、見ざる聞かざる言わざるの三猿です。
  
ミモロもいっしょに真似てみました。

「あ、ここにも三猿がある~」と本堂脇へ。手びねり、手書きの土でできたお守り。
  
それぞれに表情があって、どれもかわいいおサルのお守りです。

ミモロは、ウィンクしたサルの小さな土鈴を求めました。「これ、厄除けなんだって…」


「わ、赤パンツも売ってる…」申年には、赤いものを身に着けるといいのだそう。東京の巣鴨などでも人気の赤パンツ。
ミモロサイズはありません。

この日、境内には、しょうゆの香りが漂っています。「コンニャク焚き食べなくちゃ~」。無病息災が叶うもの。
「ひとつください~」
小さな1口サイズのコンニャクは、猿の形にくりぬかれたもの。コンニャクのお皿を持って、じっと黙るミモロ。
どうしたの?指さす先には
コンニャク焚きの由来などを書いた表示が…。あ、なるほど~頂いたコンニャクは、北を向いて、無言で食べれば無病息災に。
 
はい、あ~ん…
黙って口を開けてパクリ。食べ終わると、「美味しかった~これで無病息災…ありがたい、ありがたい」。


表の通りに出ると、東側に聳える「八坂の塔」。

行楽シーズンには、歩くのも大変なほど混雑する道も、スムーズに・・・・

「2月って、観光客が少なくて、静かだから好き~」と京都に暮らすミモロ。

この静かな季節が、京都住民には好きな人が多いのがわかります。

*「八坂庚申堂」の詳しい情報は、ホームページで




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