京都のお盆は、ご先祖様をおもてなしする行事がいろいろ。
「千本ゑんま堂」で3年ぶりに開催された「千本六斎会」による「京都の六斎念仏盂蘭盆奉納」もそのひとつ。
8月14日の夜19時に境内には、大勢の観客が集い、久しぶりの舞台をワクワクしながら見守りました。
「京都お六斎念仏」の起源は、平安時代に空也上人が始めた念仏踊りと言われますが、諸説あるとか…。
六斎念仏というのは、月のうち6日ある斎日に、京都市内各所で念仏を唱えたことからだそう。
京都には、六斎念仏を継承する団体が十数組あり、その全体が国から「重要無形民俗文化財」の指定を受けているのです。
それぞれの団体の形態を幾分異なり、宗教的な念仏踊を中心にする「念仏六斎」と、芸能を主体とする「芸能六斎」の2タイプに大きく分かれるそうです。
ここ「千本六斎会」は、人々が楽しむ歌舞伎や狂言、祭囃子などいろいろな芸能の特徴を取り入れ、見るものを魅了しています。
19時から始まった演目は、まず「発願念仏」から…
演者は、みんな手に小さなサイズの「豆太鼓」を持ち、それをバチで叩きます。
クルクルと豆太鼓を回し、太鼓の胴の部分なども叩いて、それはリズミカル…
演目は、太鼓のリズムが中心で、その打ち方の巧みさに目を奪われます。
「すごいね~子供から大人まで、みんな上手…」と驚くミモロ。
小学生のメンバーも多く、日ごろから磨いた技を披露…高校生になったら、一人前の演者として舞台を担う存在に成長するそう。
コミカルな動きに、観客から笑みがこぼれる「雀踊り」や「願人坊」…ミモロも思わず笑います。
最後の演目は、ミモロが楽しみしていた「獅子舞」です。
楽しそうに踊る獅子…
そこに突如現れた蜘蛛の精。なんと獅子は蜘蛛の糸で絡められてしまいます。
「獅子さん大丈夫かな?」と心配そうに舞台を見つめるミモロです。
巴太鼓の音で、息を吹き返した獅子。太鼓の音には、生き物を蘇生させるパワーがあることを示しています。
「なんか元気になって気がする~」というミモロ。おそらく多くの人たちが、「六斎念仏」の太鼓の音にパワーをもらったことでしょう。
みなさんお疲れさまでした~
さて、今回の久しぶりの「千本六斎会」の舞台。これを開催するには、大変なことも…
お世話役の方によると…
ともかくコロナ禍で、みんなで集まって練習ができず、子供たちは、演目を学ぶのが難しいことに。練習時間の大幅な削減…また、演者がコロナ陽性になって、急遽出演できないなど、例年では考えられない事態が次々に…。
「演目をするにも本当に人出が足りなくて…。今回、練習不足で思うようなできではありませんが、まずは開催できたことをありがたく思っています」と。
コロナ禍で、伝統芸能の継承に日本全国、大きな影響が出ていることは明らか。それを乗り越えて、次の時代に繋げることに意欲を見せるみなさんです。
舞台が終わって、ミモロは特別に太鼓を見せて頂きました。
小さなサイズの「豆太鼓」ですが、「う~結構重い…」
これを手首を使って巧に回転させて打つのには、かなり練習が必要だそう。
「手首が弱い子供たちは、少しずつ練習しないと、手首を痛めてしまいますから…」と。
「これ、見てください~」と赤い朱塗りの胴の「巴太鼓」には、菊の紋章が…。
そもそも踊念仏を始められた空也上人は、第60代醍醐天皇の皇子で、皇室ご出身。そんなことも太鼓に現れているのかも…。
今回は、残念ながら見られなかった、千本六斎の獅子舞の最大の見どころの「碁盤乗り」
「これを3段積み重ねて、その上でお獅子逆立ちしたりする曲芸がすごいんだよ~」と以前見て、驚いミモロです。
特別に乗せて頂きました。
来年は、コロナの影響も薄れ、以前のような舞台が拝見できるのを楽しみに…。
突然の豪雨になっても、観客は、濡れながらじっと舞台を見守りました。
京都の人たちが楽しみにしている夏の夜です。
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