春の京の町…。ミモロは、京都御所の東側を走る寺町通に出かけました。
「寺町通」は、平安時代、京の町の一番東側の通りだったそう。そう、鴨川の向こうは、まだ荒れ野や畑が続く土地。寺町の名は、秀吉が、京の町の都市計画を進めた折に、点在する寺をこの通り沿いに移転させたことによります。
「今ある本能寺も、その時、寺町にできたんだよね~」そう、信長が光秀に討たれ、焼失した寺は、この寺町に再建されました。
この通りにお店が登場するのは、江戸中期からで、それまではお寺がずらり。火事や災害で崩れたお寺が、移転した土地に、後に店が進出してきます。そんな一軒が、「近江屋」というお店。
そう、現在の「一保堂茶舗」の前身です。
昔ながらの風情を漂わすお店。明治から大正末期までは、この通りには路面電車が走っていました。小説家・梶井基次郎が「檸檬」に表現した町も、このあたりです。京都大学にも歩いて行ける(当時の人は、今より歩きますから・・・)寺町には、帝大生が闊歩する通り、書店や紙、筆などの老舗も多く、また骨董店やアンティークショップなども点在する、今も文化香る大人の散歩道です。
「こういう古い感じのお店、素敵~」とミモロ。以前にも一度、お邪魔したことがあります。店内は、昔の茶壺や木製の茶箱が、今も現役で活躍中。

今や、東京などでは見られなくなった茶葉の量り売りも健在です。
「お煎茶も種類が多くて、迷っちゃうね~」と、ガラスケースを覗くミモロ。
およそ300年前、享保2年(1717)に初代店主となる渡辺伊兵衛が近江から京に出て、ここに店を構えます。
「わ~再来年は、300周年なんだ~」とミモロ。
その後、弘化3年(1846)、江戸末期に、山階宮から、「茶、ひとつを保つように…」と、「一保堂」の屋号を賜ります。以来、今日まで、日本茶一筋…。現在は、販売だけでなく、日本の文化のひとつ「お茶」の普及などにも尽力し、店には、美味しいお茶が味わえる喫茶室、また家庭で上手にお茶が淹れられるようになる文化講座も開催しています。
「この古いお店の感じ…ホントにいいよね~」とミモロは、店の中を見回します。
この建物、実は、近年、全面的に建て替えをされたもので、古い風情はそのままに、耐震、耐火構造などがしっかり施されているのです。古い町並みを保存しながらも、災害に強い街づくりが求められる京都です。
「よかったらお茶どうぞ…」とお店の方に…。
「え?いいんですか~」と、もちろん遠慮なく…。店の一角にあるカウンターでいただくことに…
「いい香り…。ミモロがおうちでお茶いれると、なんかあんまり美味しくない気がする…どうしてかな?」と。
そういう人は、ぜひ、お茶のお教室で、美味しいお茶の淹れ方を学びましょう。「今度、参加しようかな?」
さて、今の時期、新春に京の人が頂くのが、「大福茶」です。
「だいふくちゃ?」とミモロ、いいえ「おおぶくちゃ」と読みます。これは、旧年中にたまった邪気を祓い、新年を祝う縁起物のお茶で、京都では、お正月によく出されるお茶。
「六波羅蜜寺」でも、「皇服茶」として接待されたお茶です。「みんなおんなじなの?」そう、考え方は同じ、でも、中身がいろいろ違うようです。一般的なのは、「昆布と梅干」が入った塩酸っぱい味のお茶。ここ「一保堂茶舗」は、玄米茶を用います。
1月15日まで販売する季節限定のお茶です。
また、「ミモロこれ大好き…」というのが、「いり番茶」です。
京都では、昔から庶民のお茶として、子供からお年寄りまで愛飲する番茶で、大きなヤカンに、その日の分を作っておくことが多いお茶です。
価格も、150gで432円という手ごろさ。
京都では、馴染みのお茶なのですが、「初めてお飲みになる方から、一番苦情が多いお茶なんです」と広報の方。
この「いり番茶」は、一般的なイメージのお茶とは違って、葉っぱは、開いたまま。パリパリした茶色の葉です。お味は、にが香ばしいもの…。「初めて飲まられる方から、たき火のようだとか、たばこ吸って作ったのか、など、お叱りを受けることが多いんです」と。
「え~そうなんだ~。ミモロは、お薬みたいな、にがい味のとこが好き…。さっぱりするよね~」と、愛飲するお茶なのです。
ミモロなどは、茶葉が大きく広がっているので、急須に入りきれないと、わざと、手で葉っぱを砕いて淹れています。いっそうにがみが出るのですが、「そこがたまらない…」と。脂っこい料理とも相性抜群。カフェインが少ないので、夜でも飲めるお茶です。
「まだ、おうちにいり番茶あるんだった~」といいながらお店を出るミモロ。なんだ、見ただけ…。

「家でお茶しよう~」と。お茶のお店に来ると、急に自分で美味しいお茶を入れたくなるミモロ。

お友達が持ってきてくれた「花びら餅」。お正月に味わう京菓子です。それを食べながら、美味しいお茶を…。

京都のお正月を満喫するミモロです。
*「一保堂茶舗」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ…

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ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより

「今ある本能寺も、その時、寺町にできたんだよね~」そう、信長が光秀に討たれ、焼失した寺は、この寺町に再建されました。
この通りにお店が登場するのは、江戸中期からで、それまではお寺がずらり。火事や災害で崩れたお寺が、移転した土地に、後に店が進出してきます。そんな一軒が、「近江屋」というお店。
そう、現在の「一保堂茶舗」の前身です。

昔ながらの風情を漂わすお店。明治から大正末期までは、この通りには路面電車が走っていました。小説家・梶井基次郎が「檸檬」に表現した町も、このあたりです。京都大学にも歩いて行ける(当時の人は、今より歩きますから・・・)寺町には、帝大生が闊歩する通り、書店や紙、筆などの老舗も多く、また骨董店やアンティークショップなども点在する、今も文化香る大人の散歩道です。
「こういう古い感じのお店、素敵~」とミモロ。以前にも一度、お邪魔したことがあります。店内は、昔の茶壺や木製の茶箱が、今も現役で活躍中。


今や、東京などでは見られなくなった茶葉の量り売りも健在です。

およそ300年前、享保2年(1717)に初代店主となる渡辺伊兵衛が近江から京に出て、ここに店を構えます。
「わ~再来年は、300周年なんだ~」とミモロ。
その後、弘化3年(1846)、江戸末期に、山階宮から、「茶、ひとつを保つように…」と、「一保堂」の屋号を賜ります。以来、今日まで、日本茶一筋…。現在は、販売だけでなく、日本の文化のひとつ「お茶」の普及などにも尽力し、店には、美味しいお茶が味わえる喫茶室、また家庭で上手にお茶が淹れられるようになる文化講座も開催しています。

この建物、実は、近年、全面的に建て替えをされたもので、古い風情はそのままに、耐震、耐火構造などがしっかり施されているのです。古い町並みを保存しながらも、災害に強い街づくりが求められる京都です。
「よかったらお茶どうぞ…」とお店の方に…。


そういう人は、ぜひ、お茶のお教室で、美味しいお茶の淹れ方を学びましょう。「今度、参加しようかな?」
さて、今の時期、新春に京の人が頂くのが、「大福茶」です。
「だいふくちゃ?」とミモロ、いいえ「おおぶくちゃ」と読みます。これは、旧年中にたまった邪気を祓い、新年を祝う縁起物のお茶で、京都では、お正月によく出されるお茶。
「六波羅蜜寺」でも、「皇服茶」として接待されたお茶です。「みんなおんなじなの?」そう、考え方は同じ、でも、中身がいろいろ違うようです。一般的なのは、「昆布と梅干」が入った塩酸っぱい味のお茶。ここ「一保堂茶舗」は、玄米茶を用います。

また、「ミモロこれ大好き…」というのが、「いり番茶」です。

価格も、150gで432円という手ごろさ。
京都では、馴染みのお茶なのですが、「初めてお飲みになる方から、一番苦情が多いお茶なんです」と広報の方。
この「いり番茶」は、一般的なイメージのお茶とは違って、葉っぱは、開いたまま。パリパリした茶色の葉です。お味は、にが香ばしいもの…。「初めて飲まられる方から、たき火のようだとか、たばこ吸って作ったのか、など、お叱りを受けることが多いんです」と。
「え~そうなんだ~。ミモロは、お薬みたいな、にがい味のとこが好き…。さっぱりするよね~」と、愛飲するお茶なのです。
ミモロなどは、茶葉が大きく広がっているので、急須に入りきれないと、わざと、手で葉っぱを砕いて淹れています。いっそうにがみが出るのですが、「そこがたまらない…」と。脂っこい料理とも相性抜群。カフェインが少ないので、夜でも飲めるお茶です。
「まだ、おうちにいり番茶あるんだった~」といいながらお店を出るミモロ。なんだ、見ただけ…。

「家でお茶しよう~」と。お茶のお店に来ると、急に自分で美味しいお茶を入れたくなるミモロ。

お友達が持ってきてくれた「花びら餅」。お正月に味わう京菓子です。それを食べながら、美味しいお茶を…。

京都のお正月を満喫するミモロです。
*「一保堂茶舗」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ…

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