ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの工房見学。「京都デニム」。友禅染の技法を使った個性的なデニムバッグづくり。

2022-06-15 | ものづくり

「これ、デニム素材を使ったバッグに、友禅染の技法で描いたクマさんだって~」

このバッグを作っているのは、京都駅の近くにある「京都デニム」です。

「ミモロちゃん、新しく入った友禅染の職人さんがいるんですよ~遊びに来てください~」と、ある日、このお店の宮本さんからメールを頂き、さっそく訪ねたミモロです。

「やっぱり、ミモロちゃん、ジーンズで来てくれたんだ~」「はい、一応TPOに合わせて、ファッション選んでます」と鼻を膨らませるミモロです。

「前に来た時、いろいろな模様が描かれたジーンズが並んでた~」と、思い出しながらお店へ。


「あれ?何してるの?」と通りから中を見ると、そこでは若い女性のスタッフの方が、何やら作業をしています。


通りに面した場所で、友禅染の染色をなさっているよう。


ミモロが中を覗いていると、同じように興味を抱いた人が立ち止まり、作業を見てゆきます。

藍色のデニム素材を型などで模様の部分の色を抜く、抜染が行われ、水洗いした後、白く色が抜けた模様部分に新たに手描きで色を加えます。
「これって、友禅染で使われる技術なんだって~」とミモロ。


店内には、いろいろな種類のバッグが並んでいます。

「あれ?ジーンズないの?」とキョロキョロ。
「はい、以前は、ジーンズなどのアパレルを扱っていましたが、今年、店を構えて15周年を迎え、より多くの人に手描き友禅の技を楽しんでほしいと思い、バッグや雑貨をメインに扱うようにしたんです」と宮本さん。

確かに、パターンやサイズなどの種類が多くなるアパレルに比べ、バッグなどは、持つ人のサイズを気にせず選ぶことができます。

多くのファンをもつデニム素材。そこに、京都の技である友禅染を施したバッグは、デニムファンだけでなく、幅広い年齢層に人気だそう。

「洋装だけじゃなくて、和装にも持てるバッグも評判なんですよ~」と。

バッグの種類もいろいろあり、そこに自分好みのパターンを選び、好みの色に仕上げてもらうことができます。

抜染し、白くなったパターン。同じパターンでも、違う色で染めると、全く別の印象に…。


店にあるデザインのパターンだけでなく、例えば、家紋や好みのデザインを染めることもできるそう。


日本らしいデザインのものだけでなく、もっと自由な発想の模様を…ということで、新たに手描き友禅の職人さんとして働くことになったのは、大学で染色を学んだ女性スタッフさん。

女性の視点での商品開発や染色表現に取り組まれています。

「これ、私が染めたんです」と見せてくれたバッグ。

「わ~かわいいね~持ちやすそうだし~」と興味津々のミモロ。

女性好みの愛らしいデザインや男女問わず楽しめるものなど、新しい感覚のデザインが好評だとか。

「ジーンズなどのアパレルは、ご自分のためにお買い求めになる方がほとんどでしたが、今は、贈り物に…という方も多いんですよ」と宮本さん。

京都旅の思い出に…と、求められ、日常使いをなさって、それを見るたびに京都を思い出すという方も。

「うん、わかる~あんまり和風のデザインじゃないところがいいよね~でも、しっかり京都の伝統の技を使ってる…」とミモロ。「京都っていうと、全部和風じゃないんだよね~。モダンなデザインの伝統工芸の品も増えているし~」と、さらに…。

「これ、デニクマちゃんの模様です」お店のマスコットのデニム製のクマの模様。

「なんか似てる…」と、いつもクマに間違えられてるのに…。デニムのハギレでできたぬいぐるみです。

バッグ以外にもがま口などの小物雑貨もあります。

「これは、お守り入れなんだけど…。他にカード入れたりするのに便利なんですよ」と。
交通系のICカードを入れて、そのまま改札にタッチしたり…。

「ホテルのカードキーを入れておくのもおすすめなんです。よくどこに入れたか行方不明になりやすいから…」と宮本さん。「そうだね~バッグの中でどこかに挟まったりして、よくママ探してる…」と、余計なこともいうミモロでした。

今は、ジーンズなどアパレルは、お店では販売していませんが、ご自分のジーンズなどを持参し、模様をつけてもらうことは、今も可能です。
ジーンズの場合は、15000円~。
店に並ぶバッグに、自分好みの模様を描く場合は、8000円~。

「だれも持っていない、自分だけのバッグになるんだよね~。今度、ミモロのも作ってもらおうかな?じゃ、またね~」

「はい、またね~」と、いつものように手を振ってお別れするミモロでした。

*「京都デニム」の詳しい情報はホームページで

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