京都のオープンファクトリーで、ミモロは和蠟燭の専門店「中村ローソク」の工房にお邪魔しました。
ここでは、櫨や米ぬか、パームヤシなど植物油を原料に、木の枠に入れて作る「型流し」という方法で作られています。
工房では、小さなサイズの蝋燭づくりを見せて頂きました。
桜の木でできた木型に、竹串をさした灯芯をセットして、そこに蝋を流します。
タイミングを見て、竹串を抜き、上部が固まったら、そこを庖丁で切り取ります。
「わ~なんか小さなたこ焼きみたい…」と、色が似ていることから連想するミモロです。
そして、灯芯がつぶれないように、ひとつひとつ穴を確認。
「そこの部分で蝋燭立てに立てられるようになるんだ~」とミモロ。
そのまま蝋燭の大きさによって、適度な時間で冷やします。
「はい、固まりましたね」と、蝋燭を型から外します。
形をさらに整えて、生地蝋燭という和蝋燭の内側が完成です。
「わ~完成?!」と出来立ての生地蝋燭を見せてもらうミモロ。
この作業を見せてくださった職人さんと記念撮影。
でも、生地蠟燭は、まだ完成ではありません。
白色の蝋燭には、よく練って白くなった上掛け蝋を、また別の串にさした生地蝋燭に手でぬる仕上げの作業が待っています。
4代目店主の田口さんがなさっている作業は、赤い蝋燭作りです。
朱色の顔料を溶かした蝋を、柄杓を使って、蝋燭一本ずつに丁寧に流します。
朱色に染まった蝋燭…触らせていただくと、「あれ?もう蝋が固まってる~手につかない…」とビックリするミモロ。
「あの~櫨の蝋で手が荒れることないんですか?」と聞くミモロ。
「いいえ、ほら見てください…」と田口さんが手をミモロの前に…「あれ~すごくスベスベしてる~」と、ここでもビックリ。
そう、櫨蝋は、なんと上質のハンドクリームになるのです。
なんでも、櫨蝋は、昔からお相撲さんの鬢付け油、舞妓さんの化粧下地、ポマードなどにも使われているのだそう。
お店には、櫨蝋入りのハンドクリームもあります。
「これ、ぬると、毛並みピカピカになるかも…」と、そのサンプルを頂いたミモロです。
「みなさん、和蠟燭と洋ローソクの違い知ってますか?」と田口さん。
洋ローソクは、原料がパラフィン、芯は糸が使われ、機械による大量生産で作られます。炎は、小さく、青く、消えやすいもの。一方和蠟燭は、植物性の蝋で、芯は、和紙とイグサの髄で太いもの。もちろん1本ずつ手作り。炎は、大きく消えにくいのだそう。
「ということは、バースデーケーキのローソクを和蝋燭にしたら、吹き消すの大変なんだ~」とミモロ。
まぁ、そういうことはないと思うけど…
「あ、和蠟燭は、仏壇などでも、手で払ったり、息で吹き消すことはしないでください!炎の一番下を蝋燭を少し残して芯を切るか、菜種油やサラダオイルで、芯の先を油につけると消えますよ」と。
「え~油で消えるの?」と、またまた驚くミモロ。「はい、植物性の油でね」と。絶対動物性の油はダメ!
「また和蝋燭は、油煙が少なく、仏壇やお部屋が汚れにくいんです。煤は植物の油煙ですから、水拭きで落とすことができるんですよ」と田口さん。
「なんか、和蠟燭って凄い!」と感激するミモロでした。
「ところで、和蠟燭って、真っすぐなのと、幾分上が大きくなってるのがありますけど、その違いあるんですか?」との質問が…。
「はい、棒型と碇型ですね。本来は上が大きい碇型は、主に浄土宗と浄土真宗で使われるものなんです」と。でも、今は、あまりそのことを知らない人も多いよう。しかも洋ローソクに比べ、価格が高い和蠟燭。なかなか大きな和蠟燭を使っている寺院は、京都でも多くありません。
「でも、お家では、和蠟燭の灯りがいいね~」とミモロ。「そう、和蝋燭は、芯の中が空洞ですから、神秘的な炎の揺らぎがあり、心安らぐ感じになりますよ」と。
「そうなんだ~ミモロも何本か和蠟燭持ってるけど、もったいなくて使えなかった…でも、今度、部屋の照明消して、和蝋燭の炎を向き合ってみます」とミモロ。
お店には、素敵な絵が描かれた和蝋燭がいろいろ。
「さぁ、次は、ミモロちゃんにも蝋燭に素敵な絵を描いてもらいましょうね」とお店の方。
工房見学の後は、場所を変えて、和蠟燭絵付け体験が待っているのです。
「じゃ、絵付け体験してきます~またね~」と言って、工房を後にするミモロでした。
*「中村ローソク」の詳しい情報はホームページで
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