京都木屋町は、高瀬川に沿った通り。その周辺は、幕末には、土佐藩邸や長州藩邸などもあり、歴史の舞台になった場所。
四条通を南に下がった一角に、その当時の面影を今にとどめる建物があります。
「ここだ~」
「ホント、なんか時代劇に出てきそうな建物・・・」
ここは、鶏料理の専門店「鳥彌三(とりやさ)」です。
「ちょっと敷居が高そうだけど…入ってみよう…」とミモロは、中へ進みます。
石畳の玄関・・・黒光りした柱など、まさに江戸時代を思わせる造り。
「どうぞ、お上がりください…」
ミモロは、玄関で下駄を脱いで2階へと案内されました。
「この階段上がるんだって…」目の前には、艶のある古い階段が…「結構急な階段・・・」ミモロは足を滑らさないように注意しながら上に…
「昔の階段って、どこも急だよね~ヨイショ・・・」
「きっとこの階段、坂本龍馬も上がったんだよね・・・」
まるで幕末の志士たちが勢いよく上がる足音が聞こえてきそうな階段です。
さて、この「鳥彌三」は、天明8年(1788)に創業した老舗。現在その建物は、京都市の登録有形文化財に指定されています。
「お店全体が、文化財なんだよね~」
もちろんいろいろな 部分の修繕はされていますが、ほとんどが昔のまま。
「文化財として保護されている建物は多いけど…その当時の商売を今も続けているところって少ないんだよね」とミモロ。
そう、京都には、歴史ある町家が有形文化財に指定され、その佇まいの保護を行っていますが、その多くは、観光客に公開される場所や文化イベントなどが行われる場所になっているのです。
「ここは、鶏料理の専門店だから、昔のままの雰囲気の中で、当時の人たちが食べていたものをいただけるだ~感激!」
ミモロは、部屋に入る前に、まずは店の中を見学させていただくことに・・・
「ここお座敷・・・?ごめんください・・・」
照明に控えめ・・・今の多くのお店のような明るさはありません。「でも、昔は行灯だったんでしょ…明るすぎると雰囲気壊しちゃうよね・・・」と思うミモロです。
高瀬川に面した部屋には、格子が…
「ここから、下を歩く人見たのかな?」
また、建物は、いくつかの棟をつないだ形になっていて、その間に坪庭なども…
「向かい側のお座敷にだれが来てるかわかるね~」
階段も何本かあり、料理を運んだり、また客同士が会わないようになっています。
鴨川にも面したお部屋もあります。
「9月31日までは、川床もやっていますので、お外でもいただけますよ。、もちろん雨が降ることも考慮して、中にもお席を確保してあります」とお店の方。
昔より気温が高い京都の夏。高い建物も多くなり、鴨川沿いも決して涼しくありません。
「昔は、川風を楽しみに、みんな涼みに来たんだって…」
そう、でも今は、エアコンからの熱せられた風が川に向かって出るために、あんまり涼しく無い感じ…。
なので、舞妓さんたちは、室内でお食事するのを好むとか・・・。
「わ~このお部屋なら、川も見えるし、エアコンも効いて快適かも…」とミモロ。
「さぁ、そろそろお部屋へ…お料理の準備できましたので…」
「は~い。今行きま~す」と、ミモロは、このお店の名物の「水炊き」を頂きにお部屋へと向かいました。
*「鳥彌三」京都市下京区西石垣通四条下ル斎藤町136 075-351-0555 11:30~20;30LO 不定休 ひとり1万3000円~
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