今年の山鉾巡行は、以前、ミモロが伺った、河原町通に面した和装小物の専門店「きねや」さんの2階で。
「わー2階から見るの初めてー」と、大喜びのミモロです。
河原町通は、舗道に屋根が続きます。ミモロは、その屋根にのって見物です。
「わー乗ってる人と目が合っちゃう…」2階からだと、ちょうど囃子方が座る位置と同じくらいの高さになります。
長刀鉾に続いて登場したのは、2年連続で1番クジを引いたおめでたい「郭巨山(かっきょやま)」。なんと37年ぶりの快挙だそうで、ここのちまきは、くじ運がいいと、宝くじファンに大人気にでした。
さて、次々にミモロの前に現れる山鉾をピックアップしてご紹介。
旧約聖書の一場面を織り込んだベルギー製の緞通を飾る函谷鉾(かんこぼこ)。平安時代の修験者をご神体とする「山伏山」。かまりきが時々動く「蟷螂山(とうろうやま)。
「鶏鉾」に「油天神山」、「月鉾」が続きます。
前を通るたびに、手を振るミモロ。でも、だれも手を振ってくれません。「ミモロ小さいから、あっちから見えないのかな?」と。
「そろそろお昼にしましょう」と、今回、お世話になっている「きねや」さんの店主の松下さんご夫妻。
「え?お昼…」その言葉に、見物していた場所から、飛び降りてテーブルへ。「はい、ミモロちゃんの分…」
「なんだろ?」と、もう関心は、お弁当に。「わーちらし鮨…美味しそう…」河原町通の向かい側にある「ひさご寿し」のもの。「山鉾巡行を眺めながら、お寿司が食べられるなんて、最高!」。なんて贅沢な見物でしょう。
お弁当に夢中のミモロ。「あ、また鉾が来た…」
「菊水鉾」「放下鉾」が通ると、お弁当を中断して見物。
「あ、手振ってくれたー」屋根の上の人が、ミモロに気づいて手を振ってくれたのは、「岩戸山」。「キャーうれしい!」と、いっそう手を振るミモロです。
今回、一緒に見物したお友達。山鉾巡行は、初めてだそう。
「あ、『船鉾』だー。ということは、ここで先祭グループは終わりだねー」
2階で見ると、まさに船に乗っている感じがいっそう伝わってきます。
後祭の最初は「橋弁慶山」。
「あ、笠原親方…」ミモロを案内してくださった「北観音山」の親方の姿が。「あれー?松に鳩が止まってるー」確かに何か止まっています。気付かなかったー今まで…
「南観音山」「八幡山」「鯉山」と続き、最後に現れたのは、「大船鉾」。今年はまだ唐櫃だけの巡行です。来年は、150年ぶりに船体が登場する予定です。
さて、次々に現れた山鉾。全部で33基。今年は、もしかしたら33基が一堂に見られるのは、最後かも…。というのは、来年から、山鉾巡行の本来の姿である、17日の先祭、24日の後祭のそれぞれで山鉾巡行を行う方向で進んでいるからです。そうなると、先祭には、23基、後祭には、10基の巡行になります。山鉾が進むコースも異なることに。
もともと別々に巡行していたのを、一緒に合同で行うようになったのは、昭和41年から。山鉾巡行は、神輿の巡行コースを清めるためのもの。つまり、後祭では、山鉾でのお清めがされてないことになるのです。やはりそれは、神事としていかがなものか…という意見が以前から持ちあがっていて、やはり本来の祭りの姿にもどそうと…。
実は、来年から「大船鉾」の船体が巡行に復活し、今年のように17日に山鉾巡行をすると、新町通には、北から「八幡山」「北観音山」「南観音山」「放下鉾」、四条通を越えて「大船鉾」「「船鉾」「岩戸山」が並ぶことになります。
出発は、あまり問題がないのですが、問題は、帰り。御池通を通過した山鉾は、新町通を通って、それぞれの町会所へと戻ります。先祭のグループの「岩戸山」「船鉾」は、巡行の順番に従って、そのまま戻り、すぐさま解体作業に入れます。ところが先祭グループの「放下鉾」は、「大船鉾」が通過するまで、御池通か四条通で待たなくてはなりません。また後祭グループでも先行する「北観音山」「南観音山」も、御池通で待機状態になります。
そんな事情もあって、来年から17日と24日に山鉾巡行が分かれる方向で、話が進んでいるそうです。
さて、すべての山鉾を見物し、お弁当もしっかり食べたミモロ。いよいよみんなとお別れです。
「またねー」祭りの後って、いつでもちょっと淋しいもの。名残惜しいミモロです。
「きねや」さん、大変お世話になりました。どうもありがとうございました。
河原町通に出ると、山鉾巡行のために、方向を変えられていた信号機が、元の状態に戻す作業が急ピッチですすんでいました。
「さぁ帰ってお昼寝しよう…だって、夕方、お神輿見に行くんだもの…」。この日、夕方18時から、八坂神社の3基の神輿が、町の御旅所へ移動する神幸祭が行われます。それに備え、体力をキープするミモロでした。
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ブログを見たら、金魚をクリックしてね。ミモロより
いろいろな山鉾があるんだね~それぞれが個性的な特徴があって凄い。でもただ見ていても気づかないかも・・・思わぬところに人が乗っていてビックリ!
ミモロちゃんの お寿司を食べながらの渾身の取材、とても良かったです!
あと、一踏ん張り、頑張ってや!
鵲だそうです。一般資料では尾長鳥といわれています。
山を引き起こす前に取り付けるのではなく、
山が立った後、誰かがあそこまで登って取り付けるそうですよ。
G-Watcherさん、ありがとうございました。
今回、2階から見物して、はじめて、
鳥がいることを知りました。
鳩じゃなかったんだー。
来年は、取り付けるとこ、見たいですねー。
鳥は人知れず飛んできて真松に止まるそうですよ。
北観音は、鳩でよかったんだー。
松に鳥がいるの、なんかカワイイ。
昔の人も、いろいろ考えるねー。
きっとほかにも、いろいろ面白い工夫が
あるに違いない・・・。次回は、
それを探ってみよう・・・。