ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

祇園祭の山鉾巡行。33基の山鉾が次々に目の前に。お寿司を頂きながらの2階からの見物。

2013-07-20 | 祭事・神事・風習

今年の山鉾巡行は、以前、ミモロが伺った、河原町通に面した和装小物の専門店「きねや」さんの2階で。
「わー2階から見るの初めてー」と、大喜びのミモロです。
河原町通は、舗道に屋根が続きます。ミモロは、その屋根にのって見物です。
「わー乗ってる人と目が合っちゃう…」2階からだと、ちょうど囃子方が座る位置と同じくらいの高さになります。

長刀鉾に続いて登場したのは、2年連続で1番クジを引いたおめでたい「郭巨山(かっきょやま)」。なんと37年ぶりの快挙だそうで、ここのちまきは、くじ運がいいと、宝くじファンに大人気にでした。

さて、次々にミモロの前に現れる山鉾をピックアップしてご紹介。

旧約聖書の一場面を織り込んだベルギー製の緞通を飾る函谷鉾(かんこぼこ)。平安時代の修験者をご神体とする「山伏山」。かまりきが時々動く「蟷螂山(とうろうやま)。
「鶏鉾」に「油天神山」、「月鉾」が続きます。
前を通るたびに、手を振るミモロ。でも、だれも手を振ってくれません。「ミモロ小さいから、あっちから見えないのかな?」と。

「そろそろお昼にしましょう」と、今回、お世話になっている「きねや」さんの店主の松下さんご夫妻
「え?お昼…」その言葉に、見物していた場所から、飛び降りてテーブルへ。「はい、ミモロちゃんの分…」
「なんだろ?」と、もう関心は、お弁当に。「わーちらし鮨…美味しそう…」河原町通の向かい側にある「ひさご寿し」のもの。「山鉾巡行を眺めながら、お寿司が食べられるなんて、最高!」。なんて贅沢な見物でしょう。

お弁当に夢中のミモロ。「あ、また鉾が来た…」
「菊水鉾」「放下鉾」が通ると、お弁当を中断して見物。
「あ、手振ってくれたー」屋根の上の人が、ミモロに気づいて手を振ってくれたのは、「岩戸山」。「キャーうれしい!」と、いっそう手を振るミモロです。

今回、一緒に見物したお友達。山鉾巡行は、初めてだそう。

「あ、『船鉾』だー。ということは、ここで先祭グループは終わりだねー」
2階で見ると、まさに船に乗っている感じがいっそう伝わってきます。

後祭の最初は「橋弁慶山」。
「あ、笠原親方…」ミモロを案内してくださった「北観音山」の親方の姿が。「あれー?松に鳩が止まってるー」確かに何か止まっています。気付かなかったー今まで…


「南観音山」「八幡山」「鯉山」と続き、最後に現れたのは、「大船鉾」。今年はまだ唐櫃だけの巡行です。来年は、150年ぶりに船体が登場する予定です。

 
さて、次々に現れた山鉾。全部で33基。今年は、もしかしたら33基が一堂に見られるのは、最後かも…。というのは、来年から、山鉾巡行の本来の姿である、17日の先祭、24日の後祭のそれぞれで山鉾巡行を行う方向で進んでいるからです。そうなると、先祭には、23基、後祭には、10基の巡行になります。山鉾が進むコースも異なることに。

もともと別々に巡行していたのを、一緒に合同で行うようになったのは、昭和41年から。山鉾巡行は、神輿の巡行コースを清めるためのもの。つまり、後祭では、山鉾でのお清めがされてないことになるのです。やはりそれは、神事としていかがなものか…という意見が以前から持ちあがっていて、やはり本来の祭りの姿にもどそうと…。

実は、来年から「大船鉾」の船体が巡行に復活し、今年のように17日に山鉾巡行をすると、新町通には、北から「八幡山」「北観音山」「南観音山」「放下鉾」、四条通を越えて「大船鉾」「「船鉾」「岩戸山」が並ぶことになります。
出発は、あまり問題がないのですが、問題は、帰り。御池通を通過した山鉾は、新町通を通って、それぞれの町会所へと戻ります。先祭のグループの「岩戸山」「船鉾」は、巡行の順番に従って、そのまま戻り、すぐさま解体作業に入れます。ところが先祭グループの「放下鉾」は、「大船鉾」が通過するまで、御池通か四条通で待たなくてはなりません。また後祭グループでも先行する「北観音山」「南観音山」も、御池通で待機状態になります。

そんな事情もあって、来年から17日と24日に山鉾巡行が分かれる方向で、話が進んでいるそうです。


さて、すべての山鉾を見物し、お弁当もしっかり食べたミモロ。いよいよみんなとお別れです。
「またねー」祭りの後って、いつでもちょっと淋しいもの。名残惜しいミモロです。
「きねや」さん、大変お世話になりました。どうもありがとうございました。

河原町通に出ると、山鉾巡行のために、方向を変えられていた信号機が、元の状態に戻す作業が急ピッチですすんでいました。


「さぁ帰ってお昼寝しよう…だって、夕方、お神輿見に行くんだもの…」。この日、夕方18時から、八坂神社の3基の神輿が、町の御旅所へ移動する神幸祭が行われます。それに備え、体力をキープするミモロでした。


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7 コメント

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渾身の取材 (がちゃぴー)
2013-07-20 12:25:22
山鉾巡行をこんなにじっくり見ることができたのは初めてです。それも解説入りで!
いろいろな山鉾があるんだね~それぞれが個性的な特徴があって凄い。でもただ見ていても気づかないかも・・・思わぬところに人が乗っていてビックリ!
ミモロちゃんの お寿司を食べながらの渾身の取材、とても良かったです!
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Unknown (竹口のおばちゃん)
2013-07-20 13:51:18
私もこんなにじっくり、山鉾巡行を見たのは初めて!   ミモロちゃんの知識欲の大きさにもビックリ!  しっかり、お勉強してからの祇園祭体験なのね。   大きいのは食欲だけじゃないのね。    祇園祭も後半戦やねぇ。
あと、一踏ん張り、頑張ってや!
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祇園祭のひみつ (G-Watcher)
2013-07-21 00:21:00
南観音山の真松にも鳥がいますよ。
鵲だそうです。一般資料では尾長鳥といわれています。
山を引き起こす前に取り付けるのではなく、
山が立った後、誰かがあそこまで登って取り付けるそうですよ。
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知りませんでした・・・ (mimoro)
2013-07-21 05:43:40
祇園祭は、知れば知るほど・・・・
G-Watcherさん、ありがとうございました。
今回、2階から見物して、はじめて、
鳥がいることを知りました。
鳩じゃなかったんだー。
来年は、取り付けるとこ、見たいですねー。
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祇園祭のひみつ (G-Watcher)
2013-07-21 17:52:09
北観音山は鳩だよ。
鳥は人知れず飛んできて真松に止まるそうですよ。
返信する
あ、鳩なんだやっぱりー (mimoro)
2013-07-22 00:48:47
ちらっとした見えなかったんで・・・
北観音は、鳩でよかったんだー。
松に鳥がいるの、なんかカワイイ。
昔の人も、いろいろ考えるねー。
きっとほかにも、いろいろ面白い工夫が
あるに違いない・・・。次回は、
それを探ってみよう・・・。
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有難うございました♪ (maho)
2013-07-26 23:52:16
ミモロちゃん、こんにちは!17日にご一緒したmahoです。はじめて見る山鉾巡行をミモロちゃんと一緒に、色々なお話を聞きながら、見ることができてとても楽しかったです。仲良くしてくれて有難う。ミモロちゃんとさようならした後、とっても寂しかったの。でも、こうしてミモロちゃんのお出かけの様子を見ることができるって分かって嬉しいです。時々ママに頼んで、また見せていただきに来るね。ミモロちゃんも元気でね。京都の、日本の素敵なところを、いっぱい教えてね!
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