10月26日の朝4時半。京都の北、岩倉の「岩座神社」の火祭りは、次の神輿渡御へと移ります。今年は、剣鉾の差し上げが…
各町内にある剣鉾…それを高く差し上げるには、熟練した技術が必要。今回、初めて朝祭り(3時から7時頃)で、そのお役目を担うのは、地元の方と共に「粟田神社」で剣鉾を差し上げる皆さんです。
剣鉾は、神輿渡御の前を進み、町を浄めます。それは、「祇園祭」の山鉾の前身とも言われるもの。ミモロは、そこについている鈴の音が大好きで、よく練習を見に行ったり…。
大きな松明を灯し、厄を祓う「岩座神社」の火祭。その炎が、そろそろ松明を焼き尽くす頃…神輿渡御の準備が始まりました。
地元の方々が30人ほど担ぎ手となり、そのお役目の無事を祈願するお祓いが…
そして、拝殿の3基の神輿の1基に担ぐための長柄が設置されます。
京都の神輿は、黄色の飾り金具が多い豪華な姿。いよいよ神社を出発する準備が整ったよう…
大きな神輿が動く前に、子供神輿が神社を出発しました。
「こんな夜中まで小学生が起きてるの大変だね~きっと眠いよ~」と、ミモロも少し眠くなってきたよう…。子供たちは、元気に神輿について歩き始めました。頑張って!
一方、剣鉾の差し手の皆さんも出発の準備を整えます。
「この地域では、差し手が剣鉾を運ばず、町内の方が担いで移動するんです。差し上げをする場所についたら、そこで私たちの出番です」と。すでに剣鉾に関わって、20年を超すベテランを中心に3人一組で差し上げます。顔なじみのミモロもいっしょに記念撮影。
ここでは、「粟田神社」の剣鉾のように練習をする機会がないので、ぶっつけ本番。それに対応して鈴を鳴らすのは、とても技術がいるのです。「今回、朝祭りの差し上げは、初めて…」とのこと。「昼祭りの剣鉾とは、また別のものなんですよ」と。
「へぇ~いろんな剣鉾が岩倉にもあるんだ~」とミモロ。各町内がもっていて、数年前から、地元の方が練習して差し上げが復活したそう。でも、まだその人数は限られています。
「あ、もう大松明、燃えちゃって、火が弱くなってきた~」
大きな松明もすっかり炎に包まれて、その姿がわからなくなっています。
やがて炎は消えて、そこには、まだ残り火がある地面に、さらに水が掛けられて、水蒸気が…
すると…周りにいた人たちが、筵(むしろ)と竹の束を持ってきました。「何するのかな?」とミモロは、興味津々。
3人の人が、筵の上に竹の束を押し付け、別の人が、筵に付いた縄を曳きます。
地面に押し付けられた筵で、残り火を消しているのです。
そのやり方は、東と西で幾分異なりますが、「すごい!昔からの知恵だね~」とミモロは感心しきり。
作業の後、地面は、平らになり、完全に消火され、元通りの境内に戻りました。
さぁ、剣鉾が神社を出発する時間です。
石段を下り、「実相院」の前の広いスペースで、最初の差し上げが行われました。
リ~ン、リ~ンと響く鈴の音…夜が明けようとする氏子町に、まるで日の出を告げるよう…
御旅所に向けて、次々に剣鉾が出発します。
その直後、石段を神輿が下ってきました。
「頑張って~台車まで~もう少し~」と応援するミモロ。石段下には、渡御のために神輿を乗せる台車が待っています。
「あ、台車にのせられたみたい~」と神輿を見守ります。でも、その台車は、神輿を全部支えるものではなく、あくまで補助的なもの。そのため、担ぎ手は、神輿から離れないようにしながら、進みます。
「ワッショイ ワッショイ」という掛け声が聞こえ…「あれ?ここホイット~ホイット~じゃないんだ~」とミモロ。
担ぐ足並みもリズムも異なります。
「岩座神社」の神輿の担ぎ手は地元の人が中心…参加する多くの若手の人は、あまり神輿を担ぐ経験がないようで、1年ぶりに心と足並みを先輩に従って揃えます。
広場で、少し練習した後、神輿は、朝が白々と明け始めた氏子町を御旅所に向かいます。
ミモロ、御旅所まで着いてゆく?う?返事がありません。
「眠くなっちゃった~ムニャムニャ…」もう立っていられないほど、眠気に襲われたミモロ。
「岩座神社」の祭り見物は、ここまで…。車に戻り、神輿に別れを告げて、家へと戻ることに…。
帰宅したときは、朝の6時になっていました。おやすみなさい…
*「岩座神社」京都市左京区岩倉上蔵町302 岩倉実相院そば
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