「また、来ちゃった~」と、冬のある夜、ミモロは、東京から来たお友達といっしょに、元田中のお好み焼き「くいしんぼ」に行きました。
「ひとりでは、食べきれないほどのボリュームだから、お友達が来た時にいっしょに…」と、この日を待っていたミモロです。
百万遍エリアは、京都大学や京都芸術大など、多くの学生が暮らす学生街です。食欲旺盛な学生たちの胃袋を満たすために、いろいろな飲食店が集まり、手ごろな値段でボリュームたっぷりに頂けるさまざまな料理が楽しめるエリアなのです。
元田中の交差点から、西に…スーパーマーケットの「生鮮館」の向かい側の三角のお店が、お好み焼き「くいしんぼ」です。
以前は、昼間の営業もあったのですが、最近は、夜のみの営業。夕暮れ時から店先に提灯の灯りが…。
「ここ思ったより中広いんだよ~」とミモロ。初めて訪れた時、外観のサイズより、内部がグッと広いことを知ってビックリ。
「三角形の土地にあるからね~」
「はい、いらっしゃい~」と、ご店主。長らく、ここで営業し、多くの学生たちの胃袋満たす料理を提供してきたのです。
絵画などにも関心があるご店主…店には、いろいろな絵も飾られています。
「はい、お好きなお席にどうぞ~」と
ミモロは、鉄板のあるテーブル席にお友達といっしょに…
「なににしようかな?」とミモロは、お品書きを見上げます。
どれも手ごろなお値段…お財布に優しいごちそうです。
「え~と…お好み焼きと焼きそば両方食べようね~」とお友達。「うん、小さいサイズでたぶん十分だと思うよ」とミモロ。
大並小とサイズがありますが、大きなサイズは、学生たちか家族連れのグループ向け。とてもひとりでは食べられないボリュームです。
ミモロは、ミックスお好み焼きと塩味の豚焼きそばを注文することに。
関西式の中身と粉が混ぜたスタイル…「具もたくさん入ってる~」と、ご店主の手元を見つめるミモロ。
ジワジワジワ~鉄板の上でお好み焼きが音を立てます。
そのそばで、焼きそばの調理も始まりました。
関西では、家庭の味とも言われるお好み焼きと焼きそば…。ミモロも時々焼きそばを作ります。「でも、やっぱりプロの味って違うよね~」と。
塩焼きそばには、この店特製の塩だれが掛けられます。「ああいうタレで味が違ってくるんだよね~」とミモロ。
「わ~いっぱい~」まるで塵取りのような大きさの道具に焼きそばやお好み焼きをのせて、ミモロたちのテーブルへ
「はい、お待ちどうさま~」と。
ここでは、学生さんたちがアルバイトをしていて、昔、この店にお世話になった学生が卒業後、しばらくして家族を連れてくることもあるそう…。
「京大の学生さんかな?」みんなとても丁寧な対応…育ちがよさそうな雰囲気…。
さて、鉄板の上にお好み焼き…「ほら、ボリュームあるでしょ!この厚みがいいよね~」とミモロ。
家で作ると、なぜかこの厚みが出ず、薄いお好み焼きになってしまいます。
きっと関西の方は、お好み焼きを作るのは得意かも…東京生まれのミモロは、いつも失敗して、家で作るは諦めました。
「ソースたっぷりかけよう~」
口の周りに鰹節を付け、ソースで濡れた部分も気にしないで食べ続けるミモロです。
「この塩やきそば美味しいね~」と東京のお友達。「うん、美味しい~」と目を細めるミモロ。
ここには、他に鉄板焼きの1品料理もいろいろ。
「ハイボールもあるね~」とミモロ…。
学生さんだけでなく、会社帰りのサラリーマンが、ビールを飲みながらお好み焼きを楽しむ姿も…。
すでに親子三代で訪れている人も多いという「お好み焼きくいしんぼ」。地元の人に愛され続けるお店です。
「お持ち帰りもできるだって~今度、頼もう~」とミモロ。
物価上昇が止まらない今…お財布にやさしくて、美味しいお店は知っておきたいところ。
*「お好み焼き くいしんぼ」京都市左京区田中野神町3-2 ☎075-724-3070 営業時間17:00~21:30LO 水曜休み
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