ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「弓矢町武具飾り」。かつて祇園祭の神輿渡御に行われていた武者行列。その甲冑を展示。

2023-07-26 | 祭事・神事・風習

「すごい!こんな立派な甲冑がいっぱい展示されてる!」とミモロが驚いたのは、「弓矢町武具飾り」です。


この展示は、祇園祭が行われる7月15日~17日の10時~17時に、「建仁寺」の南エリアの松原通にある「弓矢町」で見ることができます。


「こういう展示がされているの知らなかった!」というミモロ。最終日の17日の夕方ギリギリに行くことができました。

まずは、この展示の本部である弓矢町の町会所の「弓箭閣」に向かいます。

松原通から少し入った場所にある建物です。
そこの正面に飾ってあったのが、立派な3体の武具飾です。

「どうぞ2階へ…そこにもいろいろ資料が展示されていますから…」と。


「わ~いっぱい資料がある~」と2階には、非常によく整理された資料や展示物が…


この町会所は、昭和初期に町内の有志によって建てられたもの。
「あの~なんでここに、こんなに立派な武具があるんですか?」と、キョロキョロしながら町の方に伺います。


2階の中央にも、立派な甲冑が飾られています。

「これは、実際に着用したものなんです」と。つまり端午の節句の武者飾りのように展示することを目的としたものではなく、実際に人が身に付けたものということ。

「え?どこかの戦いで着たの?」とミモロ。
「いいえ、これは武者行列のために作られたもので、戦うためのものではありません」と。
「え?どういうこと?」とますますわからなくなるミモロです。

まずは「弓矢町」という町名から紐解いてゆきましょう。
この地域は、中世以前から弓矢の製造を担う人たちが暮らしていたそう。弓矢は、厄を祓うために鳴らされるもので、神事にも深い関わりを持ちます。そして祇園会(現在の八坂神社)の境内の清掃や巡行の警備などもに、代々仕えるようになります。
「洛中洛外図屏風上杉本」には、頭巾姿で神輿を先導する人が描かれています。

そして中世後期から、近世まで、祇園祭の時、神輿渡御の行列を先導し、道を清める役割を担います。

明治8年に、町内に清々講社が設立され、鎧兜姿の町民約30人が参加した武者行列に発展。
 
当時の姿を伝える写真から、この武具が使われていたことがわかります。

以前は、30領以上あった甲冑も、劣化と損傷が重なり、激減。また、武者行列への参加者の減少および甲冑の維持、修理などのコスト面なども負担となり、昭和49年を最後に、この武者行列は、中止に。

「え~武者行列があったということ自体知らなかった~」とミモロ。まぁ、京都に昔から暮らしていた人は、ご存じかもしれませんが、今や、それを知る人は少ないのでは…。

昭和50年以降は、現在残る14領の甲冑を、町内の会所および当番の家が、「祇園祭」の時期に飾るようになりました。
これが、現在の「弓矢町武具飾り」です。

2階には、ここに残る室町時代の資料なども展示。
 

また、武者行列に関わる品々も大切に保管されています。
 

展示されている写真を見たミモロ。

「これ、復活させたい!」と思わず声を…

このところずっと姿を見せることができなかった「大船鉾」や「鷹山」などが復活。
「え~この武者行列にも、もっと関心が高まるといいのに~」と思うばかり。

「そうですね~でも、今展示している武具は、損傷が激しくて、そのまま着用することはできないんです。修復などには、たくさんの費用が掛かりますから…」とご町内の方。

「クラウドファンディングや文化庁なんかの補助金ってどうにかならないのかな?文化庁も京都に来たんだから…」とミモロ。

大勢の観光客であふれる四条通…そのすぐ近くの松原通で、祇園祭に深い関わりをもつ武者行列のことを知る人が少ないのは、なんとも寂しいこと。
まぁ、ミモロも今まで知らなかったのですが…。

「今年は、もう展示終わっちゃったけど、来年は、ぜひ、たくさんの人が来て、関心を持ってくれるといいね~」と。

「あ、スタンプラリーもあるの?」と、台紙にスタンプを押すミモロ。

「あの~今のところ、スタンプ集めても、なんにも記念品はありませんけど…」と。
「でも、この武具飾り、見に行ってきま~す」というと、ミモロは、弓矢町のマップを手に、松原通に出てゆきました。

*「弓箭閣(弓矢町町内会)」京都市東山区松原通大和大路東入る弓矢町68-7 ☎090-8367-2055(窓口:岡田さん)
通常の見学不可。展示は、毎年、祇園祭の7月15日~17日 10時~17時 入場無料 


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「祇園祭」の還幸祭。三条通に次々に現れる神輿。「丹波八坂太鼓」の熱演に湧く人々。

2023-07-25 | 祭事・神事・風習

7月24日の夜は、「祇園祭」の「還幸祭」の神輿渡御が行われます。

今年は、お友達が住む三条通で、お神輿を迎えることにしたミモロです。

夕方18時過ぎに、四条河原町の御旅所を出発した「八坂神社」の3基の神輿。それぞれの渡御のコースを経て、20時頃に、次々に三条通にやってきて、そこから、さらに「八坂神社」へと進みます。

お友達が住む三条通沿いのマンションの5階から、「もしかして、そろそろなんか来る音がする」とエレベーターで1階へ。「ミモロちゃん、上からお神輿眺めないの?」とお友達に言われますが、「ううん、やっぱり近くで見たいから~」と、神輿行列の全体の様子を見られるという、せっかくの立地を生かすことなく、ミモロは、一目散に1階へ。

「あ、中御座の神輿が来るんだ~」沿道には、三条通の地元の人たちが迎えます。
神輿を先導するのは、「祇園祭」を取り仕切る「宮本組」の皆さんです。
「宮本組」には、ミモロの知り合いも多く、この日も沿道から応援することができました。

「がんばってください~」とミモロ、「どうも~」と笑顔でお答えくださいました。

「ミモロちゃん~こんばんは~」と笑顔を向けてくださった宮本組の方。
 
神輿を先導する大切なお役目。これを担えることは、京都人の誇りなのです。

行列には、馬に乗って稚児さんも…


「中御座」「西御座」「東御座」の3基の神輿、それぞれを分担して先導する「宮本組」のみなさんです。

「宮本組」の姿が三条通から見えなくなった頃、神輿の姿が現れました。


ホイット~ホイット~の掛け声が、次第にミモロに近づいてきます。ドキドキ…ワクワク…ミモロの胸が高鳴ります。

戦前のレトロな建物が残る三条通。昔は、ここが山鉾巡行のコースであったことも…。
「なんかレトロなレンガ造りの建物と神輿が一緒に見える景色って、今まで見たことなかったけど…いいね~」とミモロ。
かつて銀行だったレンガ造りの建物は、今は「京都文化博物館別館」としてさまざまなイベントが行われる場所に。

神輿が現れる間の時間には、ここで「三条通お神輿まつり」が行われます。

この日は、「丹波八坂太鼓保存会」のみなさんの演奏です。

大きな太鼓の音が通りに響き、その迫力は見る人を魅了します。

「丹波」と「八坂神社」の繋がりは深く、神輿の上などに飾られる青い稲は、米どころの丹波から毎年届けられるもの。
もちろん、良質の米と水で生まれた日本酒は、お神酒としても奉納されます。

「太鼓の音っていいね~なんかパワーもらえるみたい…」と、自然に体を動かしているミモロです。

古来から、太鼓の音は、厄払いのパワーがあると…。祭りの夜を太鼓の音が、いっそう盛り上げます。

「見てくれてありがとうね~」と、「丹波八坂太鼓」の方。

「なんか清められた気がします~」と答えるミモロです。

「これ、牛の皮なんだって~」と、そばで太鼓を見せて頂きました。

世界中、どこの地域にも太鼓は存在し、やはり信仰の行事に大きな役割を果たします。
「太鼓の音って、人間の心に、なんか響く音だね~」というネコのミモロでした。動物にとって、太鼓の音は、脅威。「聞いたらたいていネコは逃げるね~」と。人間だけが、それをコントロールして、生きるさまざまな場面で活用しています。

神輿と共に見られた「丹波八坂太鼓」…五穀豊穣や病気退散などの曲が次々に演奏されました。
三条通って、楽しいね~と思うミモロです。

神輿の方々への飲み物も分けて頂いたミモロ。

「ビールかと思ったら、お茶だった~」と。冷たいお茶が、渇いた喉を潤してくれました。

また、三条通で、以前、取材に伺った風呂敷の専門店「むす美」の方々といっしょに神輿を拝むことに…。


小さなミモロながら、三条通を歩いていると、久しぶりの知り合いに次々に会うことができました。
「神様が引き合わせてくれているのかも…」と思うほど。

「東御座」の神輿が過ぎ、そしていよいよ最後の「西御座」錦神輿会の神輿が通りにやってきました。


ホイット~ホイット~の掛け声が、通りに響き、「あ~これで今年の祇園祭終わちゃう~」というミモロ。


そう、ミモロにとっての祇園祭は、還幸祭の神輿渡御で納められますが、まだまだ7月31日まで「祇園祭」は続いているのです。

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「大船鉾のお守り、どうですか~」と、祇園祭の宵山でお手伝いするミモロ。

2023-07-24 | 京都

「今日は、ここでご奉仕してるの~」と、7月23日の「祇園祭」の後祭りの宵山。


毎年、「NPO法人京都の観光文化を考える会 都草」のメンバーとして「大船鉾」でご奉仕しているミモロ。


今年は、2日間、ご奉仕しました。先日は、四条町の会所でのご案内役。そしてこの日は、鉾が建つ、一番北側のテントで授与品であるお守りを担当。
「大船鉾のお守り、どうですか~」と京都弁のアクセントで訪れる人に呼びかけます。


大船鉾のお守りは、ご祭神の神功皇后のパワーを頂くもの。
凱旋の勝利の船である「大船鉾」に由来する「勝守」や女性のパワーアップに注目されるお守り、そして木札守りがあります。


次々に訪れる観光客の波が途絶えると、ミモロの座っている位置からは、「南観音山」と「北観音山」の姿が、新町通の先に見えます。


「この景色いいね~」通りには、時々風が渡り、暑さをしばし忘れる瞬間も…

「あ、ミモロちゃん…ここにいたのね~暑いから気を付けてね~」と、毎年、来てくれるお友達。
 
「うん、ありがとう~暑くて大変だけど、やっぱりお祭りに少しでも関われるって嬉しい!」というミモロです。

2時間半ほど、ミモロは、お守りの授与を…
「はい、ミモロちゃん~ご奉仕お疲れさまでした」と、このボランティア活動を行う「都草」の役員の方。

4日間に渡り、朝から夜まで、ずっとメンバーさんのお世話をしてくださいます。
もう汗びっしょり…「ありがとうございました~どうぞ気を付けてがんばってくださいね~」と挨拶して「大船鉾」を離れるミモロです。

本当に多くの人が関わっているお祭り、山鉾町の人だけでなく、ボランティアの人たちの存在も大きな役割は果たしています。

「お腹空いたかも…」とミモロは、山鉾巡りへお友達を出かけました。
 
このエリアの料理屋さんでは、粽の姿のお寿司なども…「鯖と鮎の押しずしだって…」と興味津々。

蛸薬師通にあるのは、「橋弁慶山」。
 
後祭りの山鉾巡行の一番最初を進む山です。

そして室町通にある「鯉山」へ。

「あ、ミモロちゃん~」と、またお友達に出会います。

小さいにも関わらず、よく見つけてもらえるミモロです。
「暑いから、気を付けてね~」と励まされるミモロ。今年は、本当に天候に恵まれて、雨で山鉾が濡れることもありませんでした。でも、毎日、観測以来の最高気温を記録する毎日。36度以上の日が続ています。

町には、連日、何度も救急車のサイレンが響き、熱中症で倒れる人が多いのがわかります。

お友達と別れて、ミモロは、さらにいろいろな場所へ。
「これ、可愛い~ミモロサイズの提灯だよね~」とか

鉾が描かれた団扇などにも興味津々。


「明日は、こういう姿で巡行するんだよね~」と「鯉山」の晴れ姿のポスターを見つめます。


さて、24日は、朝9時半から、御池通に並んだ後祭りの11基の山鉾の巡行が始まります。
ミモロは…というと、なんとテレビの前に…


毎年、後祭りの巡行を見物に行くのですが、さすがに今年の暑さは、毛皮のミモロには、厳しいよう…
「やっぱりお家で、解説聞きながら見るようにする~」と。

36度を超える暑さ…巡行で進むアスフェルトの通りの厳しい照り返しは、体感気温は、さらに…
本当に祭りに従事なさる皆さんのご苦労は、図り知れません。

京都人の根性!とも言われる「祇園祭」。夜は、神輿渡御が行われます。

家で見ているミモロでした。

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2023ミモロの祇園祭。後祭りの山鉾巡り。屏風祭などで、珍しい品々を拝見。

2023-07-23 | 京都


7月24日に山鉾巡行を行う「祇園祭」の後祭りの山鉾11基が、通りに建ち並びました。

ミモロは、「大船鉾」でご奉仕してから、山鉾巡りに出かけることに。
まずは、新町通に建つ「南観音山」へ。後祭りの山鉾で、大きな山車4つのうちの一つです。


赤い水引が美しい山で、先端に聳える松には、鳩が止まっています。

「あそこ、巡行の時、景色よく見えそう…ベストポだよね~だよね~少し揺れるけど…」とミモロ。

祇園祭の山鉾には、周囲を囲む織物や絨毯に、さまざまな動物が登場します。
獅子や龍、鳳凰、雉、鳩、馬、ラクダ、麒麟、鶴、鯉などなど、実在および架空の生き物が…
「ねぇ、ネコっていないの?」とミモロ。う!気付かなかった…来年は、ぜひ動物めぐりやりましょうね。
きっと、どこかにネコいるのでは?

「南観音山」の町会所の向かい側では、屛風祭りが…「覗いてみよう~」と窓から中を…

大きな商家のお座敷に飾られた屏風などが公開されています。


窓に張り付いていたミモロに…「おや、ミモロちゃん、今年も会えましたね~」と顔見知りの方が声を…
山鉾巡りをしていると、日頃会えない方に偶然出会えることも…「元気でしたか?」など、しばし立ち話…
「じゃ、またね~」と手を振ってお別れします。


小さいながら、結構、声を掛けられるミモロでした。

同じ新町通の「北観音山」

金色の水引が豪華です。
「この綱の結び方、芸術的だよね~」と山の下を覗き込むミモロ。

綱の結び方も、それぞれ特徴があり、ただ機能的に結ぶだけではないところに、日本人の美意識が…

さらに六角通を越えて、「八幡山」へ


ここでは、町の子供たちがお手伝い。「厄除け粽どうですか~」と声を…

「子供ってお手伝いするの好きだよね~」とミモロ。
幼いころから、大人に混じって、役割を担う経験は、とても大切。夏の貴重な体験は、生涯忘れられない思い出になるのです。コロナ禍で、さまざまな経験ができなかった子供たち…今年は、いろいろな人とコミュニケーションが持てるようになりました。よかったね~

会所に披露される品々は、いずれも大切に守らてきたものばかり。


そしてここでも、近所で屏風祭が行われていました。

中に飾られているのは、素晴らしい金屏風。

そばの解説によると…天明2年(1782)に円山応挙が、ある人の依頼で写した「光琳百花図屏風」です。
久しぶりの公開という貴重なもの。

「まるで町中美術館だね~」と感激するミモロでした。

そこから三条通へ。昨年復活した「鷹山」が聳えます。
 
山のそばで声を揃えて厄除け粽の授与を行っていた子供たち…「あれ?変な子がいるよ~」と一斉にミモロに視線が・・

「あ、こんにちは~」とちょっと慌てるミモロです。

「鷹山」でも食べられる粽がありました。


続いて室町通の「役行者山」へ。

修験道に深い関わりのある役行者。

「不思議なパワーもってるんでしょ!」と、興味津々。
町会所の脇には、役行者の腰掛石が。

なんでも、この石に手をかざすと、体にパワーが蘇るとか…
ミモロもそっと手をかざしてみました。

「あ、お腹空いてるの思い出した!」と、え?胃のパワーがアップしたのかな?
山鉾巡りは、ひとまず、ここで中断し、なにか食べることに…


夜は、提灯に灯がともり、独特の祭りの夜の雰囲気が…
体力が残っていたら、また来ましょうね~暑い夜…くれぐれも体の調子に気を付けて…



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「祇園祭」の後祭り。「大船鉾」でのミモロのご奉仕…今年もがんばりま~す。

2023-07-22 | 京都


いよいよ「祇園祭」も後半に…。後祭りの山鉾が、京都の町に姿を現しました。

ミモロは、毎年、「大船鉾」という山鉾巡行の一番最後、〆を担う船の形の鉾です。

祇園祭の山鉾巡行では、前祭りでは「船鉾」が、そして後祭りでは「大船鉾」と、船の形の鉾が巡行を締めくくるのです。

つまり「大船鉾」は、山鉾巡行の一番最後に現れるもの。船の形の先端には、今年は「大金幣」が飾られています。
昨年は、金色の「龍頭」で、1年ごとに交代で、その重責を担います。

「NPO法人 京都の文化観光を考える会 都草」のメンバーであるミモロは、毎年、メンバーさんといっしょに「大船鉾」でご奉仕をします。

ご奉仕の内容は、訪れた観光客の案内やお守りや厄除け粽の授与などいろいろ。

今年ミモロが担当したのは、町会所の1階で、ご神体の住吉明神、鹿島明神、安曇磯良神がいらっしゃる場所での案内係です。

「この神様たちは、2階にいらっしゃる神功皇后をお守りする皆さんで、船の鉾らしく海と深い関わりのある神様たちで~す…」など、「大船鉾」について案内します。

観光客が途絶えた時間を見つけたミモロは、「この間に2階で今年の様子見てこよう~」と、2階へ。


そこには、鉾の側面を飾る「下水引」

荒海の航海を表す波濤が、金糸で刺繍されています。

また、鉾の前後に掛けられる「前掛」と「後掛」など、いずれも龍が描かれたつづれ織りです。

「どちらも、見事な作品だよね~動く文化財って山鉾が言われるのがわかるよね~」と、何度拝見しても、その職人技に感動します。

「あ、龍頭くん…今年は、お留守番だね~」と、昨年は、鉾の先端を担った金色の龍。

今年はお留守番なので、訪れた方は、すぐ近くでいっしょに撮影できます。

鉾の中に乗り込んだミモロ。

先端の大金幣がよく見えます。
 

1864年に蛤御門の変で焼失し、2014年に150年ぶりに巡行復活を果たした大船鉾。
鉾ができる前から、ご奉仕をしているミモロは、毎年、その姿を見ると、復活した感激に蘇ります。


その後も毎年、少しずついろいろな部分が修復されています。

「さぁ、持ち場に戻らなくちゃ~」とミモロは、下へ。
そして夕方、この日のご奉仕は終了。

「お先に失礼しま~す。また、23日に来ま~す。バイバイ~」と、他のメンバーさんに挨拶。

「さぁ、他の山鉾見に行こう~」と、「後祭り」の山鉾巡りに出かけました。



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