日・月曜日と、親しくさせてもらっている4家族で、北陸へ1泊2日で出かけた。北陸の冬は天候が変りやすいとは聞いていたが、そんな天候であったにもかかわらず、幸いにも降られて困るというほどではなかった。「何しろ、晴れ男晴れ女ですからね」と九州男児は言い切るが、本当に彼と行動する時は天候で困ったということがない。
初日は福井市の開業80年という老舗の蕎麦屋で昼食をとり、曹洞宗の総本山、永平寺へと向かった。永平寺は父が母の遺骨を納めたところだが、私は一度もお参りしたことはなかった。本やテレビなどで見て想像していた永平寺と違って、拝観料を払うところから既に違和感があった。ぐるりっと一回りして私がわかったことは、確かに歴史のあるお寺かもしれないが、古い建築を包み込むように新しいコンクリートの建物が建ち、それが完全に一体化していて、私の期待とは違っていた。
何度か来たことがあると言う九州男児は「前来た時と違って、廊下がきれいになっている」と教えてくれた。山門の仁王も新しく塗り替えられていたから、永平寺は古いものをそのまま大事にするよりも、曹洞宗の本山として、修行をする場であり続けることを選んでいるのだろう。案内をしてくれた若い修行僧は節度があり、知識も豊富で、信頼してよいと思えた。ここには、人の生き方を求めて若い人や外国人も修行にやってくるそうだ。「何年修行をするのですか?」と聞くと、「決まりは無く、自分で決める」のだと言う。
泊まりは片山津温泉だ。北陸の温泉街は昔の勢いが無くなり、格安ツアーでお客を呼んでいる。顔ぶれを見ると私たちのような年金生活者の年齢の人が多かった。それにしても日曜の夜に泊まる客は少ないので、だだっ広いホテルの食堂が淋しく思われた。もう一つ気になったのは、従業員の数が少ないのか教育がされていないのか、空いた食器を片付けに来ないことだ。夜の食事もバイキング方式にして、何でも食べられるように工夫されているのに残念な気がした。
食事の後はみんなでカラオケだ。初めて評価が表示される機械だったが、なかなか平均点を越えられない。「こんなものよ」と言っているうちに、女性たちの一人が85点を出し、皆さんが頑張る雰囲気になった。ところがあんなに歌い込んでいて、誰が聞いても「うまい!」と思われた男性たちは全く平均点を上回らない。「この機械は女性に甘いね」などと冷やかしていたら、先ほどの女性が今度は91点を出した。「この点数は誰も超えられないよ」と持ち上げる。
さて、我が家もデュエットでもやろうかというので、昔聞いたことのある『寒い朝』を歌ったところ、ビックリ仰天、93点が出た。「やはりこの機械は壊れているよ。どう考えてもこんな良い点数が出るような歌じゃなかったから」と弁明する。実際、初めて歌ったので、どんな歌だったか思い出しながらだったから、かなりいい加減だった。それでも、ここはお酒の席である。「最高得点者は明日のお昼は何を食べていいから」と大いにはしゃぎ、皆さんがさらに気持ちを高ぶらせ、ますます楽しいカラオケ大会になった。
翌日は金沢の兼六園まで足を延ばした。昔、長女が金沢大学へ行きたいと言っていたので、カミさんの両親を誘って遊びに来た時に、兼六園も見学したはずなのに、園の入り口の辺りの風景は覚えていたが、庭の中はすっかり忘れていた。途中で雨が降ってきたので入った茶屋のお兄ちゃんから、兼六園についていろいろと教えてもらうことができたのはラッキーだった。
昼食は九州男児の提案で、近江町市場に出かけて海鮮丼を食べた。市場で皆さんはカニを買ったが、私は身をほぐして食べるのが面倒なので、「ウチはいりません」と言う。カミさんはえっという顔をしていたが、なにやら他のものを買うことに集中していた。市場の中をうろうろと回り、それぞれが買い物をしたので、帰りの車はお土産でいっぱいになった。
午後7時30分に到着。「じゃーみんなで反省会」と近所の居酒屋へ。ここでもまだまだ笑いが続いた。
初日は福井市の開業80年という老舗の蕎麦屋で昼食をとり、曹洞宗の総本山、永平寺へと向かった。永平寺は父が母の遺骨を納めたところだが、私は一度もお参りしたことはなかった。本やテレビなどで見て想像していた永平寺と違って、拝観料を払うところから既に違和感があった。ぐるりっと一回りして私がわかったことは、確かに歴史のあるお寺かもしれないが、古い建築を包み込むように新しいコンクリートの建物が建ち、それが完全に一体化していて、私の期待とは違っていた。
何度か来たことがあると言う九州男児は「前来た時と違って、廊下がきれいになっている」と教えてくれた。山門の仁王も新しく塗り替えられていたから、永平寺は古いものをそのまま大事にするよりも、曹洞宗の本山として、修行をする場であり続けることを選んでいるのだろう。案内をしてくれた若い修行僧は節度があり、知識も豊富で、信頼してよいと思えた。ここには、人の生き方を求めて若い人や外国人も修行にやってくるそうだ。「何年修行をするのですか?」と聞くと、「決まりは無く、自分で決める」のだと言う。
泊まりは片山津温泉だ。北陸の温泉街は昔の勢いが無くなり、格安ツアーでお客を呼んでいる。顔ぶれを見ると私たちのような年金生活者の年齢の人が多かった。それにしても日曜の夜に泊まる客は少ないので、だだっ広いホテルの食堂が淋しく思われた。もう一つ気になったのは、従業員の数が少ないのか教育がされていないのか、空いた食器を片付けに来ないことだ。夜の食事もバイキング方式にして、何でも食べられるように工夫されているのに残念な気がした。
食事の後はみんなでカラオケだ。初めて評価が表示される機械だったが、なかなか平均点を越えられない。「こんなものよ」と言っているうちに、女性たちの一人が85点を出し、皆さんが頑張る雰囲気になった。ところがあんなに歌い込んでいて、誰が聞いても「うまい!」と思われた男性たちは全く平均点を上回らない。「この機械は女性に甘いね」などと冷やかしていたら、先ほどの女性が今度は91点を出した。「この点数は誰も超えられないよ」と持ち上げる。
さて、我が家もデュエットでもやろうかというので、昔聞いたことのある『寒い朝』を歌ったところ、ビックリ仰天、93点が出た。「やはりこの機械は壊れているよ。どう考えてもこんな良い点数が出るような歌じゃなかったから」と弁明する。実際、初めて歌ったので、どんな歌だったか思い出しながらだったから、かなりいい加減だった。それでも、ここはお酒の席である。「最高得点者は明日のお昼は何を食べていいから」と大いにはしゃぎ、皆さんがさらに気持ちを高ぶらせ、ますます楽しいカラオケ大会になった。
翌日は金沢の兼六園まで足を延ばした。昔、長女が金沢大学へ行きたいと言っていたので、カミさんの両親を誘って遊びに来た時に、兼六園も見学したはずなのに、園の入り口の辺りの風景は覚えていたが、庭の中はすっかり忘れていた。途中で雨が降ってきたので入った茶屋のお兄ちゃんから、兼六園についていろいろと教えてもらうことができたのはラッキーだった。
昼食は九州男児の提案で、近江町市場に出かけて海鮮丼を食べた。市場で皆さんはカニを買ったが、私は身をほぐして食べるのが面倒なので、「ウチはいりません」と言う。カミさんはえっという顔をしていたが、なにやら他のものを買うことに集中していた。市場の中をうろうろと回り、それぞれが買い物をしたので、帰りの車はお土産でいっぱいになった。
午後7時30分に到着。「じゃーみんなで反省会」と近所の居酒屋へ。ここでもまだまだ笑いが続いた。