友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

先のことを考える人になれない

2015年10月06日 18時36分46秒 | Weblog

 季節の変わり目のせいなのか、鼻水が出て身体が重い。寒暖の差に身体がついていけないのに、どういうわけか胸の辺りによく汗をかく。少し体を動かしただけで、夏のように汗をかいてしまう。市から依頼を受けて児童公園に掘った井戸が「水が出なくなったので、見て欲しい」と連絡が入った。プラスチックのピストンだからまだ大丈夫と思ったが、やはり夏の炎天下で痛みが早まったようだ。

 とにかく一度分解して調べてみる。ピストンとともに下の弁も取り替える。順調に水を汲み上げることが出来た。作り上げた時は格好良く出来たことで満足してしまったが、修理の必要が発生した場合はどうするのだろうという一抹の不安はあった。壊されないようにというので、修理の仕方まで考えない構造になっていたからだ。そのため、全て解体しなければならなかった。

 以前、友だちの家の井戸を直した時も、修理のことまで考えていない設計になっていて困った。完成することだけを目的にしてしまい、修理や撤去のことまで考えていないのだ。ノーベル医学生理学賞の受賞者に選ばれた大村智さんの記者会見をテレビで見たけれど、謙虚で真面目な人だと思った。「1つでも人のためになることができないかと、いつも考えてきた」と言う。

 友だちのカミさんは私よりかなり若いが、保育士のパートを辞めた。「何しているの?」と聞くと、「家の整理」と言う。「いらないものを処分したら、部屋がすっきりした。遊びに来てください」と笑う。何でもそうなのだろうが、始める時はあれもこれもと思いがあって、なかなか整理が追い付かない。やはりどこかで決めないと前には進めない。身体だっていつまでも同じように動くわけではない。分かってはいるのだが、踏ん切りがつかない。

 先の先まで考える、本当にそんなことが出来るのだろうかと思う。目先のことで精いっぱいなのが人間なのかも知れない。でも、科学者は先のことを考えるから、凡人の私には無理ということだろう。私も若い時は、いろいろ街づくりをと考えた。考えることは楽しかった。それは、先を考えるというよりも夢を描いていたと思う。鉢の土の入れ替えも、来年のチューリップがどんな風に咲くかという夢を描いているに過ぎない。

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