パソコン画面の右側に「白い点はいくつ見えますか?」とあった。黒地に白線が格子状になったもので、交差する部分が点である。これをクイックして次に進む。すると、①全部が白く見えるならストレス度はゼロ、②少し黒い点が見えるなら50%、③黒い点が動いて見えるならストレス度は100%とある。ストレスはあってもないと思っている人は②とあったが、そう思っている私は③だった。えっ、ショック!
ショックな事件があった。宮崎県宮崎市の繁華街で、軽自動車が歩道を暴走し、6人を跳ね飛ばし、2人が死亡した。昼間の明るい時間帯なのに、どうして歩道を走ってしまったのか。運転していたのは隣の鹿児島県の73歳の男。どこをどう走って来たのか、分からないようだ。私は今のところ、どこを走っているのか分からないことはないが、いずれはそうなるだろう。追突事故を起こしてから、運転するのが怖くなっている。
注意力が散漫になっているのか、視力の低下なのか、道路標識がはっきり見えなくて、新しい道では困ることもある。こんな大事故を起こす前に運転を辞めたいと思うが、車がないと不便なことも多いから、慎重に運転すればまだ大丈夫と言い訳している。よく知る文房具屋に買い物に行った時、「次はいつだね?」と聞かれた。お世話になった女性からも「出られる時は言ってください。応援しています」とも言われた。選挙のことだ。
私のことを気にかけていただき、本当にありがたい。「もう70歳を超えたので引退です」と答えると、「まだまだ元気じゃーない。生き生きした顔してる」とまで言ってくれる。もちろん、社交辞令だが、「しょぼくれた顔になった」と言われなくてよかった。そう思うけれど、事実は隠せない。昨日、妹夫婦と一緒に姉を見舞いに行ったが、姉のようにいろんなことを忘れてしまった人の方が穏やかないい顔になるようだ。
「姉さんはストレスが無くていいね」と言えばきっと、「あんたはあるのかね?つらいね」と笑うだろう。「ああ、もう無くなった」と答えるなら、「やっぱり。そうだと思った」とまた笑うだろう。姉の表情が54歳で亡くなった母に似ていた。